関学・京大・立命 アメフト三国志
産経新聞大阪運動部 産経新聞社
この間から産経新聞の夕刊に連載されていた記事を単行本にまとめたものである。連載時、僕も木曜日の夕刊だけは目を通すようにしていました。その連載が単行本になったと言うことで早速ネットにて購入。一気に読了してしまいました。
目次を挙げると下記のようになります。
1章 涙の日生球場
2章 アメフトは関西から
3章 関学の青い“DNA”
4章 京大、猛練習で台頭
5章 立命の躍進と新風
6章 3強時代の切磋琢磨
7章 3強を倒せ 関大、同大、神戸、近大
8章 指導者の声
あとがき
伝説の名勝負、1977年の関京戦。俗に言われる涙の日生球場。戦前京大有利関学の連覇が途絶えるのではないかと言われた試合を関学が予想を大いに覆し、勝利した試合である。この試合の収入で完成学生リーグの経営が安定したとも言われている。本書はこの試合から書き進められている。残念なことに僕はこの試合を見ていない。(なんといってもまだ小学生だったのだ。)もしみる機会があれば見てみたいのだがなあ。関西学生連盟で過去の名勝負集なんてDVDを作ったら売れないですかね。しかしこの試合から関西学生アメリカンフットボールの隆盛が始まったと言えるような気がします。
関西でのアメフトのルーツ校は関大なんだそうです。その後まもなく関学が台頭、以後1948年から82年に京大の初優勝を許すまで連覇を続けることになる。
その孤高の存在である関西学院大学ファイターズに牙をむいて立ち向かったのが京都大学ギャングスターズである。76年に対関学初勝利を収め、82年には関学を倒して優勝。甲子園ボウルに初出場の栄冠を勝ち取ることになる。水野監督のカリスマ的な指導力に支えられてのものなのだろうと思う。以後関西学生リーグは関京の2強時代になる。
そしてその2強に割って入ったのが、立命館大学パンサーズである。私の学生時代はちょうど強化が始まった時だと思う。ただスポーツの方は、硬式野球部のほうが、古田(スポーツ推薦ではない)や長谷川がおり、注目が集まっていたと思う。4回生の頃だったか、深夜テレビで関学初勝利の瞬間を偶然見た。そしてしばらくはあと少しで優勝に迫りながらも逃す立命らしいチームから脱却したのが94年だった。東野、河口などのスター選手を擁し、リーグ初優勝、そして一気に甲子園ボウルでも優勝を飾る。ライスボウルでも松下電工相手にあわやと思わせる善戦を演じた。QB東野の勝負強いパフォーマンスは僕を魅了させるには十分だった。この頃から友人たちと一緒に見に行くようになった。立命がここまでになったのは大学のバックアップが大きい。スポーツ推薦等いろいろな制度を大胆に取り上げてきた。OBとして考えてみると、立命館全体でもいろいろなスポーツの底上げを行っているがここまで顕著に結果が出ているのはアメフト部だけである。野球、サッカー、ラグビーなどそこそこはできるのだがあと一歩結果が出ない状態が続いている。ここ一番に弱い、いかにも立命らしい状況から抜け出ていないのだが、アメフト部はその殻を破って全国の頂点にいる。何故なのか考えていく余地はあると思う。
そして関大、同志社、神戸大なども強化に力を入れ始めている。神戸大のOA入試で入った大園はいきなり優秀攻撃選手として表彰されるほどの活躍を見せた。これから3強に続けと切磋琢磨していくに違いない。
何度も言うようだが、関西でのアメリカンフットボールは、関西のスポーツ文化の代表といってよい地位にある。観客動員についても学生スポーツでカードによるが、2万人も集まるゲームはアメフトしかない。もっとそのことを認知させて欲しいと思う。
できれば、もっとマスコミも注目して欲しいと思う。こういった本を産経新聞社が作り上げてくれたことは非常にいいことだと思う。(ただもう少し突っ込んで欲しいところもあるが・・・。)これをきっかけにアメフトに関心が集まってくれることを節に願います。
写真は2年前立関戦で超満員となった西京極球技場。
産経新聞大阪運動部 産経新聞社
この間から産経新聞の夕刊に連載されていた記事を単行本にまとめたものである。連載時、僕も木曜日の夕刊だけは目を通すようにしていました。その連載が単行本になったと言うことで早速ネットにて購入。一気に読了してしまいました。
目次を挙げると下記のようになります。
1章 涙の日生球場
2章 アメフトは関西から
3章 関学の青い“DNA”
4章 京大、猛練習で台頭
5章 立命の躍進と新風
6章 3強時代の切磋琢磨
7章 3強を倒せ 関大、同大、神戸、近大
8章 指導者の声
あとがき
伝説の名勝負、1977年の関京戦。俗に言われる涙の日生球場。戦前京大有利関学の連覇が途絶えるのではないかと言われた試合を関学が予想を大いに覆し、勝利した試合である。この試合の収入で完成学生リーグの経営が安定したとも言われている。本書はこの試合から書き進められている。残念なことに僕はこの試合を見ていない。(なんといってもまだ小学生だったのだ。)もしみる機会があれば見てみたいのだがなあ。関西学生連盟で過去の名勝負集なんてDVDを作ったら売れないですかね。しかしこの試合から関西学生アメリカンフットボールの隆盛が始まったと言えるような気がします。
関西でのアメフトのルーツ校は関大なんだそうです。その後まもなく関学が台頭、以後1948年から82年に京大の初優勝を許すまで連覇を続けることになる。
その孤高の存在である関西学院大学ファイターズに牙をむいて立ち向かったのが京都大学ギャングスターズである。76年に対関学初勝利を収め、82年には関学を倒して優勝。甲子園ボウルに初出場の栄冠を勝ち取ることになる。水野監督のカリスマ的な指導力に支えられてのものなのだろうと思う。以後関西学生リーグは関京の2強時代になる。
そしてその2強に割って入ったのが、立命館大学パンサーズである。私の学生時代はちょうど強化が始まった時だと思う。ただスポーツの方は、硬式野球部のほうが、古田(スポーツ推薦ではない)や長谷川がおり、注目が集まっていたと思う。4回生の頃だったか、深夜テレビで関学初勝利の瞬間を偶然見た。そしてしばらくはあと少しで優勝に迫りながらも逃す立命らしいチームから脱却したのが94年だった。東野、河口などのスター選手を擁し、リーグ初優勝、そして一気に甲子園ボウルでも優勝を飾る。ライスボウルでも松下電工相手にあわやと思わせる善戦を演じた。QB東野の勝負強いパフォーマンスは僕を魅了させるには十分だった。この頃から友人たちと一緒に見に行くようになった。立命がここまでになったのは大学のバックアップが大きい。スポーツ推薦等いろいろな制度を大胆に取り上げてきた。OBとして考えてみると、立命館全体でもいろいろなスポーツの底上げを行っているがここまで顕著に結果が出ているのはアメフト部だけである。野球、サッカー、ラグビーなどそこそこはできるのだがあと一歩結果が出ない状態が続いている。ここ一番に弱い、いかにも立命らしい状況から抜け出ていないのだが、アメフト部はその殻を破って全国の頂点にいる。何故なのか考えていく余地はあると思う。
そして関大、同志社、神戸大なども強化に力を入れ始めている。神戸大のOA入試で入った大園はいきなり優秀攻撃選手として表彰されるほどの活躍を見せた。これから3強に続けと切磋琢磨していくに違いない。
何度も言うようだが、関西でのアメリカンフットボールは、関西のスポーツ文化の代表といってよい地位にある。観客動員についても学生スポーツでカードによるが、2万人も集まるゲームはアメフトしかない。もっとそのことを認知させて欲しいと思う。
できれば、もっとマスコミも注目して欲しいと思う。こういった本を産経新聞社が作り上げてくれたことは非常にいいことだと思う。(ただもう少し突っ込んで欲しいところもあるが・・・。)これをきっかけにアメフトに関心が集まってくれることを節に願います。
写真は2年前立関戦で超満員となった西京極球技場。
僕はまず第7章を読み、そして最初に戻りました。
今知り合いの関学の人にレンタル中です。
アメフトは関西の文化といっていい状況にあるもののここ2年関東にいいところを持っていかれています。今年こそは関西に持って帰って欲しいものです。
話は変わりますが、アメフトの名勝負集みたいなDVDでないかなあ。「涙の日生球場」見てみたいです。史上初第6Qまで言った近大ー関学戦もね。
主力はほとんど残っていますからね。
たしか関学の65年史のDVDがネットで発売
されていましたよ。
http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r34468689