王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

トルコのサウジ領事館 殺人容疑で捜索 !!

2018-10-17 06:38:44 | 海外
カショギ氏不明「尋問中のミスで死亡」と米CNN報道 トルコがサウジ領事館を捜索

1週間くらい前からサウジアラビアの反体制派のジャーナリストが行方不明と言うニュースが報道されていました。
白いターバンに二重のリングを載せた小父さんの顔写真が載っていました。

これですよ。
お馬鹿な浜爺はサウジで反体制の活動なんかできるのかよ?と漠然と思っていました。

その内に米国が人権問題と捉えサウジと不仲になると日本に石油が入りにくくなるかもなんて解説も出てきました。
これではイランの石油禁輸措置さえ日本にガソリン価格の高値安定をもたらしているのに困った事だなーと思っていました。
さて反体制派者ジャマル・カショギ氏は2000年代に入ると国内に居づらくなりロンドンに活動拠点を移した様です。昨日16日の報道によれば今回行方不明になったのはトルコのもう一度書きますトルコのイスタンブールにあるサウジ領事館に入った後行方不明になったのだそうです。
何とも活動範囲が国際的ですね。
そして15日トルコの情報としてトルコの警察がサウジの領事館に入り捜索した結果。同氏の殺害に関する確証を得たと報じられました。

サウジの政治はサルマン国王の下ムハマド・ビン・サルマン皇太子が仕切っている様でその強権振りはいろいろ報じられた居ます。
米サウジの関係でいえば両国はともに決定的な不仲にはなりたくないはずです。莫大な石油利権が絡んでいますし直近の問題ではイラン包囲網が壊れますものね。
そうはいっても領事館に殺害に関係した実行犯が居るかそれ(等)を入れたかで国家権力の一部が関係しているのは違いありません。一方領事館は治外法権が認められていますからトルコの官憲が領事館に入れたのはサウジの了解があったという事になります。

反体制派の人士の粛正ですから国家の意志が関与は間違いないところですが次期国王のサルマン皇太子の不面目を隠すためトカゲのしっぽになるのは誰でしょうかね? 反皇太子派の陰謀かも知れません?
はて真実は明らかになるでしょうか?
もうすこし見守るしかなさそうです。


写真:カショギ氏(ネットより)

産経新聞:
【ワシントン=加納宏幸】サウジアラビアの反体制ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ領事館を訪問後に行方不明になった問題で、AP通信は16日、トルコ当局者の話として、警察が15日夜に領事館を捜索した結果、同氏殺害の「確証」を得たと伝えた。複数の米メディアはサウジ政府が尋問中に誤って死亡させたと発表する予定だと報道。殺害が疑われているサウジ側が「事故」で幕引きを図ろうとしている可能性もある。

 カショギ氏は2日に領事館に入ったきり出てこなかった。トルコからの報道によると、同国とサウジの合同捜査班は15日、鑑識官、テロ対策捜査官、検察官らが館内に入り、初めての捜索を実施した。

 館内で血痕や書類などを調べたとみられるが、捜索に先立ち、モップや漂白剤を持った清掃員が入館したことが確認された。イスタンブール駐在のサウジ総領事が、16日に帰国のため、トルコを出国したとも報じられている。

 大使館や領事館はウィーン条約で公館長の同意がなければ不可侵。トルコでの捜査には、サウジ側が同意したとみられる。

 ロイター通信は15日、サウジのサルマン国王が合同捜査班の情報を基に内部で捜査するようを命じたと伝えた。ムハンマド・ビン・サルマン皇太子がカショギ氏の拘束を指示したとの報道もある。

 米CNNテレビによると、サウジ政府は尋問が許可なく行われたとし、当事者の責任を問う報告書をまとめる予定という。カショギ氏が失踪する数時間前、サウジ情報機関員ら15人がトルコに入国し、その日に出国したとの情報もある。

 カショギ氏の失踪に関し、トランプ米大統領は15日、「ならず者の殺人者」が関わったとの見方を記者団に示した。サウジが国家として関与していないことを印象づける狙いがあるとみられ、トランプ氏はこれに先立って電話会談した国王がサウジの関与を否定した、と重ねて強調した。

 サウジに派遣されたポンペオ米国務長官は16日、ジュベイル外相との会談でカショギ氏の失踪に懸念を表明したが、サルマン国王との会談では透明性のある捜査に協力しているとして謝意を伝えた。ポンペオ氏はトルコも訪問する見通し。

 中東でのイスラム教シーア派大国イランの影響力拡大を懸念する米政権は、スンニ派の盟主を任じるサウジや、イスラエルとの関係強化でイランを封じ込めようとしてきた。

 トランプ氏はサウジへの1100億ドル(約12兆円)相当の武器輸出合意を維持するためにも同国との決定的な関係悪化を避けたい考え。だが、米議会や欧州、ビジネス界からのサウジへの批判の高まりは無視できず、苦慮している。(引用終わり)
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