NHK大河ドラマ「麒麟が来る」に触発されて、
その昔読んで、捨てられずに置いてあった本、
山岡荘八著「織田信長/全3巻」を読み始めた。
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上巻は(新鷹の巻)中巻は(天下布武の巻)下巻が(本能寺の巻)。
上巻は、信長 青春の大うつけ時代、
中巻は、美濃の蝮の道三に圧倒し、
今川義元を桶狭間で討ち取った時代、
下巻が、天下布武を着々と進めて、
京の本能寺で明智光秀に襲われるまでを描く。
この三冊は、昭和37年発行であるだけに、
本の紙質も悪く、紙も変色して居り、読みにくいが、
なんとか二回目を読み切った。
光秀の謀反までの苦悩を、よく表現しており、
本人の性格からか緻密に計算された襲撃、
信長に「首謀者は誰か?」の問いに、
「惟任日向守(これとうひゅうがのかみ)光秀に御座ります」の回答に、
光秀では、討ち損じの無い周到さを予感して、
信長は絶体絶命を感じ、光秀が表れる前に切腹して果てた。
なお、上の写真の本は、
長年(56年間)本箱の肥やしになって居ましたが、
この期に及んでやっと捨てる覚悟が着きました。
所で、明智光秀は「三日天下」であったと言われて居ますが、
実際には10日あったのですが、
松山に出征していた秀吉に、
光秀の異変が何時どのように伝わり、
どのように合戦場の山崎まで、
秀吉が駆けつけたかが疑問になって居ます。
と言うのは、京から伝令とそれを伝え聞いた秀吉が、
合戦場の山崎に着くまで10日間で、
その距離が片道200kmあったからです。