昨日夕刻フィギュアスケート男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦さんが現役引退しプロに転向する話をチラッとTVで見ました。今朝「ちむどんどん」を見てから「羽鳥慎一モーニングショー」を見ましたら、彼の子供時代から引退に至るまでの一代記を映像付きで流していました。金メダルを取る事、連覇する事さらには4回転半を完成させ協議で披露する事など次々と(世間の)期待と本人の頑張りが重荷となるのをいろいろ考えながら、過ごしてきた大変な人生を知りました。右足首に負担がかかり「靭帯と名が付くものは全部切れるか修復不能になった」と言う状態までやったのですね。北京五輪ではフリーの冒頭に「4回転半に挑戦しました」が転倒し結果は4位に終わりました。しかし競技後、連盟から「4回転半の技は成功」と認められましたが、それは彼にとっても今後の生き方を決める大事なきっかけになった様でした。
世界大会に出れば金メダルを期待される人生から「持てる技で観客を楽しませる人生」へと上手く切り替えて楽しく生きて欲しいと思います。
楽しくスケート人生を歩んで下さい。 拍手
写真:羽生結弦(2022年2月10日撮影)
日刊スポーツ:
フィギュアスケート男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦(27=ANA)が、現役引退してプロ転向する意向を固めたことが18日、分かった。
19日午後5時、都内ホテルで開く記者会見で表明する。関係者によると、今後は競技会に出場しない。追い続けたクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)が世界初認定された2月の北京五輪後、去就を明言してこなかったが、自らの口で報告する。自身が座長のアイスショー創設という新たな夢もあるという。
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フィギュアスケート史に金字塔を打ち立ててきた羽生に、未練はないようだ。世界注目の会見案内には「決意表明の場」とあった。複数の関係者によると、羽生はアマチュア引退して今後の競技会に出ず、プロに転向する決断を下したという。昨年の全日本選手権で2連覇し、今季も日本スケート連盟の「特別強化選手」に選ばれていたが、最上位の強化指定を辞退する。
19日にも今季の出場選手が発表されるグランプリ(GP)シリーズにもエントリーしていない。引き際は美しく。来年3月には自国開催の世界選手権(さいたま)も控えるが、出場を目指す意向はないとされる。
プロのアイススケーター転身という新たな道をファンに報告すべく、極秘裏に会見準備を進めてきた。前週の実施も候補だったが、自身に4年前、国民栄誉賞を授けた安倍晋三元首相が凶弾に倒れた悲報を受けて延期したとの情報もある。
不世出の天才は孤高の道を歩んできた。14年ソチ五輪でアジア男子初の金メダルを獲得すると、続く18年平昌大会で66年ぶりの2連覇。同年、個人最年少の23歳で国民栄誉賞を受けた。3度目となった2月の北京五輪フリーでは前人未到の4回転半(4A)に挑戦。転倒こそしたが、国際スケート連盟(ISU)公認大会初の4A認定を刻んだ。
世界選手権2度優勝やGPファイナル4連覇など主要国際大会6冠「スーパースラム」も男子で初めて達成。何より国内外で愛されフィギュア人気を沸騰させた功績は、前例を見ない。
去就に関しては、北京五輪中の2月14日の会見で「羽生結弦が大好きなフィギュアスケートを大切にしながら究めていけたら」。最終日20日のエキシビション後は「(競技かアイスショーか)フィールドは問わない」と発言した。3月の世界選手権(フランス)は欠場も、アイスショー「ファンタジー・オン・アイス」は5〜6月に4都市12公演を完走。中継局に対し、現役続行への意欲と取れる前向きな言葉を並べていた。
ただ、正式には進退を明らかにしていなかった。日本連盟の強化選手ページに「今シーズンもより高みを目指して頑張ります」とコメントを載せたが、昨季と同じ。ファンへ生の声で報告することを最優先した。
一般的には「アマ引退→プロ転向」となるが、羽生だけの新たな道が会見で示される可能性もある。関係者によれば、自身が座長のアイスショーを創設する次の夢もある模様だ。羽生クラスなら世界ツアーも可能だろう。指導への興味は。「最終目標」の4回転半への挑戦の形は。珠玉の名言を残してきた男から、どのような決意が発されるのか期待しかない。【木下淳】
◆羽生結弦(はにゅう・ゆづる)1994年(平6)12月7日、仙台市泉区生まれ。4歳から競技を始める。10年にシニア転向。全日本選手権優勝6度。ジュニア2冠に五輪、世界選手権、GPファイナル、4大陸選手権を制覇するスーパースラムを20年に初達成。12年からカナダ・トロントを拠点に飛躍し、コロナ後は地元仙台で技を磨いた。16年に4回転ループ世界初成功、22年に4回転半初認定。SP、フリー、合計すべての世界歴代最高点も樹立。宮城・東北高−早大人間科学部(通信教育課程)卒。172センチ。血液型B。