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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

ツタンカーメンの謎

2005-03-29 06:08:04 | 読書日記
 ツタンカーメンの謎
 吉村 作治著 講談社現代新書
 先日、京都文化博物館で「古代エジプト文明3000年の世界」という展覧会を見に行った。なんとなく古代エジプトについて書かれた本が読みたくなって、本棚を漁ったところ、本書を発見、読んでみる事にした。
 本書は、ツタンカーメン王の発見の話から、ツタンカーメン王の生きた時代、最後には墓泥棒についてまで書かれている。
 「ファラオの呪い」について、本書によると発掘にかかわった大物では、資金提供者であるカーナボン卿ぐらいであり、後はこじつけに等しいとの事。実際発掘の総責任者カーターは天寿を全うしているそうだ。(その昔高松塚古墳が発見されたときも確か「高松塚の呪い」として日本版の話が語られていたように記憶してます。なにぶん小さいころの話なので。情報求む)まあ、考古学者というのは基本的にこういうのを信じてたらできないでしょう。なにせ基本的には墓を暴いてるんだから。3000年も誰の目にも触れなかったと言うロマン的な物語の延長にある話なんでしょう。
 ツタンカーメン王自身は第18王朝時代のファラオで幼くして王となり、20前後で亡くなった。非常に短命な王様であるらしい。
 ただしその時代はアクナテンの宗教改革を受けて非常に混乱した時代ではあったようだ。アメン神信仰からアテン神へ。それは多神教から一神教への変化だっただけでなく、従来の神官勢力の排除を目的としたようだが、結局はツタンカーメン王の時代にアメン神信仰に戻している。ツタンカーメン王自体、もともとはツタンカーテンと名乗っていたらしい。そしてツタンカーメンの死後、第18王朝は終焉を迎えることとなる。
 第18王朝といえばハトシェプストやらネフェルティティなんて人物の名前をよく聞きます。ハトシェプストは女性ながらファラオの地位についた人物であり、ネフェルティティはツタンカーメン王の擁立の際、後ろ盾となった王妃です。漫画か小説になっているのかな。
 本書は非常に読みやすい解説書の部類です。ちょっと文章が翻訳調なところもありますが・・・。しかしよく調べてみると、俗に言う三大新書のでエジプトの通史的な本って案外ないのに気が付きました。なんで。俗っぽい話題が先行しているためかな。
 しかし古代エジプト史では古王朝、中王朝、新王朝と分けられ、有名なクフ王のピラミッドは古王朝の時代のものであるそうだ。ちなみにツタンカーメン王の第18王朝は新王朝に属するらしい。クレオパトラはもっと後。アレクサンドロス王の世界帝国が瓦解した後の出来たプトレマイオス朝の最後の王となるそうです。
 僕自身もうちょっとエジプト史に突っ込んで見たくなったので何冊か読んでみたいと思う。

 
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