エミール・ゾラの『水車小屋攻撃』を読みました。ゾラは、いわゆる自然主義の作家であって、だいたい小説は悲しい終わり方をする。『水車小屋攻撃』という、現代作家でも書きそうなタイトルに惹かれて読んではみたものの、予想通りの結末に、ああやっぱりゾラだったか、と。
戦争は悲惨である、ということは痛々しいほどわかる小説、でも、もっと別な読み方はないのだろうか。例えば3人の主要な登場人物のうち、2人が最悪の結末になってしまうのだけれど、じゃあどうしたら2人は死なずに済んだのだろう。と考えると、いろんなところでターニングポイントがあることに気づきます。水車小屋が戦場の舞台になったときに、恋人2人は早く外に逃げれば良かったし(敵の兵隊が来る予兆はすでにあった)、水車小屋の戦闘を終えたあと、彼女は大胆な行動を慎むべきだったし、森で再開した2人はそのまま逃げれば良かったし(残ったもう1人の犠牲は出るけれど)、探せばもっとあるかもしれない。小説では登場人物たちのとった行動が裏目に出ることがしばしばで、どうにもやりきれない気持ちが残る小説でした。
ゾラの短編集なので、まだ残りの小説があります。気持ちがちょっと沈んだので、次の小説に期待したいですね!
戦争は悲惨である、ということは痛々しいほどわかる小説、でも、もっと別な読み方はないのだろうか。例えば3人の主要な登場人物のうち、2人が最悪の結末になってしまうのだけれど、じゃあどうしたら2人は死なずに済んだのだろう。と考えると、いろんなところでターニングポイントがあることに気づきます。水車小屋が戦場の舞台になったときに、恋人2人は早く外に逃げれば良かったし(敵の兵隊が来る予兆はすでにあった)、水車小屋の戦闘を終えたあと、彼女は大胆な行動を慎むべきだったし、森で再開した2人はそのまま逃げれば良かったし(残ったもう1人の犠牲は出るけれど)、探せばもっとあるかもしれない。小説では登場人物たちのとった行動が裏目に出ることがしばしばで、どうにもやりきれない気持ちが残る小説でした。
ゾラの短編集なので、まだ残りの小説があります。気持ちがちょっと沈んだので、次の小説に期待したいですね!