ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

可もなく不可もなく…大阪駅前第1ビル「そば処 三起」。

2019-06-28 20:00:00 | うまいもん
恒例の
「その店の前も何度も通っていながら、一度も行った事がない店を制覇する」
コーナーである。

今回はこちら。


大阪駅前第1ビルB1の「そば処 三起」だ。
私は実家がうどん屋で(現在は廃業)、同じ業態の店に食べに行った経験値が極めて少ない。
子どもの頃から、カネ出してうどんを食うアタマがなかったのである(笑)。

さて、この店はどうか。


600〜800円ぐらいの、いかにもサラリーマンのランチに適した価格帯のセットメニュウが並ぶ。
店内にはアテ系のメニュウがズラリと貼られており、昼はうどん屋・夜は居酒屋の二毛作なのだなとわかる。

初めての店の場合は、最もベーシックなものかその店名を冠したイチオシを頼む事にしている。
今回は、ズバリ日替わり。
うどんと木の葉丼で、650円。


いい感じだ。
まず、うどんをアップで。


具は、刻みネギとカマボコが1枚のみ。
立ち食いうどん屋なら、200円ちょっとのイメージだ。

続いて、木の葉丼をアップで。


関東ではあまり馴染みがないかもしれないが、細切りカマボコとネギなどを煮て卵でとじた、リーズナブルな丼の代表格だ。

まず、うどんをいただく。
正直、ウマいダシではない。
市販の麺つゆを湯で割った方がウマいし、さらに言えば某大手メーカーのカップうどんの方が、数倍ウマい。
別に、私の舌がうま味調味料に慣らされたからそう言っているのではなく、いかにも立ち食いうどん屋や二毛作の店が仕入れている、業務用ダシの味だからよくわかるのだ。
しかも、ここにキツネの油揚げや天ぷらがトッピングされてしまうと、妙に甘みやコクが加わり正体がわからなくなってしまう。
安いダシを安価にカムフラージュするには、天かすが最強アイテムだ。
ここに天かすでもあれば、馬脚を現さずに済んだかもしれないだけに「素うどん」として出したのは自殺行為だったようだ。

続いて、木の葉丼。
まず、丼が浅くごはんが少ない。
パッと見た感じは、かなりボリュウムのありそうなセットに見えるのだが何の事はない。
ごはんが浅く、私の斜め前のか細い女性でもペロリと完食出来るセットだったのだ。

しかも、ダシに甘みが足りない。
特にごはんにかけて食べるタレというのは、甘くなくてはウマくない。
私ならここに、ザラメをひとつまみ加える。
いい感じで甘くなり、コクも出て遥かにごはんにマッチする丼になるのだ。
ご家庭で、市販のつゆで丼をされる場合は必ず少しザラメなり砂糖を加えていただきたい。
味が劇的に変わるはずだ。

私のような者に、天かすやザラメによるカムフラージュを提案されるようでは店のレベルもそんなもんかも知れないが(笑)、この店はもう少し客の声に耳を傾けて味の研鑽をして来なかったのだろうか?
あるいは、場所柄
「味なんてどうでもいい、安くて満腹になればよいだけのサラリーマン」
ばかりなので、誰にも何も言われずに長年やって来たのだろうか?
リピしない確率は、私の中でかなり上がってしまったのが残念である…