近所で一人暮らしをしていた88歳の母が脳梗塞で手術を受けてから、2か月半になろうとしています。
現在はリハビリ病院で機能回復訓練中ですが、病院側から退院後の住まいについて考えるよう話がありました。
残念ながら、条件から外れるのが同居。
住居スペースのみならず、
24時間一緒にいて、母に優しく接してあげられる自信が持てません。
これまで通りの一人暮らしを、訪問ヘルパーの手を借りて応援するつもりでした。
しかし、一人でトイレに行けることは最低条件となります。
作業療法士の見立ては、ノー。
左足にマヒがあるので、つかまり立ちまでは回復できるだろう。
たとえ、トイレまで行けたとしても、左手がマヒしているし、右手は体を支えているので使えず、下着を下ろせない。
そのような話し合いを母を含めてしました。 ほんの数秒、母が顔をクシャクシャにして泣いたんです。
母 「毎日右手で左手をさすっているけど動くようにならない。 情けなくて」
病院スタッフとの懇談中でなければ、私もつられて大泣きしてたでしょう。
なんにもしてあげられない、なんにもしてあげられない。
思い出すと、目頭が熱くなります。
母 「一人暮らしは諦める」
この一言で、退院後の住まい探しに向けて私の気持ちが切り替わりました。
老人ホームについては、全く知識がありません。
老人ホームには2種類あります。
特別養護老人ホームを含む福祉施設。 これは行政によるもので月々の支払額は安く設定されています。
有料老人ホーム。 これは民間の施設ですので、綺麗で高サービスなどを特色としていて、お高め。
とりあえず、我が家からの徒歩圏に2軒の有料老人ホームがありました。
ここならば、ちょくちょく顔を出してあげられます。
いかんせん、
コロナ対策でどこの施設も見学できないのが、もどかしい。
老人ホームの英語訳に素敵な言い方がありました。
「retirement home」(リタイアメントホーム)・・・老人ホーム
「retirement」(リタイアメント)・・・隠居・退職後の生活
リタイアメント・ホームとは、安らぎを感じる優しい言い方です。
しかし、テレビニュースの英訳で耳にするのは
「nursing home」(ナースィングホーム)・・・老人ホーム・養護施設
「nursing」(ナースィング)・・・《病人などの》看護
まぁ、どちらにしても、「老人」という言葉は使っていませんね。
今回のことで、やはり、老後はお金があった方がいいです。
選択ができます。
どうしよう・・・。
今からどうやって自分たちの分を貯めればいいんでしょう。
二千万円でしたっけ?
#老人ホーム #介護 #なんにもしてあげられない