学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

今日は休日にて

2018-11-26 21:55:10 | その他
今日もいい日和。11月の割には日差しが強くて、とても暖かい1日でした。

仕事がおやすみの今日は、朝からゴミ出し、部屋に掃除機をかけたあとは、トイレの掃除をして、その後は庭の草むしり、と家の掃除をメインに動きました。各部屋がすっきりしましたし、戸外の天気も良かったので、なおさら心持ちが明るくなりました。私は休日をゴロゴロ過ごすのが苦手で、何かしら体を動かしていないとダメな性分。ですから、休みの日も仕事へ向かういつも通りの時間にきちんと起きて動き出します。

午後からは読書。実は最近、江戸時代後期の人物である二宮金次郎に興味を持っていて、彼に関する本を読んでいます。金次郎、いわゆる尊徳といえば、薪を背負いながら勉強する石像が有名ですよね。勤勉の象徴として、全国各地の小学校に設置されたようです。ただ、私が興味を持つ部分は、彼の勤勉さもさることながら、傾いた武家の家計を立て直したり、荒れ果てた農村を復興させるという彼のコンサルタントとしての実績です。現在の企業再生をテーマにした小説でも読むような感覚で楽しむことができるのです。

ただ、尊徳に関するちょっと変わった本を見つけました。それが歴史学者の奈良本辰也さんが書いた『二宮尊徳』(岩波新書)。大抵、尊徳に関する本は、彼の実績を褒め称えるものがほとんどですが、これはちょっと違う。二宮尊徳はそんなに大した奴じゃないんだ、というのが文章の節々からにじみ出ていて、実際「あとがき」には、私は尊徳をそんなに好きじゃない、というニュアンスのことが書いてある。著者はずいぶん正直な人なんだなあと。でも、決して文章の手を抜いているわけではなくて、きちんと数多くの参考文献を巻末に記して、文章中の根拠を明記しています。

前述した二宮尊徳自身の実績のほかにも、彼の意思を継いだ後継者たちの活躍(特に相馬中村藩)も調べてみるとなかなか面白いものです。


午前は掃除、午後は読書と、リフレッシュのできた1日でした。さて、明日からまた頑張りましょう!