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公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

「高原列車は行く」の岡本敦郎さん死去

2013-01-07 23:56:24 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
高原列車は行く…澄んだ美声、岡本敦郎さん死去(読売)

鉄道ファンの間ではそれほど有名な人とはいえないが、敗戦直後の混乱期を過ごした世代にとっては国民的歌手である岡本敦郎さんが亡くなった。

当ブログ管理人は、父の古いカセットテープで、音質の悪い「高原列車は行く」を聞いて岡本さんの存在を知った。音質が悪いながらもはっきりした発音に澄んだ声。音符ひとつに平仮名1文字をきちんと乗せた歌い方は、藤山一郎の影響を受けていると思う。この曲は、作曲も福島県出身の丘灯至夫である。

「高原列車は行く」は、戦後の混乱が一息ついた時期だっただけに、人々に希望を与えたようだ。混乱期を脱すれば、旅行に出かけられるような明るい未来が待っていると信じられた時代。明るいメロディーに乗せ、軽やかなリズムで伸びる声を披露したこの歌は、時代の空気にもマッチし空前のヒットとなった。

ちなみに、この曲が題材としている「高原列車」は、福島県の磐越西線川桁から沼尻までを結んだ「沼尻鉄道」である。硫黄会社の貨物輸送を使命として発足、戦後は磐梯急行電鉄に名を変え、旅客輸送に新たな活路を見いだそうとしたが果たせず、1969年に全線廃止となった。

サムネイル写真は、福島県の「猪苗代緑の村」に保存されている沼尻鉄道の車両。「高原列車は行く」の動画とともにご紹介する。

高原列車は行く 岡本敦郎
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