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安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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【コメント】東京電力旧経営陣3名への「起訴相当」議決を歓迎する~検察は直ちに再捜査し起訴を~

2014-08-01 22:46:24 | 原発問題/一般
当ブログ管理人も告訴人として加わっている「福島原発告訴団」の告訴・告発に関し、検察当局が政府・東電関係者らを不起訴にしたことに対する審査申立てについて、東京第5検察審査会が東京電力旧経営陣3人を「起訴すべき」と議決しました。この議決に対し、当ブログ管理人が以下のとおりコメントを発表しました。

なお、このコメントは私個人の立場で発表したものであり、福島原発告訴団としての公式のコメントではありませんので、ご承知ください。

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【コメント】東京電力旧経営陣3名への「起訴相当」議決を歓迎する~検察は直ちに再捜査し起訴を~

 福島原発事故に伴う避難区域住民の避難中の死亡や福島県内外における広範な放射能被ばく等の被害に関して行われた告訴・告発に対し、検察当局が不起訴としたことを受けて全国の被害者が申し立てていた審査申立てで、2014年7月31日、東京第5検察審査会は、申立てを受けた東京電力旧経営陣6名のうち、勝俣恒久元社長及び武藤栄、武黒一郎の両元副社長の3名を業務上過失致死傷罪で「起訴相当」とする議決を行った。この他、小森明生元常務を「不起訴不当」とする判断が示された。私たちの求めた6名全員に対する起訴相当の議決を得られなかったことは残念だが、この議決は告訴・告発以来2年あまりにわたって粘り強く続けられてきた市民による立証活動の巨大な成果であり、「誰も責任を取らないのが当たり前」だった悪しき日本からの脱却へ向けた一歩となるものだ。政府、検察、原子力ムラ一体となった妨害に屈することなく、この勇気ある議決を示した東京第5検察審査会とその審査委員、関係者に大きな敬意を表する。

 議決書は、市民感覚を反映し、市民にとって読解しやすい平明な表現で原発事故の本質に深く踏み込んだ。起訴相当となった3名の経営陣が地震と津波の可能性を予測させるに足る情報に接しながら、原発停止を恐れるあまり抜本的対策を行わなかった事実を浮かび上がらせた。同時に「安全に対するリスクが示されても、単なる数値と見るだけ」「何をするにも原発の稼働ありきを前提に動いている」として、「命よりカネ」の政府・東電・原子力ムラを断罪した。大飯原発運転差し止めを認めた福井地裁判決と併せ、刑事・民事の両面から原発ノーの意思表示だ。

 私たちは、先の福井地裁判決や今回の起訴相当議決の中に「市民による法の創造」意識の飛躍的前進を見ることができる。「整理解雇の4要件」のように、市民・労働者の圧倒的な闘いの力に押され、司法が立法機関に先駆けて政府や企業を縛る判例を積み上げながら、事実上の法規範として機能させてきた歴史もある。国会が悪法製造装置となり、国民のための立法機関としての役割を放棄した今、市民と司法が手を取り合い「命よりカネ」の大企業を判例法で縛っていく試みとしての意味においても、先の福井地裁判決や今回の起訴相当議決は輝く価値を持っている。成文法(文章に書き表された法)だけが法律ではないことを改めて確認しておきたい。

 私たち、福島原発告訴団に結集した告訴人は、無責任大国ニッポンに私たちの時代で終止符を打つ決意である。今後も引き続き東京地検に対し起訴を求め、検察が起訴しない場合は強制起訴を求めてあらゆる行動を強化する。

 2014年8月1日

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