私の趣味の1つに古書コレクションがあります。竹久夢二の『青い小径』、芥川龍之介の『大導寺信輔の生涯』(装丁は小穴隆一)、谷崎潤一郎『鍵』(装丁は棟方志功》、夏目鏡子(漱石の妻)の『漱石の思い出』など、たぶん他の人から見れば、随分古臭い本だとしか思われないのでしょう。
古書を好きになったきっかけは、東京神保町の古本屋巡りでしょうか。もともと読書が好きなので、絶版になった岩波文庫を探していたときに、とても心引かれる装丁の本がずらりと並んでいる店を見つけ、そこで古書に夢中になってしまったわけです。私が持っているのは、ほとんどが大正、昭和初期の書籍。この頃、本は大変貴重なもので、まだ気軽には買えなかった時代。本も大量に印刷するのではなかったでしょうし、著者と画家がタイアップしての本が多いので、とても魅力的な装丁に仕上がっている場合が多いようです。
そういえば、先日、江戸東京博物館で夏目漱石の展覧会を見てきましたが、漱石は自著が出版される際の装丁にも随分こだわりを持っていたようです。装丁をつとめたのは、中村不折、橋口五葉、津田青楓、そして漱石自らが装丁した本(『硝子戸の中』)もありました。本のデザインの良さに引かれて、買っていく人も居たでしょうね。
装丁は本の顔。むろん、本の中身が一番重要なのですが、まずは手に取ってもらわなくては、どんな画期的なことを書いても埋もれてしまいます。たかが装丁、されど装丁です。私は、装丁が良くて、中身も楽しめる本を買っています。これからもこのコレクションは続いていくことと思います。現実の問題として、お金がかかりますけれどね(笑)
古書を好きになったきっかけは、東京神保町の古本屋巡りでしょうか。もともと読書が好きなので、絶版になった岩波文庫を探していたときに、とても心引かれる装丁の本がずらりと並んでいる店を見つけ、そこで古書に夢中になってしまったわけです。私が持っているのは、ほとんどが大正、昭和初期の書籍。この頃、本は大変貴重なもので、まだ気軽には買えなかった時代。本も大量に印刷するのではなかったでしょうし、著者と画家がタイアップしての本が多いので、とても魅力的な装丁に仕上がっている場合が多いようです。
そういえば、先日、江戸東京博物館で夏目漱石の展覧会を見てきましたが、漱石は自著が出版される際の装丁にも随分こだわりを持っていたようです。装丁をつとめたのは、中村不折、橋口五葉、津田青楓、そして漱石自らが装丁した本(『硝子戸の中』)もありました。本のデザインの良さに引かれて、買っていく人も居たでしょうね。
装丁は本の顔。むろん、本の中身が一番重要なのですが、まずは手に取ってもらわなくては、どんな画期的なことを書いても埋もれてしまいます。たかが装丁、されど装丁です。私は、装丁が良くて、中身も楽しめる本を買っています。これからもこのコレクションは続いていくことと思います。現実の問題として、お金がかかりますけれどね(笑)