学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

本を読んで思いつること

2010-01-14 21:02:08 | 読書感想
今日はとても寒い一日でした。肌をさすような冷たさは久しぶり。寒さに弱い私にとっては、春が待ち遠しい限りです。

近頃は『早世の天才画家』(酒井忠康著 中公新書)を読んでいます。本書は萬鉄五郎、岸田劉生、小出楢重など、明治中頃から昭和20年頃までの若くして亡くなった画家たちを紹介しています。

この時期に活躍した画家、どういうわけか随分若くして亡くなっているんですね。亡くなった原因として医療技術が発達していなかった、経済的な問題、太平洋戦争という時代背景、様々なことが要因として挙げられるでしょう。では、小説家はどうか。太宰治の『津軽』冒頭には、30代で亡くなった作家たちが列挙されています。太宰本人も若く亡くなっていますから、やはりジャンルは違えど、短命な時代だったのかもしれません。

昔の人は人間50年、と自覚していたから、若い頃から人生について考え、道が決まると突き進むから早熟な人が多い、と何かの本で読んだ気がします。若くして亡くなった画家たちも、そう考えていたのでしょうか。

本を読んでいましたら、そんなことが頭に思い浮かんだので書いてみました。本はまだ読みかけですが、終わりましたら、改めてまたブログで紹介したいと思います。

コメント
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