「CDが売れない」
「TVが面白くない」
この事から、何が言えるか。
私の導き出した結論は、
「真実は、小屋にある」
なのだ。
実際、吉本でもAKBでも、小屋を持っているというのは最大の強みだ。
反対に、小屋で下積みしていない芸人は、一瞬売れても消えるのも早い。
私のような者でも、隔月くらいではライブハウスに立って歌い演奏する。
ゴマカシの効かない空間だからこそ味わえる緊張感、一体感、達成感があるからだ。
そんなワケで、今日は昼休みを利用して道頓堀角座の昼席に行ってみた。
なんと45分、3組観られてたったの800円で楽しめるのだ。
今日は漫才2組と、女流漫談が1人。
客席は私を入れてたった7人で、その客の少なさをネタにして笑いを取りまくる。
しょっちゅう私も壇上から話しかけられたので、一瞬たりとも気を抜けない。
たった45分だが、ものすごく面白かった。
角座は松竹芸能の小屋だが、私は吉本と松竹で芸人さんのクオリティがそんなに違うとは全く思わない。
正直、「この人が吉本なら、もっと売れてただろうに…」と思わせてくれる芸人さんばかりだ。
残念ながら、そこは事務所としての政治力の差があるのだろう。
こうして私は、ホンモノの芸に触れた。
私は、たった7人の客のために一生懸命演って下さった今日の3組の芸人さんを、一生忘れる事はないだろう…