王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

積水の55億円詐欺 犯人一部逮捕 !

2018-10-18 07:20:56 | 社会
警視庁は16日「積水ハウス」が五反田の土地取引を巡って55億円余りをだまし取られた事件でグループの男女約10名の逮捕状を取り、このうち足立区の羽毛田正美容疑者(63)ら数人を逮捕したそうです。
有りましたねー。昨年夏前でしたよ! 登記所に書類を持ち込んだら権利書始め所有者の印鑑証明その他も偽物だったんですね。登記所は職務上良くやったと思いました。

その後積水では取締役会で当時の会長が社長の解任を動議したら反対に会長が解任されたなんて派閥?社内の不調和が表に出ましたっけ。

さて話は戻って羽毛田容疑者逮捕の映像をテレビAの朝のニュースを見ていましたら羽毛田容疑者の顔がはっきりわかる映像を繰り返し映していました。
平素人権とか少数者の意見とか大事にする社風と思っていましたが容疑段階の土地所有者役のパシリの女を繰り返し映す感覚が良く判りませんでした。

映すなら騙された積水側でしょうがそれではニュースネタになりませんものね。

天下の大会社が数々の私文書と関連証明書を偽造され所有者に成りすました役者迄そろえられたとはいえ「55億5千万円もだまし取られたとはお粗末!!」反対から見ればお見事な手際でした。
五反田に1等地で手にすれば100億円と言われる物件に目がくらみ他社に出し抜かれたくないとの助平根性が社内手続きを甘くしたのでしょう。後日の会長と社長の内輪もめを見れば社内幹部の相克も影響したのでしょうか? 後日の第3者委員会の調査では「取引の所有者は偽物」と警告する内容証明書迄受け取っていたのに「取引を妨害する者の仕業」と一顧だにしなかったそうですから「この一軒を物にするとの意志ばかりが先になり」足元をすくわれました。

主犯とみられるカミンスカス操容疑者(58)は先週末に海外へ逃亡?しました。これについては警視庁のチョンボがあった様でこれまた後日の話がありそうです。
こうご期待ですね。
しっかり見守りましょう。


写真:舞台に使われた高級旅館跡

毎日新聞:
大手住宅メーカー「積水ハウス」(大阪市北区)が東京・西五反田の土地取引をめぐって約55億円をだまし取られた事件で、所有者に無断で土地の登記を移転しようとしたとして、警視庁捜査2課は16日、偽造有印私文書行使と電磁的公正証書原本不実記録未遂の容疑で、グループの男女約10人の逮捕状を取った。このうち、東京都足立区の職業不詳、羽毛田(はけた)正美容疑者(63)ら数人を逮捕した。詐欺容疑でも調べる。

 同課は羽毛田容疑者が所有者へのなりすまし役とみている。リーダー格の一人で逮捕状が出ている会社役員の男(58)は、先週末に海外に出国した。

 捜査関係者によると、羽毛田容疑者らは昨年6月、東京都品川区西五反田2の旅館跡地(約2000平方メートル)の女性所有者(当時72歳、昨年6月に死去)を装って、土地の所有権を登記しようとした疑いが持たれている。本当の所有者は当時、入院中で親族以外は面会謝絶の状態だった。

 積水ハウスは所有者になりすました男女らに跡地の購入を持ちかけられ、昨年4月に63億円の売買契約を結んだ。同社はマンション建設を計画したが、法務局での所有権の移転手続き中に印鑑証明などの偽造が発覚。登記はなされなかった。同社は、購入代金のうちグループ側が同社からマンションを購入するとして相殺した約7億5000万円を除く55億5000万円を特別損失として計上した。

 地面師に悪用された旅館跡地は、JR五反田駅から徒歩数分のオフィス街にある。周囲には高層ビルが建ち並んでいるが、この一角だけは植木でうっそうとしている。業界では「所有者が売りたがらない土地」として知られていた。

 同社では責任の所在をめぐって、和田勇会長(当時)と阿部俊則社長(同、現会長)が対立。今年1月に和田会長の退任が決まった。【五十嵐朋子、佐久間一輝】

 【ことば】地面師(じめんし)

 身分証明書や印鑑証明書を偽造し、他人の土地の所有者になりすまして土地を無断で売却し、代金をだまし取る詐欺グループ。高齢化などで管理の行き届いていない都心部の空き家などが狙われやすい。一つのグループで10人以上いることもあり、なりすまし役や偽の証明書を用意する役、売買の交渉役などが役割分担している。書類の偽造が発覚してもグループは姿をくらました後で、代金を回収できないケースが多い。
(引用終わり)
コメント
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