王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

安倍首相 供物を奉納

2007-05-09 08:43:18 | 靖国関連
首相が靖国神社に供物 先月、春季例大祭に合わせ(共同通信) - goo ニュース

ご本人は8日夜の記者会見でも「奉納したかしないかは明言しない」と答えたようだが関係筋の話として「私費で5万円」とか「本殿に昇殿する木製階段の脇に内閣総理大臣」の肩書きとある(からその横には安倍晋三と書いてあるのであろう)名札をつけた真榊(榊の鉢植え)が置いてあるとの事だから奉納したのであろう

靖国神社参拝の是非については賛否両論がある この供物奉納についても賛否両論が出てくるのであろう 爺の直感では「中途半端な事をおやりになるなー」である

早速韓国と続いて中国が「遺憾の意と今後の行動への釘刺し」をして来た様だ

つい先月中国温家宝首相と「戦略的関係」を合意したのであるから(内心は不満でも)日本国首相の間は参拝とか供物奉納の様に見える形で関わらない---というのも一つの方法であったろう 供物奉納程度には「難癖つけるな!」とこちらから釘を刺して置くのも方法であったろう

この記事と前後して「遺族の会の代表がA級戦犯の分祀の問題につき1回目の会合を持った(反対意見が多いとの注つき)」とか「東郷由布子さん(67歳)がA級戦犯分祀反対で参議院選挙に立候補の意向」とか内外とも政治問題になりそうな臭い

当然野党は「供物奉納」を何かと突いてくるのであろう
松岡農相の政治資金報告書の嘘も柳沢労省の失言も何とか押さえ通常国会前半を終えたが後半戦も荒れそうである

「改憲手続法」の制定が必ずしも憲法改正(特に9条の見直し)とイコールではないが「防衛省への昇格」や「集団自衛権の行使に関する有識者の会議」とか「EU議会での自衛隊による海外での貢献をためらわない」等を重ねあわすとずるずると海外に出てゆきそうな不安を覚える

良かれ悪しかれ「海外へ陸上部隊を派遣すれば(海自・空自に比べ)戦死者の出る確率は高くなる」
海外に出ればもはや「自衛隊とは名ばかりで実態は国軍である」
戦死者を何処に葬るのであろうか? 神としてか人としてか? 威徳顕彰であろうか慰霊であろうか? 自衛隊或いは国軍管理の「軍の墓地」か「墓は個人でそれとは別に無名戦士の墓を国で作り24時間灯明を絶やさず御祀り」するか
「靖国神社を如何扱うのか」1----この事は国会会期毎の政局ではなく絶えず国民合意の最大公約数を取りまとめる事が政治家の仕事の一つである
選挙のためとかわが党の為とかでなく極右と極左を切り落とし80%位の日本人がまあまあと思う線を纏める難しい仕事となる たまたま先の仏大統領選挙で極右の候補は5%の支持を集めていた 極左も同程度とすれば10%の意見に左右されてはいけない

通常国会は「ネットカフェ難民」や「健康保険難民」をなくす そのため行財政改革を一段と進めることが総理、総理、安倍総理 貴方の仕事です お願いします

共同通信:
安倍晋三首相が4月21-23日に行われた靖国神社の春季例大祭に合わせ、「内閣総理大臣」名で供え物を送っていたことが7日、関係者の話で分かった。5万円相当の「真榊(まさかき)」と呼ばれるサカキの鉢植えで、ポケットマネーで支払ったという。

 首相の真意は不明だが、中韓両国が参拝に反対している中で、神社側にも一定の配慮を示したとみられる。
写真:供物奉納を聞かれた記者かいけんでの安倍総理
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加藤紘一氏 事務所火災

2006-08-16 13:17:14 | 靖国関連
腹部切った男は右翼団体幹部か 加藤紘一氏の事務所火災 (朝日新聞) - goo ニュース

昨日の夜9時頃のニュースで自民党加藤紘氏の実家は放火でないかと速報が流れていた
総理の靖国参拝批判に対する嫌がらせかなんて冗談めかして思ったけれど冗談でもないらしい

朝日新聞によると:
山形県鶴岡市にある自民党元幹事長の加藤紘一氏(67)の実家と事務所が全焼した事件で、敷地内で腹部を切った状態で見つかった男は、東京都内に住む右翼団体幹部(65)とみられることが16日、山形県警の調べでわかった。県警は発生が終戦記念日であることや、加藤氏が首相の靖国参拝に批判的な発言を繰り返していたことなどに着目。何らかの思想的な背景を持った行為との見方を強めている。
引用終わり

事実だとすれば嫌な話だ よくよく背後関係を調べて欲しい 政治家が自分の政策を語る事について右翼であろうと右翼をかたる暴力団であろうといや左翼でも同じだ その発言者の実家や事務所が焼き討ちされるようではテロ行為に近い 

一般的には景気も余り良くない時期である 只でさえ面白くなくてむしゃくしゃしている人間が連鎖反応を起こして被害者が増えるような事を阻止して欲しい

全国的に考えれば第一に警察庁 その二が都道府県警察だと思う
是非要人とその事務所・自宅などの警護には気を配って欲しい
戦前三国同盟反対の人士には何となくテロの噂が付き纏い内務省はテロ徹底防止の取締りを本気で行った節が見えない時期があった
殺人殺傷やそれに類する行為で言論を抑圧するなど民主主義の否定に繋がってしまう

非主流や野党の政治家が外国のセキュリティーコンサルタントと組んで身辺警護や自宅監視を依頼するようになったら日本の民主主義も末であろう
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小泉総理 靖国神社参拝

2006-08-15 17:35:39 | 靖国関連
飛び交う歓声、外国メディア懸念も 首相参拝の靖国神社 (朝日新聞) - goo ニュース

今朝は小泉総理が靖国神社を参拝するであろうという事で朝6時からTVをつけ仕事の始まるまでに何とか見たいものと思っていたら雨の激しくなった7時30分頃モーニング姿に威儀を正し神社に到着 ついで靴を脱いで参殿する所を目にした
中の様子は勿論分らなかったが神社の要所にはカメラが据えてあり時々横顔が映っていた

参拝の所要時間は正味15分か20分であろうが国内国外に与える影響は大きい

そもそも国に先の大戦で戦死戦没された軍人軍属・銃後の市民である犠牲者を静かにお祀りし哀悼の気持ちを表す適当な施設があれば良いのである

残念ながら靖国神社は7日TVタックルで東条大将の孫娘 東条由布子さんが靖国神社を背景にインタビューで答えた様に 「(東条大将は)全ての責任者であり責任は追う それは中韓が言う事でない」「(当時の行為は)国際法違反ではない A級戦犯は犯罪人ではない」「自衛戦争であって侵略戦争でない」「(東条が靖国から出る事で)216万人が侵略の汚名を着る事が許せない、耐えらない」
の言葉で尽くされている様に国際裁判否定、自衛戦争主張の場になっている
靖国神社と付帯施設の遊就館でそれを強烈に訴えている

神社の箱物を動かしている人々は「靖国神社崇敬会」でありそれを支える「日本遺族会」「英霊に答える会」「日本会議」の幹部というか指導者であろう

その発言は今月の自民党高市早苗議員の発言の様に「極東裁判は認めない」「A級戦犯は釈放された」「先の大戦の責任を問うても神様で無いから出来ない」でもはっきり分る

でも彼女達は政治家であるから過去を正しく振り返り日本が今後50年100年続く大綱を明示するのが本業なのである
いささかの法律論で極東裁判を否定し国内だけで320万人もの死者を出した原因と責任の所在を明らかに出来ず政治家の資格は無い

明治維新(1868年)から敗戦の日(1945年)ざっと明治80年の歴史を青史を見直す時期である 日清・日露戦争は勝ったから矛盾が目立たなかったが大東亜戦争は初めて敵国に敗れたのである 問題を起こした責任者はいなかったり国民が悪いなどといって済まされる問題ではない 若手自民党員の質 参照

小泉後継が安倍氏だとすると国論の2極化と東アジアの不協和音は続く




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靖国の季節 3

2006-08-13 13:09:23 | 靖国関連
今日は15日直前の日曜日のため朝からTV各局は靖国問題を取り上げている
報道2001年では 自民党高市氏が総理参拝は内政の問題あるし先の大戦は自衛戦争と吹きまくり 

民主党枝野氏は私的には参拝している 先の大戦は中国には侵略戦争で米国には防衛戦だと訳の分らない事を云っていて党の考えがどうか良く判らなかった

現代史家との紹介で秦郁彦氏が3月の安倍氏参拝を捉え検証もできない ほとんどお笑いの領域と語った 検証して見るのが史家の仕事でないかと思ったので氏の真意が分らなかった

元民主党代表代行藤井氏 空中戦でB29に体当たりして死んだ方を見た そういう方をお参りしたい しかしA級戦犯も祭られているしA級よりも悪い重臣がいた

台湾人金美麗氏 日本大好きおばさんで意見は聞かなくても分る それなら韓国人をいれて意見を聞かなければ 女史は大多数は召集令状一枚で日本に命を捧げた人
哀悼の意を表して当然との立場である

共産党小池氏 靖国は追悼施設にふさわしくない (侵略戦争美化の)宣伝センターである
このあと自衛か戦略戦争かで議論になったが藤井氏の言う「大正4年対華21か条要求、昭和6年満州事変、昭和12年盧溝橋に始まるに南京占領まで」をどう考えるかと参加者に問いただしていた
ここで一息朝飯にする
9時の日曜討論 全般は元首相中曽根氏とのインタビュー
小泉総理靖国参拝をどう見るかに始まる
総裁公選で確約したから行くでしょうと 私はどうしたら憲法問題にならぬか研究して内閣の確認を得てお参りした こういうやり方は良くないと思う

又氏は極東裁判を受け入れない サンフランシスコ条約11条も刑の執行を受け入れるとだけ解釈するが、あの戦争を起こした政治指導者を(A級以外に)日本人として考える必要がある 
靖国神社は総理が参拝すれば済む事でなく天皇が参拝できる様にする事が総理の仕事である 総理の頃 A級分祀について幹事長の金丸氏や識者から神主に話を通し東条家以外は分祀に賛同を得た 東条家の反対で駄目になり 以降腫れ物に触るような扱いになっている

さすが云う事もやった事も闇雲に参拝を叫ぶ連中より見る目も打つ手も広い
この後外交問題に触れ総理のリーダーシップに言及する
大統領型(トップダウン)の総理と議員内閣型(党内調節)総理の釣り合いを取って北風に向って土性骨をすえて立ち向かえと

10時のサンデープロジェクトは小泉総理靖国参拝について
自民党山谷氏 何でーと思ったら爺が昨日書いた中堅・若手による総理の参拝を勧める会の偉いさんらしい 彼女の口から党員の三分の一の130人がと聞けた
意見は当然 戦争で亡くなった方が靖国で会おうといった気持ち その亡くなった方を大切にする思い出参拝するのだ
民主党 細野氏 公約だから 共産党 小池氏 公約だから
公明党 高木氏 国益に反する 日本はアジア/国際社会の一員である 近隣に配慮しないのはよくない

社民党 阿部氏 政教分離/国益に反する A級の問題も込め天皇のために命をささげという事で一括りににされている
靖国神社のいう自衛自立の戦争について
山谷氏は戦争は一面だけでは評価できない、神にしか分らないと答えた為司会の田原氏から満州事変、日中戦争についてどう思うかと問い詰められアヘン戦争がどうのマッカーサーがどうのとはぐらかした挙句、このような場で個人の意見を短急に堪える事が出来ないと言った であるなら政治家は止めた方が良いであろう 右であれ左であれ意見拝見 もし意見が無いとしたらそれは困る 政治家は自分の意見を持ちかつ国民の要求(意思)の最大公約数を求める事が仕事なのだから

公明党 高木氏 総括を日本人がしなければ (満州事変、日中戦争、太平洋戦争を) 田原氏に与党なんだからしっかり発言してと半畳を入れられていた

15日まで後二日 暑い夏になりそうである
   
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若手自民党員の質

2006-08-12 08:24:26 | 靖国関連
首相の靖国参拝、継続を…自民中堅・若手が提言 (読売新聞) - goo ニュース

読売新聞の報道によれば自民党の中堅・若手議員約130人が歴代総理は継続して靖国神社を参拝するよう求めたとある

政治の目的は「国民の生活が50年100年にわたって安全平穏であり実り豊かなである様国のあり方の大綱を決める事」としてこの人たちをどう評価したら良いであろうか?

自民党衆参両院の数は408人前後 中堅・若手が1/3として136-140人
と言う事は殆どが後継総理の靖国参拝を求めている事になる

以下はコピペ
日本外交は、満州事変、支那事変、第二次世界大戦というように幾多の失敗を重ねてきたが、今こそこのような失敗のたどってきたところを調べ、後世の参考に供すべきものと思う.(吉田茂)
当時の情勢の下においては、それがなしうる最善の事であった.それ以外には道がなかったという弁明も成り立つ場合もあろう. しかし結果からすれば、この期間における日本の対外策は、大局的にいって、作為又は不作為による過誤の連続であったということにならざるをえない(日本外交の過誤)
明治開国以降の日本国の政治的判断と決断が日本民族日本国という単位でおこなわれたのでは無く、行政・政権担当者の立場で行われていたのである.
日本民族の長い歴史から見れば大日本帝国というのは僅か80年の過誤にすぎない
『前フランス大使の小倉和夫は「吉田茂の自問」の終章の中で次に様に書いている. 三つの誤った判断(要点)
第一に中国大陸におけるナショナリズムの高揚とその歴史的意味に対する理解が不足し、徒らに中国の反日、抗日、侮日ばかりを問題にする方向に走っていたことである.何故大日本帝国の指導者たちは、同じアジアの中国民族の独立と領土保全、経済発展への願望を軽く扱い、支持するどころか逆にこれを抑圧しようとばかり焦っていたのであろうか. 第二、情勢判断の上で大きな誤りは、欧州におけるファシストグループと民主勢力との間の争いにおいて、民主勢力がやぶれると状勢判断を下していた事である. 第三、アメリカの政治、外交政策の方向についての判断の誤りである.排日移民法に象徴されるように、日本を「敵」とみなし、異質の侵入者とみなす人々の心情が、知らず知らずのうちに日本に対して懲罰的あるいは道徳的アプローチをとる方向を強め、現実的な利害調整に米国が乗ってこないことについて、日本側に深い洞察力がなかったことが、日米交渉を当初から「呪われた交渉」にしてしまった一因である.判断の誤りは「選択」の誤りを生む.国際連盟からの脱退、軍縮条約の廃棄、三国同盟の締結(中略). 何故日本は追い込まれて行ったのか. それは外交政策の与件とも云うべき国際環境と国内世論(及び国民感情)が、外交の選択の幅を狭めていたからである.(筆者注・日本の新聞が事実の報道の枠を越えて一部暴走者の政策の煽り行為を絶えずおこなって居た.)理念無き外交、それは、とどのつまり、外交当局に真の理念がなく、また、それを実行しうる実力もなかったかもである.』
過誤の反省の原点『かりに、あの際日本が隠忍自重して、戦争にはいっていなかったと仮定したら、どうだろうか.戦争を前提とするからこそ、石油も足りない、鉄くずも足りない,ジリ貧だということになる.戦争さえしなければ、生きてゆくに不足はなかったはずである』過誤の原点これら全ての日本外交の過誤のお国あったものは、軍部の独走であり、それを抑えられなかった軍の指導部、外交当局、そして政党政治もちからの欠如である.二十一世紀の日本国家像を画くことは、再び明治以来の140年の失敗を繰り返してはならない事は勿論である.植田一信レポートより冒頭引用)

自民党の中堅・若手議員約130人の諸氏は国を誤らぬ様よくよく考えて行動して欲しい
選挙落ちたらただの人では困る 政治は在野でも出来るのである
コメント (1)
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