王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

独 メリケル首相 党首辞任 !!

2018-10-30 06:50:13 | 海外
メルケル氏、今期限り政界引退=与党党首辞意を表明―州議選連敗で責任・ドイツ
昨日29日(現地時間)ドイツのメリケル首相はベルリンの記者会見で「州議選での連敗の責任を取り与党キリスト教民主同盟の党首を退く」と表明しました。
首相職は2012年の任期満了まで続投する考えだそうですが、その後は政界を引退するとの事。
マスコミ各紙も14日に行われたバイエルン州の議会選挙でもCDUと連立を組むキリスト教社会同盟(CSU)が記録的惨敗で28日のヘッセン州議会選の結果を予想させていました。

浜爺はたまたま数日前メルケル首相がトルコのイブリド県に追い込まれた反政府勢力とそれに巻き込まれている地域の住民の安全確保についてトルコのエルドアン大統領らと会談しているニュースを見ましたがその時に人の事を気にしている場合かよ?と何となく思ったのですが自分の足元に火がついてしまいました。

一枚岩とはいかぬEUの中でダントツに稼ぎ難民の受け入れを促進してきましたがその行き方にも陰りが出そうです。

この厳しい国際情勢の中で党内基盤を持たない首相の任期(2012年まで)なんか屁のツッパリにもなりません。CDUの後継党首争いの中で連立の解消に始まり場合によっては早い時期に総選挙になるかも知れません。
極右勢力の台頭と合わせ何だかいやな政情になりそうです。
他国の事ですから静かに見守るしかありません。


写真:記者会見するメルケル首相

時事通信:
【ベルリン時事】ドイツのメルケル首相(64)は29日、ベルリンで記者会見し、州議選での連敗の責任を取り、与党・キリスト教民主同盟(CDU)の党首を退くと表明した。首相職は2021年の任期満了まで続投する考えだが、その後は公職にも就かず、政界を完全に引退する。

 抜群の安定感で、欧州の重しとなってきた「メルケル時代」の幕が下りることになった。欧州の政治への影響は大きい。先が見通せない新たな段階に入ることになる。

 大敗を喫した前日のヘッセン州議選から一夜明け、落ちくぼんだ目で記者会見に臨んだメルケル氏は「ドイツとその国民に尽くすことは困難だったが、満ち足りた責務でもあった」と珍しく感情を吐露した。しかし「新たな章を始めるべきだ」と、後継者に道を譲っていく姿勢を示した。

 CDUの党首選は12月に行われる。党首選には、メルケル氏に近いクランプカレンバウアー幹事長(56)、メルケル氏の寛容な難民政策を批判してきたシュパーン保健相(38)らが立候補の意向を固めた。ただ、メルケル氏自身は「特定の候補は推さない」と、選考からは距離を置く意向を示した。

 即時辞任による混乱を避けるための首相留任とみられるが、野党が反発し、前倒し総選挙を求める声が強まる可能性もある。メルケル氏は、任期満了前に総選挙が行われても、出馬しない方針を示した。 
(引用終わり)
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