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令和5年9月18日(祝)
昨年に引き続き唐櫃山古墳の発掘調査の現地説明会に参加してきた。
※昨年度の現地説明会については、こちらを参照→「唐櫃山古墳発掘調査 現地説明会」
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昨年の発掘調査では、後円部に付属する造出し状の付属施設が存在することが明らかになっている。
さて、今年度の成果はいかばかりか?今回、参加者が多かったので、一度に墳丘の上に登れないということで、入場制限があり、順番が来るまで、ぶらぶらと時間をつぶす。テントでは、出土品の展示をしていた。
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それから、須恵器、墳丘上から出てきたそうだ。
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そうこうしているうちに、第1回目の説明が終了し、順番に墳丘に上がって説明を聞く。
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まず、第1トレンチでは、後円部の葺石と円筒埴輪列が出土しており、また後円部の円筒埴輪列と繋がる前方部の円筒埴輪も見つかっている。
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後円部の円筒埴輪列で13~14個体、前方部で5個体が確認されている。ずらっと並ぶ円筒埴輪列には、ちょっと興奮。かなり密に並んでるなあ。
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今回、前方部で埴輪列が見つかったことにより、従来想定されていた前方部よりも幅が広くなっていることも判明した。
また、葺石では、列石が見られた。
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青いテープが貼られている石がそうである。
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続いて第2トレンチでは、前回の調査で造出しと考えられていたが、今回の調査で隣接する市野山古墳(允恭天皇陵)につながる渡り土手であることが判明したとのこと。今回の説明会では、遺構がわかりづらいので見せていないとのこと。あら、残念といったところ。
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遺物としては、蓋形埴輪、𤭯や高坏などの須恵器などが出土している。
また、今回もこの古墳から出土した刳抜式家形石棺を展示していた。この石棺の石材は、阿蘇溶結凝灰岩を使用しており、わざわざ九州から運んできた石材を使っていることで、被葬者がかなりの力にあった人物であったのだろう。
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しかし、いつまでこの場所でブルーシートをかぶせて置いておくつもりなのかね。
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この唐櫃山古墳の被葬者は、隣接する市野山古墳(允恭天皇陵)と非常に深い関係にあることが想定されるだけでなく、かなり力のあった人物であったことが想定できそうである。
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※向こうに見えるのが市野山古墳である。
この唐櫃山古墳の周辺は、今後歴史公園として整備される予定とのことである。整備後が楽しみでもあり、不安でもあるなあ。
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