今になると16日の話ですがKYBが記者会見で地震時のビルの免震・制震装置の検査データーを15年にわたり改ざんしていたと公表しました。
株の世界に疎い浜爺ですからKYBと聞き流したら若い娘さんの新アイドルユニットか何かと思いました。
KAYABAの略号でかやばの新社名(と言っても3年前には)変わったそうですが、かやばで自動車部品ならショックアブソーバーで有名な事は良く知っていました。
戦前からの名門自動車部品メーカーですよね。
時代の流れで建物の免震・制震部品政策に進出し油圧機器大手に成長したのでしょう!
東京本社のKYBについてなんで参考記事の中日新聞が詳報しているのかと思ったらKYBの免震・制震部品工場が岐阜県可児市にあり、2003年にはデーター不正が始まり2007年にその部門が津市に移ってからも不正は続いていたという酷い話で中部地方つながりなんですね。
そして今年の8月同工場の工員の指摘から発覚したというKYBのガバナンズのお粗末さを示しました。
似たような話が合ったと思いこのブログ内をググりましたらありました。東洋ゴムが2015年3月に免震部品に不正があり記者会見で謝罪していました。
この時は55棟の建物に不正部品が使われたと報じられましたがその後どうなったのでしょうね?
ゴキブリの一匹百匹ではありませんが国の関連部門は関連企業に厳しい目を向けなければいけません。
話はもどってKYBでは全国で対象物件が1000件に上り、その後徐々にですがその部品が庁舎や病院で使われており名前も公表さてています。
国の基準や顧客の性能基準に合う部品に変えるには2020年迄は掛るとの事で「その間大きな地震が無い事を祈るばかり」というトホホな話です。
世界的にも国内(特に世界的規模)の会社でも燃費データの改ざんや部品データの改ざんあるいは無検査が続き完成検査の車検もなしなんて無道がまかり通っています。
この平成30年間は「何だか製造メーカーの爛熟そして腐敗の時代」に見えます。
グローバルとかワールドワイドとか拡大再生産がもてはやされそんなに作ったら「検査が間に合わない」「規格に合わせて作れない」なんてものつくりの基本が忘れ去られたしまった気がします。
一匹百匹のゴキブリ理論によればまだまだ酷い話は出そうですがはて続きはどこの誰でしょう?
しっかり推移を見守りましょうね。
写真:ダンパーの使用例
中日新聞:
油圧機器メーカーのKYBは十六日、都内で記者会見し、地震時にビルの揺れを抑える免震・制振装置の検査データを十五年以上にわたり改ざんしていたと発表した。改ざんの疑いを含めると、全国のマンションや病院、自治体庁舎など計九百八十六件の建物で使われていた。不正な装置は交換する。その際に一部の建物は利用できなくなる可能性がある。
KYBは改ざんの幅が大きかった七件について、改ざん前の元の検査数値を検証した結果、震度7程度の地震に耐えられるとして、納入先の建物について「耐震性に危機があるとは思っていない」としている。
KYBは建物の具体名について「所有者らの合意が得られた段階で公表する」という。東京スカイツリーに制振装置が使われているが、「データ改ざんされたかは調査中」とした。
不正が発覚したのは、油圧を利用し揺れを吸収するオイルダンパーと呼ばれる装置。建物の地下部分に使われる免震用と、地上部分に使われる制振用がある。
不正な装置が取り付けられた建物は免震用が三百八十四件、制振用が二十六件。不正の疑いを含めると、それぞれ九百三件、八十三件に上り、過去にKYBの装置を採用した建物のうち、免震用は約83%、制振用は約23%を占める。
完成品の性能検査で、揺れを抑える能力が国の認定基準や顧客企業の基準値から外れた場合、検査員が検査機を操作して基準内に収まるよう数値を改ざんしていた。本来は分解して製品を再調整しなければならないが、検査担当者らは「時間を省くために行った」と社内調査に証言した。
不正はKYBの岐阜南工場(岐阜県可児市)で免震・制振装置を製造していた二〇〇三年に始まり、〇七年に子会社カヤバシステムマシナリー(東京)の津市の工場に製造が移った後も続けられた。今年八月、この子会社の組み立て部門の社員が指摘して発覚した。
子会社に製造が移る際に検査員は全て入れ替わったが、KYBから引き継ぎ研修の際に改ざんの手法が伝えられた。この間に検査を担当した八人全員が不正に関わっていたとみられる。
KYBは外部調査委員会を設置し調査を進める。
国土交通省は免震装置メーカー八十八社を対象に改ざんの有無を一斉調査する方針で、年内に報告を求める。
<KYB> 1919年に東京都で創業した油圧機器メーカー。東京証券取引所第一部上場で、2005年10月から「カヤバ工業」の通称として「KYB」を用い、15年10月に社名を正式変更。主に自動車や鉄道向けに油圧で振動を抑える部品などを製造、販売する。地震の揺れから建物を守る免震・制振用のオイルダンパーの国内シェアはトップ。18年3月期の連結売上高は3923億円。18年3月末のグループ従業員数は約1万4800人。
<免震・制振オイルダンパー> 油の粘性を利用し、地震の際に建物の揺れを抑制する装置。免震用は建物の地下階などに設置し、装置が伸縮することで地震のエネルギーを吸収する。制振用は地上階に据え付け、各階の変形を抑えることで建物全体の揺れを少なくする。オイルダンパーの技術は、自動車や飛行機などにも使われている。
(引用終わり)
株の世界に疎い浜爺ですからKYBと聞き流したら若い娘さんの新アイドルユニットか何かと思いました。
KAYABAの略号でかやばの新社名(と言っても3年前には)変わったそうですが、かやばで自動車部品ならショックアブソーバーで有名な事は良く知っていました。
戦前からの名門自動車部品メーカーですよね。
時代の流れで建物の免震・制震部品政策に進出し油圧機器大手に成長したのでしょう!
東京本社のKYBについてなんで参考記事の中日新聞が詳報しているのかと思ったらKYBの免震・制震部品工場が岐阜県可児市にあり、2003年にはデーター不正が始まり2007年にその部門が津市に移ってからも不正は続いていたという酷い話で中部地方つながりなんですね。
そして今年の8月同工場の工員の指摘から発覚したというKYBのガバナンズのお粗末さを示しました。
似たような話が合ったと思いこのブログ内をググりましたらありました。東洋ゴムが2015年3月に免震部品に不正があり記者会見で謝罪していました。
この時は55棟の建物に不正部品が使われたと報じられましたがその後どうなったのでしょうね?
ゴキブリの一匹百匹ではありませんが国の関連部門は関連企業に厳しい目を向けなければいけません。
話はもどってKYBでは全国で対象物件が1000件に上り、その後徐々にですがその部品が庁舎や病院で使われており名前も公表さてています。
国の基準や顧客の性能基準に合う部品に変えるには2020年迄は掛るとの事で「その間大きな地震が無い事を祈るばかり」というトホホな話です。
世界的にも国内(特に世界的規模)の会社でも燃費データの改ざんや部品データの改ざんあるいは無検査が続き完成検査の車検もなしなんて無道がまかり通っています。
この平成30年間は「何だか製造メーカーの爛熟そして腐敗の時代」に見えます。
グローバルとかワールドワイドとか拡大再生産がもてはやされそんなに作ったら「検査が間に合わない」「規格に合わせて作れない」なんてものつくりの基本が忘れ去られたしまった気がします。
一匹百匹のゴキブリ理論によればまだまだ酷い話は出そうですがはて続きはどこの誰でしょう?
しっかり推移を見守りましょうね。
写真:ダンパーの使用例
中日新聞:
油圧機器メーカーのKYBは十六日、都内で記者会見し、地震時にビルの揺れを抑える免震・制振装置の検査データを十五年以上にわたり改ざんしていたと発表した。改ざんの疑いを含めると、全国のマンションや病院、自治体庁舎など計九百八十六件の建物で使われていた。不正な装置は交換する。その際に一部の建物は利用できなくなる可能性がある。
KYBは改ざんの幅が大きかった七件について、改ざん前の元の検査数値を検証した結果、震度7程度の地震に耐えられるとして、納入先の建物について「耐震性に危機があるとは思っていない」としている。
KYBは建物の具体名について「所有者らの合意が得られた段階で公表する」という。東京スカイツリーに制振装置が使われているが、「データ改ざんされたかは調査中」とした。
不正が発覚したのは、油圧を利用し揺れを吸収するオイルダンパーと呼ばれる装置。建物の地下部分に使われる免震用と、地上部分に使われる制振用がある。
不正な装置が取り付けられた建物は免震用が三百八十四件、制振用が二十六件。不正の疑いを含めると、それぞれ九百三件、八十三件に上り、過去にKYBの装置を採用した建物のうち、免震用は約83%、制振用は約23%を占める。
完成品の性能検査で、揺れを抑える能力が国の認定基準や顧客企業の基準値から外れた場合、検査員が検査機を操作して基準内に収まるよう数値を改ざんしていた。本来は分解して製品を再調整しなければならないが、検査担当者らは「時間を省くために行った」と社内調査に証言した。
不正はKYBの岐阜南工場(岐阜県可児市)で免震・制振装置を製造していた二〇〇三年に始まり、〇七年に子会社カヤバシステムマシナリー(東京)の津市の工場に製造が移った後も続けられた。今年八月、この子会社の組み立て部門の社員が指摘して発覚した。
子会社に製造が移る際に検査員は全て入れ替わったが、KYBから引き継ぎ研修の際に改ざんの手法が伝えられた。この間に検査を担当した八人全員が不正に関わっていたとみられる。
KYBは外部調査委員会を設置し調査を進める。
国土交通省は免震装置メーカー八十八社を対象に改ざんの有無を一斉調査する方針で、年内に報告を求める。
<KYB> 1919年に東京都で創業した油圧機器メーカー。東京証券取引所第一部上場で、2005年10月から「カヤバ工業」の通称として「KYB」を用い、15年10月に社名を正式変更。主に自動車や鉄道向けに油圧で振動を抑える部品などを製造、販売する。地震の揺れから建物を守る免震・制振用のオイルダンパーの国内シェアはトップ。18年3月期の連結売上高は3923億円。18年3月末のグループ従業員数は約1万4800人。
<免震・制振オイルダンパー> 油の粘性を利用し、地震の際に建物の揺れを抑制する装置。免震用は建物の地下階などに設置し、装置が伸縮することで地震のエネルギーを吸収する。制振用は地上階に据え付け、各階の変形を抑えることで建物全体の揺れを少なくする。オイルダンパーの技術は、自動車や飛行機などにも使われている。
(引用終わり)