●今日の一枚 261●
Grand Funk
We're An American Band
楽天イーグルスが勝った。3-0。気分がいい。岩隈とダルビッシュのエース対決。本当に息づまるような投手戦だった。夜からは次男につきあってスイミングクラブで泳いだ。先週リタイアした反省を生かして、力をセーブして泳いだ。結構しんどかったが、今日は最後まで泳ぎきった。泳いだ後、次男と回転寿司でおなかを満たし、帰宅。それにしても、夕方聴いたグランドファンクのサウンドが耳から離れない。だめだ。やはり、もっと聴かねばなるまい。
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グランド・のファンク1973年作品、『アメリカン・バンド』である。このアルバムから、3人編成だったグランド・ファンク・レイルロードにグレイク・フロスト(key) が加わり、バンド名もグランド・ファンクに変わった。プロデューサーがかわったためなのだろう。初期の荒削りな部分は消し去られ、ポップで洗練されたサウンドになっている。ただし、エネルギッシュさはまったくそのままだ。マーク・ファーナーのギターも快調である。A-①~③の流れが大好きだ。特に、③ Creepin' は身体にしみるものがある。「Open eyes, but you're sleepin',You best wake up 'fore tomorrow comes creepin' in.」というところが何ともいえずいい。いつも口ずさんでしまう。今も口ずさんでいる。
ところで、もう若い人はほとんど誰も知らないが(もちろん、知る必要もないだろうが)、1971年のグランドファンクの来日コンサートは、日本のロック史上のひとつの伝説となっている。このコンサートにもいったという渋谷陽一氏は、次のように書き記している(『ロック~ベスト・アルバム・セレクション』新潮文庫)。
「後楽園球場のコンサートは歴史に残るコンサートで、前座が終わると雷鳴をともなった大夕立がやってきて、聴衆のほとんどはズブ濡れになって彼らの演奏を聴いていた。聴衆はここで乗らなければもう乗れないといった調子で騒ぎ、3万人の聴衆が「ハートブレイカー」を合唱するという異様な光景が展開された。」