人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

180度異なる判決

2007-11-09 22:49:34 | IT・PC・インターネット
リサイクル販売差し止め確定=インクカートリッジ訴訟-最高裁 (時事通信) - goo ニュース

カートリッジリサイクル販売訴訟、エプソンの敗訴が確定(読売新聞) - goo ニュース

キヤノンは勝訴、エプソンは敗訴。
同じ裁判なのに、180度正反対の判決が出た。やはりこのあたりが特許権裁判の難しさか。

私は以前のエントリで、特許権訴訟としてではなく商品経済の観点からキヤノン判決に疑問を呈したが、その姿勢は今でも変わっていない。

インクそのものではなくケースに穴を開けるから新たな製造になり、著作権侵害というのが腑に落ちないのだ。
それなら、例えば傘が差せないような暴風雨の日に眼鏡が雨で濡れて前が見えなくなるのを防ぐための「ワイパー付き眼鏡」とかを私が開発したら、それも特許として認めてくれるんだろうか? ジュースの空き缶を材料にしてつくった工作の作品にも「著作権」を認めてくれるんだろうか?
どうやらそうはならないような気がする。だとすれば、キヤノン判決はいったいなぜ?

このエントリに限り、コメント可としますので、詳しい人がいたら教えてください。

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中村紀洋が教えてくれたこと

2007-11-03 21:39:24 | 芸能・スポーツ
続いてはノリこと中村紀洋選手のことについて。

中村紀洋選手は結果を出す代わりに自己主張もきちんとする「有言実行」タイプである。時には不調で結果が伴わないこともあるが、今まで実力で道を切り開いてきた。
オリックス時代の晩年は結果が伴わないのに自己主張をし過ぎた側面はあったかもしれない。が、それにしても中村をまるで役に立たなくなったボロ雑巾のように放り出すオリックスのあの仕打ちはひどいではないか。

昨年のシーズン終了から「たった1人のキャンプイン」に至るまでの期間、世間が中村バッシング一色だった時期も、へそ曲がりの私はずっとそう思っていた。
中村を自由契約(解雇)にするだけならまだしも、日本球界をとっくにお払い箱になったはずのローズを大枚はたいて再来日させるに及んでは、いったいこの球団のフロントは何を考えているのかと全力でいぶかしんだものだが、やがて私は理解した。「この球団は能力のある者よりも従順な者を求めているのだ」と。
実力はあってもつべこべ言う奴はいらない。経営者の言うことに唯々諾々と従う者がいればいい…それがこの球団のやり方なのだということに気づいたのである。

それを理解した瞬間、私は「こんなフロントの下で選手にやる気など起きるはずがない」と思い、大胆にもオリックスの最下位を予想した。そして結果その通りになった。

オリックスの宮内オーナーといえば、小泉政権下で規制改革・民間開放推進会議の議長を務め、労働法制改革など規制改革を提言する立場にあった。サラリーマンを死ぬまでタダ残業させることができるホワイトカラー・エグゼンプション制度もこの会議が提唱したものである。あまりの評判の悪さにこの制度の導入は頓挫したが、現在でさえタダ残業、過労死、過労自殺や過労うつ病がはびこる中でこのような制度を導入すればどういう結果になるかは自明の理である。

そのような人物がオーナーを務めるプロ野球球団で、「有能だが自己主張する者よりも黙って言うことを聞く者が優先」という選手の起用方針が採られたことは大変興味深く、そして、その結果が惨憺たるものに終わったことはそれ以上に興味深い。

オリックスで今年起きた出来事が、規制緩和が進む日本のサラリーマン社会でこれから起きようとする出来事の先駆けだと言ったらうがちすぎだろうか。有能だが物言う労働者は排除され、無能だが従順な者がそれに取って代わる。その結果、あちこちで技術の継承が途絶え、「高品質社会日本」が現場から崩壊していく。その「物言う職人」の象徴が、中村紀洋だったのではないだろうか。

私にとって嬉しかったのは、日本プロ野球界が「物言う代わりに結果を出す男」中村紀洋を見捨てなかったことである。その能力を見抜き、チーム作りの中核に据えた中日は日本一になった。その日本一になった日本シリーズで、中村はMVP(最優秀選手)のタイトルを獲得した。私はそのことをとても嬉しく思う。

自分をボロ雑巾のようにポイ捨てした「21世紀の新たな皇帝」・宮内オーナーを見返すことができたのだから、中村よ、堂々と胸を張って歩け。世間は、日本球界は、まだまだお前を必要としている。

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クライマックスシリーズ

2007-11-02 21:02:44 | 芸能・スポーツ
さて、クライマックスシリーズのことについて、書こう。

私はもともとプレーオフ絶対反対派だった(それは今でも変わったわけではない)。これは、先行して導入されたパ・リーグで、我が愛するソフトバンクホークスが2年連続でリーグを制しながら、プレーオフで敗れて日本シリーズに進出できなかったことに対する私怨という面もある。

だが、私怨で物事を言っても理解は得られないので、原則論として「シリーズを1位になった者よりも、2位で終わった者がシリーズに出場するのはおかしいではないか」「真面目に戦う者より要領よく戦う者のほうが上位に出るシステムはおかしい。真面目な者より要領よく立ち回る者のほうが上位になるなんてサラリーマン社会だけで十分」という立場で反対論を張ってきた。

しかし、こと今シーズンに限ってみれば、中日の日本シリーズ進出を認めてもいいという気持ちにだんだん変わってきたことも事実である。
その理由は、今シーズンが、1ゲーム差の中に上位3球団がひしめくほどの超大混戦だったことにある。
セ・リーグは結局、巨人・中日が1.5ゲーム差でシーズンを終了したが、プレーオフの5試合をプレーオフと考えず、単にシーズンが5試合増えただけだという考えに立てば、1.5ゲーム差というのは直接対決5試合の中で容易に逆転できるゲーム差なのである。

これが、1位と2位が5ゲーム差開いた状態でシーズンを終え、その後のプレーオフで逆転となればその意味合いは変わってくるだろうし、プレーオフに批判的な意見はもっと増えるだろう。しかし、今シーズンに関する限り、プレーオフ制に対する批判がほとんど聞かれないのは、こうした考え方に立つプロ野球ファンが多くいることを物語っているようにも思うのである。

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中日が53年ぶり日本一 山井・岩瀬継投で“完全試合”

2007-11-01 23:58:24 | 芸能・スポーツ
中日、53年ぶり日本一

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プロ野球の日本シリーズは1日、ナゴヤドームで第5戦が行われ、中日が1-0で日本ハムを降し、1954年以来53年ぶりの日本一に輝いた。中日先発・山井は力強い投球で八回まで1人の走者も許さないパーフェクトピッチング。九回に継投した岩瀬が日本ハム打線の攻撃を3人で打ち取った。中日は2人の継投で“完全試合”の快挙を成し遂げた。

日本ハムの先発ダルビッシュもよく投げたが、中日は二回裏、1死二、三塁から7番平田の犠飛で先制。この1点を守り切って快勝した。
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プロ野球12球団で「現在もっとも日本一から遠ざかっている球団」の不名誉がつきまとっていた中日。日本シリーズに何度も出場するのになぜか勝てない。その悲運の歴史に、ついにこの日、終止符が打たれた。

それにしても驚いたのは、8回まで完全試合だった山井を落合監督が躊躇なく代えたことだ。
そりゃ誰しも人情というものがある。楽に勝てる点差があれば、みんな山井に大記録を達成してほしいと願うだろう。だが点差はたったの1点なのだ。

9回、山井を岩瀬にスイッチしたことに対し、いたくご立腹の向きもあるようだが、私は玉木氏こそ目が曇っていると思う。野球とはチームプレーなのだ。山井を続投させてもいいが、その結果完全試合がもし崩れ、出塁したたった1人の走者が還り、その後逆転などされようものなら、シリーズ全体の流れが変わりかねなかった。もしそうなっていたら、落合監督は「たった1人の個人記録のために半世紀越しの日本一の夢を潰した監督」として球史にさらなる不名誉を刻み込むことになっただろう。

私は、かつて野球部に所属していた人間として、落合監督のこの“非情”采配を支持する。別に山井という投手を信頼していないわけではないが、野球場には魔物が住んでいて、このような大舞台で時々運命にいたずらをする。完全試合やノーヒット・ノーランなどの記録がかかった試合では、ほんのちょっとした緊張感の途切れが一気に流れを変えてしまうことがよくある。玉木氏はその恐ろしさをご存じないのだ。

私は、今日の日本シリーズ第5戦を見て、中日ドラゴンズで一番成長したのは実は落合監督ではないかと思った。9回のあの非情采配は、落合監督が岩瀬に絶対の信頼を置いていなければ決してできることではないからだ。

本当はもっといろいろ書きたいことがあった。クライマックスシリーズを巡る問題や、シリーズMVPを獲って見事な「再チャレンジ」を果たした中村紀洋のことなどである。それらは改めてまた書く。

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