当ブログ管理人にとって、怒濤の10~11月が過ぎ、師走を迎えた。
10月は、鉄道開業150年記念東日本フリーきっぷを使った3泊4日の旅行をした。11月は、3日に札幌学院大学で開催された日本科学者会議北海道支部主催
「2022年北海道科学シンポジウム~北海道の地域振興の道は? -JR問題と原発問題から考える-」での発表に続き、20日は原発汚染水問題、27日には沖縄基地問題に関する集会を2週連続で主催者として開催しなければならず、超多忙だった。
昨年の秋は、当ブログ2021年10月4日付記事「
2021年、別れと決意の秋のようで……」でお伝えしたとおり、長年の付き合いだが惰性になりつつあったみずほ銀行の使用をやめ、北海道新聞の購読を打ち切るなど、思い切った「断捨離」を行った。
その別れと決意の秋の続編ではないが、今年、2022年秋も、長年の付き合いだったものの中で「切る」決断をしたものがある。Yahoo Japanとの付き合いであり、当ブログ管理人は、2004年以来、18年間にわたって続けてきたYahoo Japanの使用をやめる決心を固めたのである。
原因となったのは、ヤフーニュースのコメント欄である。もともと「品性下劣、無教養ニッポン」の象徴的存在だったが、「元」秋篠宮妃眞子さんに対する激しいバッシングは、天皇制廃止論者である当ブログ管理人ですら見ると吐き気を催すレベルだった。その後、眞子さんがPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症したことを考えると、相手が一般人であれば傷害罪での立件を視野に入れた当局の捜査が行われてもおかしくないほどのレベルである。
数年前に起きた木村花さん自殺事件などを契機に、野放図なバッシングコメントに対する社会的包囲網が強められる中、インターネット全般の傾向として、コメントを野放しにしていたサイトが次々と統制に動く流れができた。ブログサイト「BLOGOS」が数年前からコメント欄を登録制とした後、サイト自体も今年5月末限りで廃止されたのもそうした動きの一環であろう。
民主主義を何より重んじる当ブログ管理人にとって、こうした動きは言論の自由に対する規制であり、本来なら憂慮すべきことだが、言論の自由と差別・ヘイト・フェイク・バッシングの自由をはき違えている連中がここまで多いと、一定の規制は受け入れざるを得ない。
こうして、またひとつ言論が規制されていく。ファシストでも宗教原理主義者でもなく、「無関心」と「バカ」こそが民主主義の真の敵であることをつくづく実感させられる。
このような状況にあっても、ヤフーニュースのコメント欄だけは、相も変わらず「やってる感」を出すだけの実効性のない対策ばかり。「批判コメントが殺到して一定数を超えた場合に、アルゴリズムによってコメント欄を自動的に非表示にする」などそれがどうしたというのか。この11月から始まったYahooアカウントと所有者の携帯電話番号を紐付けする対策にしても、やらないよりはマシであるものの、複数の携帯電話を持っている人や、格安SIMを頻繁に乗り換えている人に対しては効果がないことが明らかだ。Yahoo Japanは、一体いつまでこのような無意味で小手先だけの「対策」を続けるつもりなのか。
多くの日本人にはあまり知られていないが、Yahoo Japanのサイトは、今年4月6日以降、EU(欧州連合)及びイギリスからの閲覧ができなくなっている。
参考:
重要なお知らせ 2022年4月6日 (水)よりYahoo! JAPANは欧州経済領域(EEA)およびイギリスからご利用いただけなくなります(Yahooによる告知)
参考記事:
Yahoo! JAPAN、欧州からの接続遮断へ 「法令順守の対応コスト面からサービス継続不能」(ITmediaニュース)
ヤフージャパン、欧州から利用不可に「サービス提供が難しいと判断」(朝日)
Yahoo Japanは、閲覧ができなくなるという告知だけで理由を明らかにせず、ITmediaニュースの取材に対しても「法令順守のための対応コストの観点で継続不能と判断した。具体的な関連法令などは回答できない」と極めて不誠実な回答しかしていないが、2018年に制定されたEUの一般データ保護規則が求める基準を満たせないためではないかというのがこの問題に詳しい識者の見解だ。一般データ保護規則が求める基準に合わせてサイトを改造することは技術的に不可能ではないものの、コストに見合わないと判断したことがITmediaニュースの取材に対する回答から透けて見える。平たく言えばYahoo Japanは「コンプライアンスよりカネ」「バッシングを苦に自殺する人の命より自社の利益」を優先するクソ会社ということだ。
こうして、Yahoo Japanの利益優先、人命・法令無視、差別・ヘイト・フェイク・バッシング放置の姿勢に対する怒りが積もり積もっていたところに決定的な事件が起きた。当ブログ管理人自身が無意味で理不尽なヤフコメ民によるバッシングを受けたのである。
今年はまだ6月だというのに、一部地域で40度近い異常な高温に見舞われる地域が続出した。電力需要が毎年、少なくなるこの時期に合わせて発電所の定期点検を行う電力会社が多いこともあって、電力不足も起きた。気象庁が多くの地域で6月中の梅雨明けを速報値として発表。梅雨明けは沖縄を除けば、通常最も早い九州南部でも7月下旬なので、1か月近くも早い「梅雨明け(速報値)」発表となった。
その後、7月~8月前半にかけ、一転してぐずついた天候が続いた。当ブログ管理人は、これだけ極端な天候だと梅雨明け時期の見直しもあり得ると思い、8月上旬、ヤフコメ欄にそのことを割と気軽に書き込んだ。梅雨明けは、まず速報値として発表され、実際の天候の推移を見て、必要なら確定値を公表する際に見直しを行うのが慣例だからである。
ところが、バッシングコメントが吹き荒れ始めた。「梅雨明け宣言に見直しなんてあるわけがない」「気象庁を批判したいだけのバカ」「そもそも立秋を過ぎているので、今降っているのは梅雨前線ではなく秋雨前線による雨。そんなことも知らないのか」など理不尽きわまる罵詈雑言だった。
品性下劣で無教養なヤフコメ民という名のバカどもに、当ブログ管理人が「上から目線」で偉そうに教えてやろう。そもそも梅雨前線、秋雨前線というのは「北からの湿った冷たい空気と、南からの温かい湿った空気のぶつかる場所が連続線となった場合に発生する」という点で同じものであり、気象学上はどちらも「停滞前線」が正式名称である。それが春から夏にかけて発生すれば梅雨前線、秋に発生すれば秋雨前線という通称で報道が行われているに過ぎない。その程度のことも知らないバカどもが、一時は気象予報士試験の受験も本気で検討したことがある当ブログ管理人をバカ呼ばわりするなど、1兆年早いのだ。
2022年の早すぎる梅雨明け宣言(速報値)にはやはり無理があったようで、実際に「見直し」が発表された(参考記事:
関東などの梅雨明けが1か月遅く修正 気象庁が過去にない大幅見直し/ウェザーニュース)。いくら今年が極端な天候だったとはいえ、特に北陸・東北南部に関しては6月中の梅雨明けから梅雨明け時期を「特定できない」へ、前代未聞の大幅な見直しである。ここまでの大外れは過去の記憶になく、本来なら気象庁の担当責任者が引責辞任しなければならないほどの大失態である。
そして、正しいことを書き込んだ当ブログ管理人を無根拠にバカ呼ばわりし、罵倒してきたヤフコメ民という名のクソ野郎どもは、本名を堂々と名乗って連絡してくるなら、言い訳をいつでも聞いてやる。
この事件を通じて、当ブログ管理人はメンタルが悪化し、もはやYahoo Japanとの縁を切る以外にないと判断した。Yahoo Japanのトップページを誤って開いてしまうことがないよう、見たくないサイトをブロックしてくれるプラグイン“BLockSite”を、愛用しているGoogle Chromeに追加。Yahoo Japanをブロック対象に指定することで強制的に見られなくする措置を講じた。夏以降、検索はgoogle(これはこれで問題だらけだが)、ニュースサイトはgooニュースを利用している。Yahoo Japanをやめた結果、メンタルも安定した。
Yahooメールも、上記のような理由からいずれは縁を切るつもりでいたが、梅雨明け宣言問題をめぐるバッシングで、身体が反射的に動き、気づいたらブロック対象に指定していた。もう耐えられなかった。
今回の怒りは本物で、こういうときは徹底的にやるのが当ブログ管理人の流儀である。過去に何度か言及しているが、当ブログ管理人はマルクス主義活動家であり、いわゆる一般人とは違う。当ブログが目指す社会変革にとって敵とみなした者は容赦なく打倒する。Yahoo Japanはすでに「敵性サイト」として当ブログの打倒対象に指定している。コメント欄閉鎖に向け何らかの法的措置が執れないか、近く知り合いの弁護士との協議に入る予定だ。
反射的にYahooメールをやめてしまったため、次にどこのメールサービスに乗り換えるかはまったく考えていなかった。いろいろと比較検討した結果、とりあえず、当ブログを運用しているgooの有料メールサービスを利用することにした。gooも以前は無料メールサービスがあったが、もう何年も前に終了している。だが、NTTのグループ企業であるNTTレゾナント社が運営しているというだけでも、少なくともクソ会社Yahoo Japanよりは信頼できる。
なお、せっかくgooの有料メールサービスに乗り変えるのなら……と、この際、ブログもメールとセットで有料サービスに切り替えた。有料にすれば広告がなくなるとの案内だったのに、有料化から1ヶ月以上経った現在も掲載され続けているなど、よくわからない点もある。読者のみなさんの目に見えるような変化があったかどうかわからないが、写真データの容量が大幅に増え、簡単なアクセス解析も可能になるなど、使いやすくなったことは事実である。
同時に、これを機会に「当ブログのご案内」(パソコン版のみ表示。スマホ版、タブレット版では表示されない)に掲載していた当ブログの紹介文を一部変更した。『当サイトは列車の旅と温泉をメインに鉄道・旅行を楽しみ、また社会を考えるサイトです』の直後に記載していた『生きているだけで苦しいこの社会をともに考え、変えていきましょう』の表現を削り、代わりに『「あなたがすることのほとんどは無意味でも、あなたはそれをしなくてはなりません。それは世界を変えるためではなく、あなたが世界によって変えられないようにするためです」(マハトマ・ガンジーの言葉)を活動上の支えにしています』に書き換えた。
これは当ブログ管理人の心境の変化によるものである。昨年11月、札幌唯物論研究会会長から「社会の上部構造を規定しているのは人々の生活様式、生産様式という下部構造であり、それはそんな簡単に変わるものではない」というありがたいお言葉を頂戴したことは、
今年5月25日付当ブログ記事ですでに述べた。それ以降、「社会を変えたい」などというのは単なる自分自身の思い上がりに過ぎないのではないかと自問自答するようになった。今の私は、活動することで社会が変わるなどとはすでに思っていない。ここに自分という人間がいて、後世の人々が見ても恥ずかしくない、誇れる人生を過ごしたという証を残すことが自分が活動を続けるほとんど唯一の動機になりつつある。その瞬間、ずいぶん弱気だな、と思って若い頃は相手にもしていなかったガンジーのこの言葉の意味が、理解できるようになったのである。
今はそれしかできないし、それ以上を望む必要もないと思っている。これだけ頑張っても日本が沈む一方で浮上もできないとしたら、申し訳ないが最初から日本はしょせんその程度の国に過ぎなかったのだ。
そういうわけで、当ブログに対しては、今後ともご鞭撻をよろしくお願いしたい。