王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

ノーベル平和賞 コンゴの医師とイラク女性に!!

2018-10-06 09:07:58 | 海外
コンゴ人医師らにノーベル平和賞=性暴力の撲滅に努力

昨日5日ノーベル賞委員会は2018年のノーベル平和賞をコンゴの医師ムクウェブ氏とイラク女性のムラドさんに授与すると発表しました。
ムケウェグ医師(63)は紛争や戦争の続くコンゴ(旧ザイール)で1999年性暴力で被害を受けた女性の体と心のケアを行う「パシン病院」を設立しその治療の数は5万人を越えるそうです。
もう一人のムラドさん(25)は2014年イラク北部で家族7人をISに殺され自らは性奴隷にされていたのをISの支配地を逃れドイツにわたりました。そこで啓発・支援組織「ナディアのイニシアチブ」を立ち上げ国連などに女性や少数者等の集団虐殺や人身売買から身を守るための啓発活動を行っている方だそうです。
どちらも大変な仕事の上、足が地に着いた活動をされているなーと感心しました。

ノーベル賞選考委員会も経年劣化の為か昨年の文学賞は選考委員に問題があり見送り、平和賞でも2009年のオバマ元大統領に対するそれは「演説一つで本当に値するのか??」という声が上がりました。浜爺でさえそう思いましたよ。
今年はトランプ大統領と金正恩氏が下馬評に上がっていました。この二人のいずれかが選ばれる様ならノーベル平和賞の意義は無いなーと思っていました。
まあ今回は見ている人は見ていたという事でしょう。
世界中で平和が当たり前になるにはまだまだ時間が掛りそうです。


写真:コンゴのムクウェェグ医師とイラク女性ムラドさん

時事通信:
【ロンドン時事】ノルウェー・ノーベル賞委員会は5日、2018年のノーベル平和賞を、アフリカのコンゴ(旧ザイール)で性暴力の被害者の治療や救済に取り組むデニ・ムクウェゲ医師(63)と、過激派組織「イスラム国」(IS)の暴力告発者でイラクの少数派ヤジディ教徒の人権活動家ナディア・ムラドさん(25)の2人に授与すると発表した。「戦争や武力紛争の兵器」としての性暴力の撲滅に向けた努力を評価された。

 ムクウェゲ医師は1999年、内戦下のコンゴ東部ブカブで産婦人科治療を目的とした「パンジ病院」を設立。兵士や武装勢力による集団レイプなどで負傷した多数の女性や少女を治療し、心のケアや社会復帰などの支援を行っている。同医師らの治療を受けた被害者は開院以来、これまでに5万人を超える。

 ムクウェゲ氏は、性暴力が「兵器」となり、加害者が処罰されないコンゴの状況を告発。法の裁きを実現するため国際社会に行動を起こすよう、国連などで呼び掛けてきた。同氏はパンジ病院で記者団に「この賞は、世界中で女性が性暴力の被害に苦しみ、適切な補償も受けられないでいることを認めるものだ」と強調。また声明で、被害女性が受けるべき償いに向けた「重要な一歩だ」と述べた。

 ムラドさんは14年、イラク北部で母親や6人の兄弟をISに殺され、自らは「性奴隷」にされた。繰り返しレイプされたり、拷問されたりしたが、IS支配地域を脱出し、ドイツに逃れた。その後、啓発・支援団体「ナディアのイニシアチブ」を立ち上げ、国連などを舞台に女性や少数派の人々らをジェノサイド(集団虐殺)や人身売買から守るための啓発活動を行っている。

 ムラドさんはロイター通信に対し「信じられないぐらい光栄だ。この賞を、すべてのヤジディ教徒、イラク人、クルド人、そして世界中の少数派、性暴力被害者と分かち合いたい」と語った。

 賞金は900万スウェーデン・クローナ(約1億1300万円)で、2人で分ける。授賞式は12月10日にノルウェーの首都オスロで行われる。 
(引用終わり)
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