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暴言大王・今村雅弘前復興相が働いてきた悪事~「国鉄労働者の首切り、追い出しに従事」の過去

2017-04-30 18:19:30 | 鉄道・公共交通/交通政策
東日本大震災に関し、自民党二階派が主催したパーティの席上「これがまだ東北で、あっちの方だったから良かった」という発言をして辞任に追い込まれた今村雅弘前復興相。4月4日には原発事故の「自主」避難者を「自己責任」「訴訟でも何でもやればいい」と切り捨てる発言で批判を浴びたばかりなのに、またこの暴言だ。東北被災地の復興に関わる身でありながら、加害企業・東京電力の株を8,000株も保有、佐賀県出身(当選は比例九州)でありながら九州電力株を4,000株保有している「利益相反」もひどいものだが、当ブログが調査した結果、今村前復興相に関し、驚くべき事実が浮かび上がった。

もちろん当ブログは、これほどの重大な事実をつかみながら、「墓場まで持って行く」などという美徳は持ち合わせていない。むしろ市民の知る権利に応えるため、つかんだ事実を積極的に知らせることが使命だと考えている。

その「驚くべき事実」は、他ならぬ今村前復興相の個人ブログの片隅にひっそりと書かれていた。紹介しよう。

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今村前復興相の個人ブログ「今村雅弘活動日記」2013.5.6付け記事より

長島茂雄さんと松井秀喜さんの国民栄誉賞伝達式が行われました。……長島氏については私も特別の思い出があります。国鉄分割民営化の際には、千葉鉄道管理局の総務部長として成田空港反対の過激派等を向こうに回し、最前線で頑張っていました。全国唯一の大ストライキを実行されたり、自宅を焼かれたり大変な苦労をさせられましたが、現場長始め皆さんが心をひとつにして乗り切ることが出来ました。

その頃、銚子を舞台のNHK連続テレビドラマ「澪つくし」沢口靖子さんをモデルにオレンジカードというプリペイドカードを全国で初めて発行し話題になりました。その後、千葉県出身の長島茂雄さんに氏の野球関係先輩を通し恐る恐るお願いしましたら、皆さんのご労苦に少しでもお手伝い出来れば、ということで快く引き受けて頂きました。発売したら物凄い人気となり各駅長蛇の列、発売制限と後日お渡しということでお帰りいただきました。

その後、ショップでは五万円ものプレミアムが付いたとのことでした。厳しく殺伐とした当時の雰囲気の中、大いに士気上がり困難を乗り切ったものです。ご本人は覚えておられないでしょうが、国鉄改革が成功した陰の力として、改めて長島茂雄さんに深く感謝し益々のご健勝ご活躍をお祈り申し上げます。機会があればそのカードを持ってお礼とお祝いのご挨拶に行きたいものです。

長島茂雄さんのオレンジカードには後日談があります。超人気となったそのカードを名刺代わりに持参し、最大の課題であった余剰人員対策として、公的部門や民間企業に採用してもらうべく関係者がお願いに回りました。その効果は絶大、暴れん坊の千葉動労組合員まで採用してもらい無事に新しい職場で働かせてもらうことが出来、スムーズに新生JR誕生となりました。……こうした皆様のお陰で今日のJRの大発展があることを私は片時も忘れてはいません。
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今年は奇しくも国鉄分割民営化~JR発足から30年。

10万人を超える労働者が国鉄を去り、当局による卑劣な国労脱退工作の結果、100人を超える労働者がみずから命を絶ち、最終的に1047名が解雇となった国鉄「改革」。今村復興相は、なんと、当時、千葉鉄道管理局総務部長として直接、分割民営化反対派組合に属する労働者の首切り、追い出しの最前線にいた。しかもそのことを、自分のブログで「武勇伝」のごとく語っているのだ。労働者の生活を激変させ、時には破壊に追い込む首切りを、これほどまでに喜々として自慢している人物を、葛西敬之JR東海名誉会長の他に私は知らない。

今村前復興相は1947年生まれ。東大法学部卒業後、1970年、23歳の時に国鉄入社。1987年の分割民営化当時は40歳だったことになる。民営化後はその「論功行賞」としてJR九州に移り、経営管理室長や関連事業本部企画部長を歴任した。北海道・九州の多くの労働者が解雇され、JRに残る決断をした労働者の中にも、人によっては先祖代々の墓を処分してまで本州への広域異動に応じた人がいる。そうした中、労働者の首切り、人員整理を行う側だった今村氏が、数多くの労働者の犠牲の上に、地元JRに移り、のうのうと経営幹部を歴任していたのだ。

エリートの登竜門である東大法学部から国鉄へ。若くして国鉄幹部を歴任し、分割民営化当時は千葉鉄道管理局総務部長として労働者の首切り、追い出しに従事。その後は地元、JR九州で経営幹部を歴任。自民党から選挙に出馬し、国会議員へ……。

この今村氏の「華麗な経歴」を見て、度重なる被災地や原発「自主」避難者に対する数々の暴言の背景が理解できた。常に社会的強者の側にあった今村前復興相は、労働者、社会的弱者を路頭に迷わせ、痛めつけることを一貫して仕事にしてきた。それが今村氏の人生だった。こんな人物に「社会的弱者、避難者に寄り添え」と要求すること自体、無理というものだろう。

閣僚以前の問題として、当ブログはこのような人物に公職に関わってもらいたくない。社会的弱者、今村氏に首切りに遭った国鉄労働者、踏みつけられた原発「自主」避難者と東北の被災者たち……そのすべてに関わってきた当ブログは、今こそ声を上げたいと思う。

「今村前復興相よ、今すぐ議員もお辞めなさい」と。

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