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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

瓢箪山古墳 現地説明会

2016-03-21 00:02:03 | 現地説明会
 平成28年2月13日土曜日
 奈良県にある三宅町。案外、交通の便があまりよくなく、これまで足を踏み入れる機会がなかった。三宅町を中心に、川西町、田原本町に跨って所在する三宅古墳群があり、古墳群を構成する古墳が一番多く残っている三宅町では、これまで古墳群の古墳について、発掘調査がなされていなかったが、今回、古墳群の実態把握、保護・保存策を検討するために発掘調査をすることになった。まず手始めに瓢箪山古墳から発掘調査が行われている。
 説明会の当日、今にも泣き出しそうな雲行き。これは、降るかなと思いつつもところどころ青空も見えていたのでまあ何とかなるベと家を出たところ、最寄りの但馬駅を降りた辺りからポツポツと雨が降り始める。これは、駅の近くのコンビニか何かで傘を買おうと駅を出るも、周りは家と田んぼばかりでお店等全くない。なんにもない、なんにもない、まったくなんにもない♪♪♪とギャートルズの歌が思わず口に出る始末。雨が本降りになってきたので、駅に戻ってしばらく雨宿りをしていると、雨脚が弱くなってきた。これはチャンスということで瓢箪山古墳に向かって歩き始めることにした。

 瓢箪山古墳までも行道を示す案内に従って、てくてくと歩く。三宅町の体育館と町営の運動広場を越えた田んぼの中に瓢箪型の塚がポツンと見える。これが瓢箪山古墳である。すでに説明会が始まっているのか、墳丘の上を歩く人の姿が見える。

 

 瓢箪山古墳は、現状では、全長35mの前方後円墳であるが、周囲の田んぼの畦の形から、かつては、周濠が巡っていたと想定されていた。

 【第1トレンチ】

 
 
 墳丘の墳端部を現在の墳丘の2.7mの西で検出されている。また、墳端部の所に埴輪の破片らしきものが見える。

 【第2トレンチ】
 
 

 第2トレンチでは、周濠が検出されている。写真の手まえの所が、周濠の端である。また、周濠の中から木製の農具が出てきている。スコップみたいな感じだな。前方部の北端は、検出されなかった。古墳の下部にあると考えられている。

 

 【第3トレンチ】

 

 墳丘の北端を検出されている。円い形をしているので、後円部であることがわかる。

 【第4トレンチ】

 

 第4トレンチでも、後円部の北端が検出されている。また、周濠後も見つかっており、後円部の周濠の幅は6mあったと考えられている。

 また、後円部の北端部分で、形象埴輪と円筒埴輪の破片が検出された。また、それに交じって須恵器の破片も出土している。須恵器が出土するのは、5世紀の中ごろであると考えられるので、その時以降の築造になるかと思われる。埴輪から見ると、6世紀の前半のとのことで、築造年代についてはかなり絞られそうである。

 【円筒埴輪等の出土状況】
 

 

 ちなみにこれらの埴輪は、築造時墳丘上にあったものが、落ちてしまい、形が崩れてしまったのだろうと思う

 今回の、調査で古墳の全長は40m、後円部径35m、前方部長15m、周濠の大きさであることとが判明した。

 この日は、このように梯子がかけられており、墳丘に立ち入りすることができ、墳丘の上には、お稲荷さんなどの神さんが多く祀られていた。瓢箪山古墳の調査は、説明会資料にも第1回と書いてあるので、まだまだ続きそうである。

 

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