そうなんだ。

外国語で知ったこと。

かぞえ  日本語

2015-05-22 13:00:00 | 御朱印
長野県・善光寺では丑(うし)年とひつじ年に 
“御開帳” という名の催しがあります。
今年は4月3日から5月31日まで行われています。 
先日お参りしてきました。

期間中に本堂へもどされる前立本尊の御手と、外に立てられた
回向柱(10m)がヒモで結ばれます。
我々参拝者はこの柱に触れることによって、前立本尊に触れた
と同じご利益があると言われています。

平日だというのに、人・人・人・・・。
この柱に触れるために、大勢の人が並びます。
警備の人がハンドマイクで

警 「長く触れても~、短く触れても~、後利益は~同じです」

そうは言っても、皆、遠方から来ているのですから
じっくり触りたいし、実際そうするので進みません。

スキーのリフト待ちもそうですが、 雑然とした列の
並びかたの場合、位置取りで早い遅いがあります。
スキー部だった大学時代、インコースは避けていました。
経験上、アウトコースの進みが早い事を知っています。

この柱のように、触る位置が正面だけでなく横でも後ろでも
可能な場合はやはり、列の外側を責めなくてはいけません。

今回の善光寺参りのメンバーは3人で老母・私・弟。
母にとって、それぞれの配偶者や孫に気を使わなくてもよい
ゴールデンメンバーです。
大盤振る舞いするのにも、人数的に財布と気持ちが楽でしょう。

初めは柱の列に3人一緒に並んでいたのですが
混んでいるので共に進むわけにはいけません。
なんだかんだで母だけ時間が掛かってしまったのは
気の毒でした。
弟もリフト待ちの原理を知っていたとのことです。

文頭で触れた “丑年とひつじ年” ですが、 6年ごとに巡ってきます。
しかし、 『7年に一度の善光寺御開帳』 とうたわれます。
混乱してしまいますが、この計算方法が “かぞえ”。
 
“かぞえ” には 「0(ゼロ)」という概念がありません。
始まりは全て「1」 なのです。
「1」がスタートということは、6年後は「1+6=7」で「7年後」。

ちなみに “かぞえ” は仏教などの宗教的考えに基づいているようで
日本だけでなく、中国・朝鮮半島・ベトナムも 昔は “数え年” を
使っていたそうです。

『7年に一度の御開帳』の表現は、お寺だからありえるとして・・・。

いまだに “かぞえ” を使っているのが、妊娠です。
受精した時を 「1」と数えるので、 一か月目は
妊娠2か月と呼んでます。
妊娠40週で出産ということは、約280日。
実際は、約「9か月と10日」 ですが 
かぞえで「10か月10日(とつきとうか)」 と言われます。

どうりで・・・。
なんか計算があわないと思っていました。


*1行目の善光寺をクリックで写真がご覧頂けます。
コメント (4)
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