人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

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当サイトは列車の旅と温泉をメインに鉄道・旅行を楽しみ、また社会を考えるサイトです。

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●管理人の著作(いずれも共著)
次世代へつなぐ地域の鉄道——国交省検討会提言を批判する(緑風出版)
地域における鉄道の復権─持続可能な社会への展望(緑風出版)
原発を止める55の方法(宝島社)

●管理人の寄稿
規制緩和が生んだJR事故(国鉄闘争共闘会議パンフレット「国鉄分割民営化20年の検証」掲載)
ローカル鉄道に国・自治体・住民はどう向き合うべきか(月刊『住民と自治』 2022年8月号掲載)
核のない未来を願って 松井英介遺稿・追悼集(緑風出版)

●安全問題研究会が、JRグループ再国有化をめざし日本鉄道公団法案を決定!

●安全問題研究会政策ビラ・パンフレット
こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

北海道勤務5年目に~管理人の近況など

2017-05-01 23:38:15 | 日記
新年度を迎えて早くも1ヶ月が経過した。この4月はJR発足30年の節目のせいか、例年にない慌ただしさで、近況をブログに書く暇もないまま4月が過ぎ去った。

結局、当ブログ管理人は部署換えこそあったものの、勤務場所は変わらず、北海道5年目に入った。現在の会社へ2007年4月に出向してからも10年を経過。昨年末、出向を解除し、出向前の職場に戻すという話もあったものの、結局は立ち消えになった。当ブログ管理人の職場で1月末に突然、退職者が出たこと、家庭の事情のある人が優先されたことなど、いくつかの要因が重なったようだ。

少子高齢化で「一億総介護」「一億総要介護」時代になり、家庭の事情を抱えていない人は人事異動ではきわめて不利な時代が来た。子どももなく、親の介護もない当ブログ管理人のような「便利社員」は、家庭の事情のある人を希望の勤務地、部署に配置した後の「残り部署」に配置されることになる。人事からは「来年、また希望を出してください」といわれたが、福島第1原発事故による被曝の心配をしなくていい北海道は割に気に入っていて、もうこのままでもいいと思っている。

九州の実家の両親からは、ここ数年、会うたびに少しでも実家に近いところに戻ってきてほしいといわれ、率直に言って辟易している。自分の力で決められるなら、是非ともそうしたいが、もともと九州は「特殊」な土地柄だ。地元出身者が居座り続け「独立王国」といわれるほどで、以前、九州から動きたくない人を無理に異動させた結果、退職する事例が相次いだこともあり、人事もかなり及び腰になっている。当ブログ管理人は、採用で最初に配属になった九州から1998年に首都圏に異動する際、「九州から出たら、当分戻れないぞ」と半分冗談、半分本気で当時の上司から言われたものだが、まさかそれから20年近く、一度も九州勤務に戻れないとは夢にも思っていなかった。九州に戻るには、もはや転職以外にないと最近はかなり達観している。

昨年8月に公表した胃がんの予後症状はあまりなく、回復は順調だと思う。ただ、この間、体重はなんと20kgも減少。学生時代の体重より軽くなってしまった。ダイエットに挑戦しては失敗を繰り返している女子の皆さんにはうらやましく思われるかもしれないが、痩せたくて痩せたわけでもなく、また健康的な痩せ方でもないだけにあまり気分のいいものではない。

4月下旬、「ノーモア尼崎事故!生命と安全を守る4.22集会」参加時に、関西の胃がん経験者と会食したが、その人たちは数年経過しても、時々何も食べられない日があるという。当ブログ管理人は、まだ術後9ヶ月、職場復帰からは8ヶ月しか経っていないが、まったく食べられない日は1日もなく、極度に脂っこい物を除けば割と何でも食べることができている。胃の切除手術経験者の中では、どうやら私のほうが「順調すぎる例外」のようだ。

「入院患者が退院後に一番食べたいと言うのが焼肉、ラーメン、お寿司なんです。でもこれらは脂っこかったり、生ものだったりするので、退院直後しばらくは控えてください」と、退院時の栄養指導で栄養士から言われた。このうち、寿司はとっくに食べられるようになった。肉類は、鍋物など油を切った調理法であれば食べられるようになったが、脂が乗ったまま口に入れる焼肉などはまだ恐ろしくて一度も食べていない。ラーメンも一度食べかけたが気分が悪くなり、以降は口にしていない。胃がんになるまでは最も好きなもののひとつだったが、最近は食べられるものだけ食べればいいと考えを改め、粗食を大量に食べる生活からおいしいものを少量食べる生活に切り替え、何とか過ごしてきた。

手術以降、最も困るのがなんと言っても外出先での外食だ。外食産業の極端な人手不足もあって、店舗自体が激減しているのに加え、残った店も焼肉やラーメンなど当ブログ管理人が食べられないものばかりで本当に困っている。その上、期待をかけていた厚労省の受動喫煙防止政策による飲食店「全面禁煙化」も自民党の「老害」どもに覆されそうな気配だ。最近は外食に行く気がまったくせず、出先でもデパ地下やコンビニで弁当を買って済ませることがほとんどになってしまった。

このあたりの事情は、過去に地方駅前の「食」事情として記事を書いたこともあるが、外食産業の衰退と反比例するように、スーパーやデパ地下の弁当・総菜の充実ぶりはすばらしい。カリスマ社会派ブロガー「ちきりん」さんの、4月19日の記事「モノは安く・ヒトは高く」における考察は外食と弁当・総菜の場合にもまったくそのまま当てはまる。客が1人でもいる限り、従業員を張り付け、サービス提供させなければならない外食産業と、その日の分を工場で製造し、出荷してしまえば「仕事は終わり」で従業員が解放される弁当・総菜では、もうスタートラインから違いすぎてまったく勝負にならないのである。外食産業の味やサービス水準が低下しているのに対し、弁当・総菜が充実してきているのは合理的なのだ。当ブログ管理人の外出先での食事は今後も弁当・総菜中心になるだろう。

手術前は大好きだったアルコールも、術後はまったく口にしないまま9ヶ月が過ぎた。退院直後は飲みたくて仕方なく、いつ飲酒を「解禁」しようかと、そればかり考えていたが、飲めない日々が続くうち、だんだん欲がなくなってきた。先月くらいからは、もうこのままずっと解禁せず、断酒もいいかな、と思い始めている。

ギャンブルは、自分には賭け事の才能が全くないと悟り、もう20年以上前に足を洗った。このまま断酒に成功すれば、酒、たばこ、ギャンブルの一切ない健全極まる私生活になる。これくらい健全な私生活をしていれば、脱原発、「税金無駄遣い公共事業」批判の主張も説得力を持つだろう。これまで酒に充てていたお金を、唯一残った趣味の鉄道に回せるなら、それはそれでありがたいことかもしれない。

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2017年、明けましておめでとうございます

2017-01-01 17:34:18 | 日記
元日も終わる頃になっての遅いご挨拶となりましたが、2017年、明けましておめでとうございます。本年も当ブログをよろしくお願いいたします。

昨年は、当ブログ開設10周年の記念の年でした。「イベントめいたことは特にせず、10周年は淡々と過ぎていくことになる」との予告通り、実際に何も記念イベント的なことはしないまま終わりました。

今年は、昨年に引き続き、JR北海道問題と原発問題を中心に活動する年になることが確実です。原稿執筆活動は、今拠点にしている2媒体(「地域と労働運動」ほか)を中心に、引き続き行います。

国内政治は、昨年の書き込みで論考したとおり、1与党対4野党という形になり、55年体制末期と同じ奇妙な安定状態の中にあります。引き続き、第2次55年体制の中で、政権交代のない万年与党対万年野党の形で展開するでしょう。

こうした情勢を受け、当ブログは、自民1強支配が当分続くとの前提の下で、自民党から他への政権交代を目指してきた従来の姿勢を、昨年あたりから徐々に変えています。私たちの望む政策が実行されるなら、政権に就いているのが誰かは大きな問題ではありません。頼りにならない野党をいつまでもアテにするのではなく、「私たちの望む政策をいかにして自公政権に実施させていくか」という新たな視点での活動に切り替えるほうが、より実のある結果が得られると考えたからです。

当ブログにとって、今年はこうした方針をさらに進め、自民永久1党支配を容認する代わりに、「政権交代なき政策転換」の道を追求する取りかかりの1年にする方針です(自民党政権に政策を転換させる上で、必要な鋭い批判を提供している日本共産党を別にして、他の野党には見切りをつけたと受け止めていただいて結構です)。

一方、国際情勢は激動を迎えています。何が起きてもおかしくありません。民主主義がポピュリズムに飲み込まれようとしています。第1次大戦~第2次大戦までの期間に次ぐ、第2の民主主義の危機といえるでしょう。民主主義を復活させる試みが世界で始まる年になると思います。

チャーチル英元首相が「民主主義は最悪の制度だ。ただし、我々が過去に試したあらゆる政治体制を除けばだが」と言ったとおり、民主主義も「他よりまし」だから採用されているに過ぎません。「いつまでも自由選挙と多数決」のままの政治体制でいいのかという根本的な疑問も当ブログは抱えています。そろそろ「ポスト“自由”選挙」の新たな枠組みを模索すべき時代に入ったともいえるでしょう。この面からも、当ブログに必要な役割を果たしていきたいと思っています。

なお、今年の新年目標等は、改めて発表いたします。

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今年も1年、お世話になりました。

2016-12-31 18:17:08 | 日記
今年も残り数時間となりました。当ブログ管理人は携帯回線を使ってインターネットにアクセスしており、年越し前後は回線が混雑するおそれもありますので、少し早いですがここでご挨拶を申し上げます。

内外ともに激動の2016年も終わろうとしています。国内情勢については相も変わらずの安倍自民1強、国際情勢は英国のEU離脱決定、トランプ氏の大統領当選など、予想外の出来事が相次いだ1年でしたが、その厳しさの中にも、JR問題での講演、要請行動など、引き続き当ブログと安全問題研究会のこれまでの活動が評価され、またそれをしっかりと未来に向け、つなげる一歩を記すことのできた1年でした。

昨年同様、多忙の中にも充実の1年でしたが、2月には凍結路面でスリップ事故、8月には病気で入院と、「遅れてきた厄年」ともいうべき年でもありました。人生も折り返し点を過ぎる中で、いかに自分の身体とうまくつきあっていくべきかを考えさせられた1年でもあったように思います。

来年も引き続き厳しい年であり、そして内外ともに先行きの見通せない不安定な情勢が続くと思います。2016年は、それでも消費増税の凍結、参院選での与党勝利などそれなりに予測を的中させましたが、来年はトランプ政権の動向など不確定要素が多すぎて、国際情勢に関しては予測すらできません。

JR北海道の赤字問題は、自治体と沿線住民の動向次第といえるでしょう。国がどこまで救済に動くかは、与党内にこの問題をどれだけ認知させられるかにかかっていると思います。

当ブログ管理人は、手術の後遺症でいまだ長期外泊は不可能な状態です。このため、今年は帰省せず、北海道の自宅で年越しを迎えます。来年に備え、心も身体もしっかり休んでおきたいと思っています。

では、みなさま、よいお年をお迎えください。

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【管理人よりお知らせ】あすから職場復帰します

2016-10-02 22:11:17 | 日記
管理人よりお知らせです(有名人でもない、当ブログ管理人の生活実態を知りたい人がいるとは思えませんが……)。

管理人は、9月1日の退院以来、自宅で療養生活を続けていましたが、このほど、主治医より職場復帰の許可を得ました。このため、明日、10月3日をもって職場復帰します。当分、残業なしでのスタートになりますが、勤務時間は入院前と同じフルタイム。完全な社会復帰とお考えいただいてかまいません。

なお、これを逃すと、私の病状について(知りたい人がいるかどうかは別として)説明をする機会は当分、ありませんので、この機会に、簡単な説明をしておきたいと思います。

私の入院と、当ブログの更新停止を告知した8月15日付け記事では、病状について「重要な消化器系疾患」としかお伝えしていませんでした。実際の診断名は「胃がん」で、勧められた手術内容は胃の全摘出という、それなりに重く、今後の社会生活を送る上である程度の覚悟も必要になるものでした。

手術を受けるかどうかはかなり迷いましたが、知人にひとり、胃の全摘出手術を受けた人がいて、順調に回復し社会生活を送っていること、胃周辺のリンパ節の一部に転移があるものの、他の臓器への転移はなく、手術でがん細胞を体内から一掃することが可能であること、高齢者と異なり余命が長いこと――等の事情を考慮して、最終的に手術を受ける決意をしました。

手術は成功し、9月1日に退院しましたが、今後は消化器官としての胃がなくなってしまったため、以前と異なり、食生活に大きな制限を受ける状態がしばらく続くことになります。

1~4まであるがんのステージは「2の初期」と言われており、それほど深刻ではありません。少なくとも、日本の鉄道の全線完乗を達成し、国内原発の最後の日を見届けるまでは死ぬわけにはいきません。

今後は暴飲暴食を厳に慎み、平均寿命までは生きるつもりで、与えられた役割をしっかりこなしながら、みなさんの期待に応える人生の後半戦にしたいと考えています。引き続き、当ブログをよろしくお願いいたします。

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2016年、明けましておめでとうございます

2016-01-03 21:56:34 | 日記
正月3が日も終わる頃になっての遅いご挨拶となりましたが、2016年、明けましておめでとうございます。本年も当ブログをよろしくお願いいたします。

ご挨拶が例年より遅れたのは、新年早々、原稿執筆依頼があったためです。1年の計は元旦にありと言われますが、新年早々からこの調子では、今年も原稿執筆に明け暮れる多忙な1年になるでしょう。

当ブログにとって、今年は開設10年の記念の年です。開設当初は、こんなに長くこのブログを続けることができるとは思っていませんでした。「気持ちが乗らないときは無理して書かない」「炎上、受けを狙ったり、奇をてらうことはしない」という緩い姿勢で運営したことが、逆に長続きできた秘訣かもしれないと思っています。

10周年に際し、特に記念イベント等は考えていませんし、昨今の当ブログ管理人を取り巻く状況を考えれば、そのような余裕もないと思います。「さらにその先」への通過点として、10周年は淡々と過ぎていくでしょう。

なお、今年の新年目標等は、改めて発表いたします。

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今年も1年、お世話になりました。

2015-12-31 14:55:44 | 日記
今年も残り数時間となりました。当ブログ管理人は携帯回線を使ってインターネットにアクセスしており、年越し前後は回線が混雑するおそれもありますので、少し早いですがここでご挨拶を申し上げます。

内外ともに激動の2015年も終わろうとしています。国内情勢については相も変わらずの安倍自民1強、国際情勢はテロ→軍事行動→テロの繰り返しという、夢も希望もない1年でしたが、その厳しさの中にも、JR問題で講師の要請を受けるなど、引き続き当ブログと安全問題研究会のこれまでの活動が評価され、またそれをしっかりと未来に向け、つなげる一歩を記すことのできた、多忙の中にも充実の1年でした。

来年も引き続き厳しい年であり、そして内外ともに先行きの見通せない不安定な情勢が続くと思います。大胆に予測するならば、国内は米国の利上げによりアベノミクス(安倍政権のインフレターゲット政策)が破たん、デフレに回帰し経済低迷の中で参院選を迎えるでしょう。安倍政権は「消費税引き上げの凍結」を訴え参院選を戦うことになると予想します(軽減税率の適用範囲をめぐる協議がグダグダのまま、まとまらない状態を放置したのは、ずばり「来年夏には軽減税率の適用範囲なんて関係なくなるから」以外にありません)。

野党共闘は一部の選挙区(全国で10選挙区程度)で限定的にまとまるものの、大部分の選挙区では結局、野党はまとまらないまま参院選を迎え、自民が現状維持、公明微減、共産躍進、その他は全滅と予想します。

当ブログ管理人は、2年ぶりに帰省した実家で年越しを迎えます。来年に備え、心も身体もしっかり休んでおきたいと思っています。

では、みなさま、よいお年をお迎えください。

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北海道生活3年目~今後の情報発信のあり方について

2015-05-04 22:48:30 | 日記
当ブログ管理人はこの春の転勤もなく、北海道生活3年目を迎えた。本来なら、この話は4月1日の時点で書くべきだったが、過去の記事をご覧の通り、JR福知山線事故を巡る3社長控訴審判決、高浜原発運転差し止めを命じた福井地裁決定、福島原発告訴団の2015年告訴に対する不当な「不起訴」スピード決定、青函トンネルでの重大事故など、この間、当ブログに書き残しておかなければならない出来事が相次いだ結果、延び延びになってしまった。

これらのニュースのほとんどは、年末恒例の「当ブログ10大ニュース」で1位を取れるような重大事件ばかりだ。まだ上半期も終わっていないのに、今年も10大ニュースでは枠が足りないのではないかと、今から心配しなければならないような状況だ。

落ち着いて北海道生活3年目を迎えられたことはよかったと思う反面、当ブログでの情報発信をどうするかは、ここ1年ほど、常に悩みっぱなしだった。とりわけ悩んだのは、福島原発事故がらみの情報発信をどうするかということ。世間は原発事故など、忘れる以前に「なかったことにしたい」人々と、この事故に相変わらずこだわり続けていたい人々に、ここでも大きく二極化しつつある。今さら原発事故でもないのではないか、自分がこだわるほどに世間はこの事故にこだわっていないのではないかという思いが消えず、事故4年を過ぎたこの春からは、原発事故関係の情報発信は大幅に減らし、公共交通、鉄道専門ブログに戻すことを、一時はかなり真剣に考えた。

だが、しばらくの間、従来通りの方針で原発事故関係の情報発信を続けていくことにした。(1)最近は結果を公表していないが、2ヶ月に1回、奇数月の下旬に行われているgooブログシステムによるアクセス解析無料サービス期間中に行った解析の結果、相変わらず原発事故関係の記事へのアクセスが多いこと、(2)アクセス解析の結果、「人生チャレンジ20000km 反原発」というキーワードで当ブログを探し当てている閲覧者がいて、当ブログが「反原発ブログ」として一定の認知を得ていると考えられること、(3)大手メディアから原発事故関係の報道が減る一方、事故被害者・避難者など関係者の多くが、「まともな」(原発推進・「復興促進」でない)原発事故報道を今まで以上に求めているという情報が、複数のルートから当ブログ管理人に伝わってきたこと、――等が理由である。

正直なところ、当ブログにとっても情報提供できるような有益な原発事故関係情報は目に見えて減ってきている。しかし、当ブログ管理人への講演・原稿依頼は以前より減ってはいるものの途絶えることはなく、有益な情報を掘り起こせば今後も当分は情報提供を続けていける見込みである。

札幌市のコミュニティFM局「ラジオカロスサッポロ」では、今なお週1回(毎週火曜)、福島県白河市からの避難者がパーソナリティをしている番組「つたえるコトバ つながるミライ」の放送が続いている(関連記事)。ボランティアとしての側面があるとしても、こうした番組が息長く続いている背景には、福島の情報を求める人たちの存在がある。当ブログも、記事の数は減らさざるを得ないが、できる限り質は落とすことなく、福島関連の情報提供を続けていきたいと思っている。

なお、すでにお気づきの方もいるかもしれないが、4月以降、左フレーム(PC閲覧者。スマホ・タブレットの方は記事下)「ブックマーク」欄のリンク先を大幅に変えた。当ブログ管理人とリアルで関係のある人が運営している個人サイトのうち5年以上更新のないものは、さすがに今後も更新はないと見てブックマークから外す一方、脱原発運動団体等のリンクを大幅に増やした。いずれも有益なサイトばかりだと思っている。

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明けましておめでとうございます

2015-01-01 23:34:27 | 日記
元日も夜も更けてのご挨拶となりましたが、2015年、明けましておめでとうございます。本年も当ブログをよろしくお願いいたします。

当ブログも早いもので今年、開設9年となります。その時々の政治経済社会情勢をそれなりに刻んで来たと自負していますが、ここ最近はネットでの情報発信に限界も感じており、新たな形での情報発信のあり方を見いだせる1年にできればと思っています。

なお、今年の新年目標等は、改めて発表いたします。

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今年1年お世話になりました

2014-12-31 17:54:09 | 日記
今年も残り数時間となりました。当ブログ管理人は携帯回線を使ってインターネットにアクセスしており、年越し前後は回線が混雑するおそれもありますので、少し早いですがここでご挨拶を申し上げます。

内外ともに激動の2014年も終わろうとしています。厳しい1年でしたが、その厳しさの中にも、原発問題やJR問題で講師の要請を受けるなど、当ブログと安全問題研究会のこれまでの活動が評価され、またそれをしっかりと未来に向け、つなげる一歩を記すことのできた充実の1年でした。

来年も引き続き厳しい年であり、そして内外ともに先行きの見通せない不安定な情勢が続くと思います。国内政治は「低空飛行で奇妙な安定」が来年を表すキーワードだと思います。

当ブログ管理人は、北海道内の某温泉観光地で年越しを迎えます。旅行先で迎える新年というのは、長い人生でも初めてです。来年に備え、心も身体もしっかり休んでおきたいと思っています。

では、みなさま、よいお年をお迎えください。

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管理人の近況、そして福島県知事選

2014-10-08 23:43:10 | 日記
10月に入り、早いもので今年もあと3か月を切った。すでに、当ブログの更新頻度が、8月ごろから極度に落ちていることにお気づきの方も多いと思う。

御岳山の噴火、10月1日に開業50周年を迎えた東海道新幹線の今後に向けた課題など、書きたいと思っていることは山ほどあるが、とにかく時間がない。9月12~14日にかけ、乗り潰しを兼ねて旅した青森県のレポートも書かなければならないのだが…。9月24日にようやくさっぽろ自由学校「遊」での講演を終えたと思ったのもつかの間、今度は10月26日の「団結まつり」でJR北海道の安全問題、リニア問題の報告を行わなければならず、その準備に追われている。団結まつりが終わる11月以降も、地元・北海道の女性団体に招かれ原発問題の講演、12月にも北海道の労働組合系の集会で原発問題の発言要請があり、忙しい日々が続きそうだ。

しかも、あろうことか、明日告示、10月26日投開票の福島県知事選で、某陣営の運動にかかわることになってしまった。巻き込まれたというほうが適切かもしれない。当ブログ管理人は、好ましからざる人物ばかりが特定業界団体の組織票で当選し、市民が当選を望んでいる候補はどんなに頑張っても当選できない現行の選挙のあり方に根本的な疑問を抱いており、すでに現行の選挙方式は歴史的使命を終えたと思っている。そんなものにかかわるくらいならもっと違うことにエネルギーを向けたいのだが…

とはいえ、告示日以降は選挙についてあれこれ書けなくなってしまうので今のうちに書いておく。今回もまた、東京都知事選同様、脱原発陣営から2人の候補が立候補しており、候補一本化を求める意見がある。だが、与党が敗北した滋賀県知事選では野党候補が民主党系、共産党系に分裂していたが民主党系の候補が勝利した。一方、過去数回の沖縄県知事選のように民主・社民・共産が統一候補を立てても勝てないときもある。選挙というのは「統一すれば勝ち、分裂すれば負ける」というほど単純なものではない。

福島のように特殊な状況に置かれている県の場合、県内の原発全機廃炉を求めるのは当たり前で、それはおそらく争点にならない。だが、争点にならないことが脱原発の敗北を意味するのではない。むしろ政治的には逆であり、小熊英二氏が主張するように「全員が脱原発を掲げざるを得ないということは、事実上脱原発の勝利」なのである。争点がないというより、脱原発が完全勝利したため、推進派が原発再稼働を目指すには「選挙中は脱原発と言っておき、当選後に裏切る」以外に方法がないのである。

このように、脱原発そのものが争点としては後景に退く中で、それでも原発を争点として機能させるためには、「脱被曝」かそうでないかをメインに据えるしかない。そして、それをメインに据えるなら、脱原発2候補の一本化は事実上不可能だと思う。今回も、東京都知事選同様、それぞれが自分の主張を競い合い、切磋琢磨しながら脱原発票の全体的上積みを図る以外にない。脱原発2候補が互いの票を食い合って共倒れになるというのはゼロサムゲーム的発想であり、全体のパイが増えるなら、それは問題ではないのである。

福島県知事選は、おそらく史上最低の投票率となるだろう。候補者擁立を巡って二転三転どころか七転八転が繰り返された結果、福島県内はすでにしらけムードであり、投票率は50%を割ることになるかもしれない。これまでの流れから見て、当ブログが最も当選を望まない候補(元副知事)の当選という結果になるだろう。当ブログは少数派の声を代弁することを目的としているから、敗北には慣れており、いまさら失望などはしない。すでに述べたように、大多数の国民が望んでいる候補がことごとく当選できない選挙制度が歴史的使命を終えているというだけのことだ。

本来、金持ちも貧乏人も、平等に1票が与えられている選挙制度の下では、金持ちは一握りに過ぎないのだから、貧乏人を代表する候補者が勝つはずである。しかし現実はどこの国のいつの歴史を見てもそうはならなかった。ロシア革命の後、レーニンは、ロシア社会民主労働党(ボルシェヴィキ、後のロシア共産党)による一党独裁に踏み切るきっかけをつかめず、一度は資本主義国と同様の「自由選挙」で制憲議会選挙を実施した。しかし、第1党になったのは2月革命後の臨時政府を支えた社会革命党(エス・エル)であり、ボルシェヴィキは第2党にとどまった。この結果を見て、金持ちも貧乏人も平等に1票を行使できる「自由選挙」がまやかしであることに確信を抱いたレーニンは制憲議会を強制的に閉鎖・解散させ、ソビエト(人民議会)に全権限を集中。共産党による一党独裁の道へ入って行った。

いわゆる「自由選挙」がまやかしであることは、この時にすでに結論が出ている。ロシアが100年近くも前、レーニンの時代に否定した「自由選挙」に、我々がいまだにしがみついていることが本来、おかしいのである。当ブログはやるだけ無駄の「自由選挙」はもうやめて、ソビエトのような「労働者代表議会」を作り、そこで政府の意思決定をするようにしたらいいと、最近はかなり本気で思っている。

そんなわけで、当ブログ管理人の本格的なネット復帰は年内は無理かもしれない。だが、当ブログは「時間がない・意欲が湧かない・思考が安定しないときは無理をしてまで書かなくてもよい」が基本方針なので、今後ものんびりお付き合いいただければと思っている。

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