おおきく振りかぶって

　最近、嫁を除く家族全員がはまっているアニメがある。「おおきく振りかぶって」という高校野球のアニメ。もともとは長女がおもしろいと言って我が家に持ち込んだところ、大ヒット。私及び下の娘も大いに気に入って、もうアニマックスで見るわ、地上波で見るわ、インターネットで見るわ、挙句にはマンガを一気に１巻から８巻まで揃えるわともう「おお振り」に毎日どっぷり漬かっています。娘たちはもうマニア、アニメのどのシーンがどうたらこうたら何て２人で話して悦に入っています。
　考えてみると、このアニメというか漫画、特に目立った選手のいない、一年生だけのチームが、甲子園（?）を目指して、埼玉大会に挑むストーリーここまでだとよくある話だけれど、エースピッチャーが、中学時代学校の理事の孫という贔屓でエースとしてマウンドに立ち続け、そのためチームメイトから総スカン、自らも自信をなくし、公立の高校に流れてきたという設定。この投手、スピードは全くなく、ただ驚くほどのコントロールを持っている。しかも、この学校で見出されるまで誰も気付かなかった独特の球筋のストレートを投げるピッチャーだった。今までの野球漫画のエースは、素晴らしいスピードボールを投げたり、また誰も見たことないような魔球を持っていたりするのが定番なのだが、全く逆の設定。しかしこのところがリアルさを持っていたりするんだろう。
　超人的な能力を持っている者たちの野球から、本当にどこでもいるような者の野球になり、そこにリアルさを感じるのだろう。（「実力がなくっても頑張ってもいいんだ。」なんてせりふもその現れであるような。）普通の学生が、ただ好きなだけで一生懸命に野球に取り組んでいる姿が共感を呼ぶのだろう。誰のためでもなく、自分たちのために好きな野球をしている姿がいい。また心理描写が多く、メンタルトレーニングを練習の中に取り入れたりしている。それから、夏の大会の予選の１試合に４巻分かけるぐらい丁寧にゲームが描かれている。全部で８巻出ているが、漫画に描かれている試合は練習試合とその夏の大会の１試合だけ。連載開始からかなり経っているが驚くほど進んでいない。
　しかしこのアニメ・漫画のおかげで娘たちが野球に興味を持ち始め、いろいろと聞いてくるので、野球がそこそこ判る私を尊敬の眼差しで見てくるのでちょっといい気持ちである。
　近頃は高校野球を実際に連れていけと言うし、今後の高校受験の動機付けにもなるかとも思うので、連れて行ってみようと思う。そういえば母校が結構いいところまで残っているしね。
　アニメの放送はどうも９月一杯で終わるようです。コミックに収録されている部分だけで終了と言うところかな。アニメなかなかテーマソングもぴったりしていて、いかにも夏・青春といった感じ。おじさんには今は昔のことです。
　
　
　おおきく振りかぶって詳しくはこちら↓
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