ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

「日清ビーフラーメン」を、食べてみる。

2020-03-14 20:00:00 | うまいもん
先日、こんなものをスーパーの店頭で見つけてしまった。


「日清チキンラーメン」のパチもんか?と思いきや、ちゃんと日清食品が作っており、言わばチキンラーメンの味違いである。

ちょうど去年の今頃、全国のスーパーの店頭でチキンラーメンが品薄になった。
言うまでもなく、朝ドラ「まんぷく」の影響である。
日清食品の産みの親・安藤百福をモチーフにした立花萬平(長谷川博己)とその妻・福子(安藤サクラ)が即席ラーメン作りに奮闘する物語で、毎朝その一部始終を全国で放送するうち視聴者が食べたくて仕方なくなったのだろう…私もだが(笑)。

しかしあれから1年、もう遠い昔のようである。
しばらくチキンラーメンを食べるのも忘れかけていた頃に、日清がこんな商品を世に送り出して攻めてきた。

早速、開封してみる。


なんと、掟破りの別袋スープではないか。
「まんぷく」の中でも、萬平は麺にスープの味を染み込ませる事に苦心し、天ぷらのように麺を揚げて表面に無数の穴を開け、スープエキスをスプレーのように吹きかけるという世紀の大発明をした。
この商品は最初からそれを放棄しており、よりおいしく作れるのかもしれないが正直少しの落胆は隠せない。

湯を入れ3分待ち、別添スープをかけたところがこちら。


別添スープは「茶色い〜!」(→『まんぷく』の鈴さんこと松坂慶子)。

よく混ぜていただいてみると、なるほどコレはよく出来ている。
玉ねぎの甘みが活きており、さながらビーフコンソメのような味わいでウマい。

…ウマいのだが、次にスーパーに行ってビーフとチキンどっちを買う?と言われたら…
う〜む、やっぱりオリジナルのチキンラーメンかなぁ(笑)…

こんな事では、誰も新聞なんて読まなくなる…

2020-03-13 20:00:00 | 思うこと
新聞の凋落が叫ばれて久しい。
情報源をネット、とりわけスマホに奪われ、カネを払って新聞を購読する人は音を立てて減少している。
笑い話ではなく、現に教育現場では先生が
「明日の図工の時間は、古新聞を持ってきて下さい!」
と言うと、多くの生徒が 
「ウチ、新聞取ってませ〜ん!」
と手を挙げる。その様は、あたかもウチは新聞なんかよりネットで情報を取っている先進的な家庭ですよ、と生徒らが誇っているかのようだ、とある教諭は嘆いていた。

新聞を含めたマスコミの凋落は、私に言わせれば自業自得だ。
その分水嶺となったのは、9年前の3.11だったと私は思う。
先日の「Fukushima50」のレビューでも書いたが、原発安全神話というのは政府がマスコミを利用して創り上げたものであり、メディアは本当の事を伝えていなかった、と広く認識されるキッカケとなってしまったのである。

さらに、作り手のレベルダウンも目に余る。
とにかく、観たいTVがない。
私なんてニュース、スポーツ、朝ドラ、大河ドラマ、ケンミンショーしか観ない(笑)。
ネットに落ちている面白動画を抜き出して、ひな壇芸人が皮膚感覚だけでコメントするだけの番組などウンザリだ。
しかもそのコメントがご丁寧にテロップで出るのだが、コレがまた間違いだらけである。

新聞も、すっかりレベルが落ちた。
最近でも「他人事」をわざわざ「たにんごと」と間違ったルビを振ったり、芸能人の読み方もルビが間違っていたり。
とりわけコラムは、その新聞の生命線と言ってもよかろう。

そんな中、今朝の朝日新聞「天声人語」。



センバツなど高校生の全国大会の、コロナによる相次ぐ中止に触れているが、彼らへのメッセージが薄すぎて笑えないのだ。

「すぐには気持ちの整理がつかないだろう。だが積み重ねた努力は決して無駄にはならない。今回の無念を心の糧として、奮へ奮へ全国の高校生たちよ。」

こんな取って付けたようなメッセージで、高校生が奮い立つとでも思っているのか?
いや、現実に高校生の大半は新聞など読んでいないため、奮い立つ事はない。
そればかりか、センバツ出場が決まっていた我が息子が夢を断たれた親が、このコラムを見てどう思うか?

元・阪神タイガースの赤星憲広氏は
「球児達が可哀想。せめて夏の大会はセンバツ出場校も入れてあげてほしい。それで70、80校になってしまっては大変だが、大変な年だからこそ大変な事を検討してほしい」
と述べていたが、コレこそがオトナの意見ではないのか。

かつて新聞協会は、政府と結託して
「揃って『消費増税やむなし』の論調を張り、首尾よく増税出来たあかつきには新聞だけは軽減税率にしてやる」
との密約を結んだらしい。そのために
「欧米では『知には課税しない』と云われる。活字文化の醸成のために、新聞はなくしてはならない」
という我田引水も甚だしい理屈をこねた。

それだけ自分達には世の中を動かす力があるのだ、という自負が新聞社にあるのなら、一生に一度の夢に破れた球児達に何かの形で甲子園の土を踏ませてやる事ぐらい、たやすいのではないのか。
まして、天声人語は朝日新聞、他ならぬ夏の選手権大会の主催てはないか。

新聞社に求めるのは、こんな薄っぺらいコラムなどではなく、高校生の一生を変えるような響く言葉なのである…

ヒルトンウエストの一人勝ちランチ、「民生」。

2020-03-12 20:00:00 | うまいもん
梅田・ヒルトンウエスト地下の中華「民生」。


本店は神戸・元町だが、西梅田界隈で気合いの入った中華ランチとなると、もうここ1点買いなのだ。
ヒルトンウエストの地下は他にもいくつか飲食テナントはあるが、申し訳ないがここの一人勝ちで他は寂しい限り。

メニュウは、メインを選べる千円の中華ランチ。
メイン以外に本日の1品、サラダ、スープ、ごはんかお粥、デザートまで付いてくるのだ。

今日は、牛肉の炒めもの。コレだけでもごはんが何杯もいける。

少し遅れて、メインが到着。
私のセレクトは、いつも決まって海老チリ。


いかにも新鮮な海老で、いい味だ。
私はいつも決まってごはんではなくお粥だが、本当にここのお粥はしみじみウマい。
デフォルトで、2回はおかわりする(笑)。

この日のデザートはコーヒーババロアで、もう本当にお腹がパンパンになる。
いつも行列になるほどの人気のほどがよく分かる、驚きのコスパなのである…


「センバツ中止救済策」を、考えてみた。

2020-03-11 20:20:00 | エンタメ


コロナの影響で、センバツまでもが中止になってしまった。
毎年楽しみにしているだけに残念だが、いくら人気と言っても高校野球だけを特別扱いするわけにはいかないだろう。
特に地方からの選手や応援団は大挙してバスなどで甲子園入りするため、移動中での濃厚接触の恐れがあるのだ。
無観客にしたとしても、選手の移動での感染は防げない。

大変残念だが、唯一救いがある。
コレはまだセンバツであり、夏の選手権大会も可能性が残っているからだ。
そこでセンバツ出場予定校を救済すべく、私なりに策を考えてみた。

①センバツ代表校のいない都道府県、例えば我が京都などは通常の予選を行う。
②1校のみの枠の府県で、既に代表が1校決まっている場合は、その学校を除いてトーナメントを行い、最後に残った学校がセンバツ代表校と決勝を行う。
③1のみの枠の府県で代表が2校決まっている場合は、その2校を除いてトーナメント戦を行う。
上位2校になった段階で、センバツ代表校と準決勝を行う。

これでどうだろうか?
センバツ代表校に夏の出場権を100%保証する案ではないのだが、出やすくしてあげる事は可能だ。
例えば大阪は夏の代表は1校なので、準決勝は大阪桐蔭VSA校、履正社VSB校として、それぞれの勝者で決勝戦を行う。
これで、少しでも不公平感は軽減されると思うのだが…?

映画「Fukushima50」を、観る。

2020-03-10 23:00:00 | エンタメ




明日で東日本大震災から丸9年となる。
それとは関係なく、上映中の「Fukushima50」を観て来たのだった。

「Fukushima50」とは、東京電力福島第一原子力発電所事故で生命の危険に晒されながら復旧に向け奮闘した50名のスタッフを、海外メディアが称賛の意を込めて命名したものである。渡辺謙、佐藤浩市ら重厚なキャストを揃え、地震や津波のシーンはかなりリアルな影像を再現し、見応えはある。

しかし、私は正直コレを観て消化不良な思いにさせられた。
これからご覧になる方も多いかと思うので詳述は避けるが、この映画は東電社員の苦労しか描いておらず、事の本質から目を背けさせようという悪意すら感じてしまうのだ。

東電福島原発事故は、今なお何万人という人達が故郷に戻れずにいる、れっきとした現在進行形の問題だ。
孫崎享(まごさき・うける)氏の著書「戦後史の正体」によると、そもそも日本に原発が造られたのは第五福竜丸事件に端を発する米国のプロパガンダ、すなわち広島・長崎・第五福竜丸とわずか10年で3度も被爆した日本人の目先をくらませる「原子力の平和利用」というインチキに当時の中曽根康弘と読売新聞の正力松太郎が乗っかったのだ。
そしてそれを正当化するために、各電力会社はマスコミに巨額の出稿(ハッキリ言えば買収)をして原発安全神話を創り上げたのだ。
フクシマの後、彼らが「想定外」しか言わなかった歯切れの悪さが、それを象徴している。

映画の中で、キャストが官邸の指示に翻弄されるシーンが再三出てくる。それは事実だが、民主党政権のシロウトぶりばかりがつたわってくる反面、そもそも原発を導入し神話を創ったのは長らく続いた自民党政権である。

米軍が「トモダチ作戦」として避難者を助けてくれた事も事実だが、描かれ方が美談すぎる。
米軍から政府に約68億円の請求がなされた事は、あまり報じられていない。

フクシマでより描かねばならないのは故郷を奪われた人達の苦しみと、ひとたびトラブルになれば人間の手には負えないモンスターである原発が導入、神話化されていった経緯である。
それが一切なしに、3年が過ぎて福島に桜が満開になってあたかもそれで大団円であるかのような展開には、違和感しかないのである…