みかんが今年はたくさん実を付けた。
(10/19のミカン)
10月19日のミカンはまだ青々としているのに、
その後、気温の寒暖差が開いて、
最低温度が10℃前後になったと思ったら、
色づいてきた。
(10/25の色づいたみかん)
まもなく、ご近所の女将さん達が競って採りに来るに違いない。
そう考えていたら、
11/1 ミカンの枝先を引っ張って、
下の方にあるミカンに手を伸ばしている女性がいて、
やっと1個 ミカンを獲った。
ボクが見ていたら、少し恥ずかしそうに、
「このミカンとても良い香りがするのよ」と、
照れ隠しに言う。
「なるほど、食べたら美味しくはないもんね」とボク。
手に持ったやや青いミカンを指さして、
「この硬い皮を楊枝で突いて穴をあけて、
玄関に置いておくと、しばらくとっても良い香りなの」と言う。
なるほど、手に持ったミカンから、よい香りがしている。
「ほんとだ、いい匂いですね。」と別れた。
香りを楽しむなんて、よい趣味だなあ、と思いながら、
それに引き換え、
味もそっけもない毎日を送っている自分は何だろう・・・
ただ生きているだけか・・・
このおばさんの様に、香りを楽しむとか、
少しは心に余裕のある毎日を送りたいもの、
そう考えて帰途を歩いた。