ここも、10年ほど来ていなかった。
淀屋橋の「福仙樓」。

歴史的建造物の「適塾」と、ダブダブでおなじみの「ニューハマヤ」に挟まれた、B級グルメファンの間ではそこそこ有名な店である。
(断っておくが、私は『グルメ』などではない。念のため)
この店は、本当に変わっている。
まず、店内の雰囲気が中国の街の大衆食堂そのままなのだ。

もう17年前、上海に行った事がある。その時既に街中はものすごい発展ぶりであったが、少し都心を外れるとこんな感じの食堂が沢山あったものだ。
しかしそれ以上に変わっているのは、店内のどこを見回してもメニュウがないのである。
オバちゃんが水を持ってきた時に
「カレー、炒飯、焼そば、カレー焼そばです。何しましょ?」
と聞いてくるだけなのだ。値段も言わない。
よくそれで、やっていけているなと思うが人気店には間違いない。
私の印象で半分以上、おそらく7割ほどの客が頼んでいる、「カレー焼そば」。
並はたったの510円だが、メンズの大半は大盛りにしている。それでも680円の安さ。
どのくらい大きいか、例によって横にガラケーを置いてみる。
問題は味だが、コレがとにかくウマいのである。
麺がうず高く積もっているように見えるが、実は野菜がかなり貢献している。
リンガーハットのちゃんぽん並みに野菜が多く、皿に汁気が多いように見えるのも実は野菜から出る汁なのだ。
これだけの野菜から出る甘みがカレーと相まって、いくらでも食えるのである。
そのカレーも、炒めた麺と野菜にカレー粉をかけました、という素っ気なさはない。
かと云って、市販のカレールーをブチ込んだような粘りやくどさがあるわけでもない。
コレ以上でも以下でもいけない、絶妙の主張ぶりなのだ。
店内にメニュウがない。店員さんに尋ねても、たった4品しかない。
それでもそれらが安くてウマければ、充分に客が来て大阪の街の真ん中でもやっていけるのだ、という事をこの福仙樓は証明しているのである…
淀屋橋の「福仙樓」。

歴史的建造物の「適塾」と、ダブダブでおなじみの「ニューハマヤ」に挟まれた、B級グルメファンの間ではそこそこ有名な店である。
(断っておくが、私は『グルメ』などではない。念のため)
この店は、本当に変わっている。
まず、店内の雰囲気が中国の街の大衆食堂そのままなのだ。

もう17年前、上海に行った事がある。その時既に街中はものすごい発展ぶりであったが、少し都心を外れるとこんな感じの食堂が沢山あったものだ。
しかしそれ以上に変わっているのは、店内のどこを見回してもメニュウがないのである。
オバちゃんが水を持ってきた時に
「カレー、炒飯、焼そば、カレー焼そばです。何しましょ?」
と聞いてくるだけなのだ。値段も言わない。
よくそれで、やっていけているなと思うが人気店には間違いない。
私の印象で半分以上、おそらく7割ほどの客が頼んでいる、「カレー焼そば」。

並はたったの510円だが、メンズの大半は大盛りにしている。それでも680円の安さ。
どのくらい大きいか、例によって横にガラケーを置いてみる。

問題は味だが、コレがとにかくウマいのである。
麺がうず高く積もっているように見えるが、実は野菜がかなり貢献している。
リンガーハットのちゃんぽん並みに野菜が多く、皿に汁気が多いように見えるのも実は野菜から出る汁なのだ。
これだけの野菜から出る甘みがカレーと相まって、いくらでも食えるのである。
そのカレーも、炒めた麺と野菜にカレー粉をかけました、という素っ気なさはない。
かと云って、市販のカレールーをブチ込んだような粘りやくどさがあるわけでもない。
コレ以上でも以下でもいけない、絶妙の主張ぶりなのだ。
店内にメニュウがない。店員さんに尋ねても、たった4品しかない。
それでもそれらが安くてウマければ、充分に客が来て大阪の街の真ん中でもやっていけるのだ、という事をこの福仙樓は証明しているのである…