ロシアによるウクライナの侵攻、特に東部戦線での北ドンバス方面ではロシア軍の猛攻が有り、セベロドネツク市からはウクライナ軍は撤退、川向こうのリシチャンシク市も撤退した様だとの報道が先週半ばにはなった様です。当初の東部防衛線の維持に敗れたのは間違いありません。
ウクライナ東部戦線〈ネットより)
もうすこし詳細な図
日本ではこの辺りの苦戦の模様が報道されませんが、浜爺が情報源と頼む台湾系のyoutube では米軍のハイマースが東部にも南部にも到着し、ロシアの多管連装砲の射程外から後方のロシア軍の弾薬庫、兵站基地或いは戦車そのものを精密に狙いだして、ロシアの攻勢を止めていると報じています。
そのスクリーンショットです。
その場面ではウクライナ軍の国防相が「ハイマースが到着した、又M270も到着してハイマースとよい組み合わせになるだろう」と述べたとされていました。このAFPの記事は英国のM270と書いてありませんが、NATO軍のM270は間違いないようです。youtubeの画面では東部のロシアとウクライナの境界線沿いでは真っ赤に映るウクライナ軍の砲撃の様子を映していました。特に南部戦線ではへルソン市のロシア占領地区に対する精密射撃が効果を上げているとしています。ロシア語もウクライナ語も読めませんので、台湾人の心情を考えウクライナ軍の反攻を信じています。
そして、ウクライナ軍の精密射撃の反応してウクライナの住居、商業地区や学校等民間施設に報復射撃がしばしばおこるとゼレンスキー大統領が怒っている様です。まあ、ロシア軍の20から30年前の多管砲射撃は「目標付近をロケット弾の飽和攻撃で全滅させるとの思想ですからね。狙われたらそこは全滅です。
それはともかく、少しはロシア軍の補給が切れ、ウクライナ軍の攻勢が出来ると良いのですが!
写真:フィンランド軍が運用するM270多連装ロケットシステム(MLRS)。ノルウェー北部で行われた軍事演習で(2022年3月22日撮影、資料写真)。(c)Jonathan NACKSTRAND / AFP
AFP/BB News:
【AFP=時事】ウクライナは15日、高性能のM270多連装ロケットシステムを受領したと発表した。西側諸国が提供する長距離砲が増えることで、戦況に変化が生じているとの見方を示している。
ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相はSNSへの投稿で、「最初のMLRS M270が到着した」と発表。先月米国から提供された高機動ロケット砲システム「ハイマース」の「良き供になるだろう」とした。M270を提供した国は明らかにしていない。 【翻訳編集】AFPBB News