王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

ポンド急落 止まらず

2009-01-23 08:38:29 | 為替 ドル 株式
ロンドン市場でポンド急落止まらず、円は最高値更新(読売新聞) - goo ニュース

去年の夏知人が夫婦でロンドン旅行をした。話には聞いていたが「地下鉄の初乗り料金が1000円近く、タバコも同様」と驚いていた。安くて旨いのはカフェーの紅茶だったそうで爺も土産に紅茶を貰った。
この話は英国の物価政策によりそもそも高いのだから「ポンド/円の為替相場」と直接は関係なかろうがポンド安になれば円換算で安くはなる。
また別の若者が業務で昨夏パリに出張。バカンスの時期を差し引いても「パリのホテル代は日本で同等のそれと比べると2割方高い」と怒っていた。これは完全に「ユーロ/円の為替相場」と関係ありそう。当時はまだEC経済圏は好調でユーロも140円位であっただろうか?!

さて話はポンドに戻る。爺が会社に入ってまもなくだと思う「ポンド切り下げ」があって顧客から「切り下げられるとどうなる?」なんて聞かれてさっぱりわからなかった。

これが1967年だとすると71年の「ニクソンのドルショック(ドルと金との交換停止)」の序奏だったのかなー?
1ポンド大体1000円位が徐々に下がりついには21日には119円を付けた。

でも写真の硬貨を見ると何だか「日本の百円硬貨」みたいだよな。
ユーロも円に対してはECの経済的ファンダメンタルが壊れてきているにも関わらず高そう。ポンドもユーロも「購買力平価」でみると100円位が相応しいのかも知れない。

まあそうなると日本は欧英向け輸出が厳しくなるわけだけど目下は韓国のウオンや豪ドルの様に価値が半減するどころか円高なのだよな。

昨日も昨年の貿易収支が速報で2兆2000億円の黒字ただし07年比80%も減少だそうだ。そうだよな 貿易収支は一声10兆円の黒字が相場だもんね。

急激な円高はなんとか凌がねばいけないが貿易収支が収支トントン位であるのが「輸出立国」体制からの脱却になり為替変動(円高/外貨安)の影響を抑える効果がある。
麻生総理と閣僚には「内需拡大の抜本的手段」を考えて貰いたいものである。
戦後英国経済が疲弊したのはナチスドイツによる精巧な偽札によるとの説もある。
米国も偽ドルプラス自らの垂れ流しで今回バブル経済が破綻した。
日本はICチップ入りの「新1万円札」を発行し旧札は全て使用停止にすれば内需は潤うし「たんす預金」や「闇の金」が30兆円は出てくるのでないか。
1人2万数円円の給付金なんて線香花火だよ。


読売新聞:
【ロンドン=是枝智】21日のロンドン外国為替市場で、英ポンドの急落が止まらず、円相場は夕方にかけて一時、1ポンド=119円台前半まで円高・ポンド安が進んだ。

 主要国が変動相場制に移行した1973年以降の最高値を更新した。

 背景には、世界的な円高の流れや、欧州でも特に深刻な英国経済の悪化がある。22日は1ポンド=120円台に値を戻したが、フランスなどからはポンド安是正を求める声が上がり始めた。

 ポンドは、07年7月に1ポンド=250円台をつけた後、下落基調が続いており、金融危機が拡大したこの半年で値下がりに拍車がかかっている。ピーク時から比べると、通貨価値は半分以下になった計算だ。

 英大手銀行の損失拡大懸念に加え、中央銀行のイングランド銀行による追加利下げ観測が広がっており、市場では「ポンド反転は当面期待できない」(邦銀筋)との見方が出ている。(引用終わり)

写真:1ポンド硬貨
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