平岩弓枝監修の短編集「武士道春秋」の一篇「餌」
台風で両親を亡くした孫を連れて漁に出た灘兵衛
孫がおしっこをしたいと言うので船べりに立たせ
灘兵衛は孫が船から落ちないように両脇を支えた
と・・突然波が膨れ上がり鮫が現れ孫は「お爺、恐ろし」
灘兵衛はあわてて孫を引き寄せた・・
が途端、剥き出しの下半身が宙に浮いたところ小舟ほどある大きな鮫は孫の下半身を咬み裂いた
上半身だけになった孫の体を抱いて鮫への復讐心に燃える
灘兵衛は船の錨を釣り針にして
「孫よ!餌になれ!」と
孫の上半身を餌に鮫を釣り上げようとするんだ
今朝ラジオをつけたら・・・
「幾つの歳に戻りたいか」と言う事を出演者に尋ねていた
(戻って見たい歳)
僕にとって戻りたく無い歳は
13~4歳の中学1~2年生の頃だな
毎日部活の先輩(この先輩て言う言葉は嫌い)に殴る蹴るの暴力を受けていた
授業中も荒れていて授業をまともに聞いている奴なんていなかった
唯一、安岡君が真面目に聞いていて授業中は安岡君と科目の教師とのマンツーマン状態だった
問題を指名されるのも安岡君だけ・・
「これは何だ?はい安岡」と教師が聞くと
「はい何々です」と安岡君が答える
延々と二人のやり取りが続く
そんな授業風景を僕がぽかーんと見ていたら急に教師が・・
「はい!ひろ造」と急に僕を指名して来て
「分かりません」と答えると
また教師は
「はい!安岡」とまた二人だけのやり取りが続く
安岡君はそれでいてけんかも強かったから誰もとやかく言う同級生はいなかった
教室の後ろの方では言葉に言う尽くせないような‘いじめ,が行われていて
僕もうかうか出来ないポジションだったので
見て見ぬふりをしていた
生徒たちは教師を馬鹿にしていたが部活の監督?には従順だった
僕はそんな中学生活の日常に悩んでいた
思春期と言う時期だったのか
木の枝のご神木?を自分で作って毎日部屋を暗くしてご神木を拝んでいたりした
そんな暗い時期だったね