以前、「百舌鳥古墳群を歩く⑪ ~経堂古墳・乳岡古墳~」にて、クボタ堺製造所の厚い壁に阻まれ古墳を見ることができないと記述したが、春に行われたクボタ堺感謝DAYというクボタ堺製造所のイベントで、製造所内にある檜塚古墳の見学会が行われるという話を聞き、一路堺へ向かう。
クボタ堺製造所の道を挟んで向かいにある運動広場に集まり、受付を行う。受付開始から10分ほどしかたっていないのに、見学ツアーの定員がいっぱいになっていた。世に古墳マニアという人種が結構いることに気づいた。いままで、古墳マニアというと、かなり厳しい世間の目あったのだが、世界遺産登録をめざしていることで若干市民権を得ることができているのかもしれない。
いよいよ、檜塚古墳をめざして、工場の敷地に入っていく。古墳へは、工場の中を抜けていかないといけない。工場の機械油に臭いを感じながら工場を抜けると、製造所の工場に囲まれた中庭に檜塚古墳があった。
檜塚古墳は、全長25mほどの帆立貝型の古墳であるとされる。確かにじっくり観察しているとダブルマウントになっており、前方後円墳か帆立貝型の古墳のように見える。
しかし、履中天皇陵に号陪冢として宮内庁が管理しているため、墳丘に立ち入ることはできない。まあ、工場内にあるので、周辺を発掘調査を行うということも難しいかなと思う。
一説には、この辺りにあったと伝えられる塩穴寺というお寺の基壇ではないかという説もある。実は墳丘を観察していると、石の中に黒い瓦のようなものがいくつか見つけることができた。
もしかしたら、古墳ではなく、寺院の基壇の後なのかもしれない。これだけきれいに基壇が残っているというのも貴重かもしれない。
今回の檜塚古墳の探訪で、百舌鳥古墳群の現存しているすべての古墳を見て回ることができた。百舌鳥古墳群については、古墳のある場所がそう広くないので2日、3日あれば全古墳を見て回ることができると思う。
僕自身も、もずふるカードを集めるため再び挑戦開始しようっと。
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