ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

肥後橋「とんとん」でも、タンメンは食える。

2019-06-19 20:00:00 | うまいもん
以前にも書いた事があるが、大阪でタンメンが食べられる店はヒジョーに少ない。
関西人の中には
「タンメン?何それ?」
という人も少なくなく、関東圏の人には驚かれるかもしれない。

しかし十数年前、私のB級グルメ人生に大いなる影響を与えた人物(仮名・おにぎり)が、肥後橋のある店に連れてってくれた事をふと思い出した。
それがこちら。


「中華とんとん」と云う。
肥後橋というか、正確に言えば京町堀かもしれない。

日替わりランチは、こちら。


カレーちゃんぽん…
そ、そそるではないか。
流れに身を任せてつい頼みそうになったが、初志貫徹でこちらの「湯麺(タンメン)セット」を。


そのタンメンが、まず着丼。


素晴らしい。期待通り、野菜たっぷり。
キャベツ、もやし、ネギ、豚バラ、プーバラン(海老)が確認出来る。

箸を上げてみる。


ストレート麺である。
あっさりとコクのある塩味で、これぞタンメン!と言いたくなるウマさ。
この野菜とのマッチングは、醤油や味噌ではなかなか実現しない。
以前に鍋のネタで書いた事があるが、具材の味を引き出すのは塩をおいて他にない。
他のスープは、どうしてもスープが勝ってしまう。

少し遅れて、セットの小炒飯。


残念ながら、コレは私の好きな味ではない。
よくあるパターンだが、炒飯味のスープでごはんを炊き、中華鍋で具材と炒め合わせただけだ。
米粒を割ってみると中まで色が付いているため、それとわかる。
この製法は忙しい店、大量生産せねばならない店でしばしば見かけるのだが、口に入れた時の風味でどうしても劣るのだ。
中国四千年の格言に
「炒飯は、金で銀を包め」
というのがある。
すなわち、金(卵)で銀(飯)を炒めるのがウマいのだと教えている。
あの炒飯の何とも言えない風味は、白ごはんを卵で炒めた時にしか出ない。
味の付いたごはんを炒めても、あの風味には決してならないのである。

ま、この炒飯と合わせたくないなら単品の大盛りにする、という手もある。
タンメンはウマいだけに、魅力ある店である事には違いないのである…