学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

言葉が出にくい

2020-03-25 19:00:00 | 読書感想
このところ暖かい陽気が続いています。世界中に蔓延する新型肺炎は一向に終息する気配をみせませんが、少なくとも私の身近なところにおいては、徐々に街へ人が戻ってきたように見受けられます。職場の美術館入館者数も少しずつ回復して来ましたし、ショッピングモールの人の出も以前ほどの閑散さはありません。戸外は梅、木蓮が終わり、いよいよ桜のシーズン。家にじっとしていられない、という心理が働いているのかもしれません。ただ、まだまだ用心は欠かせませんから、うがい、手洗いは継続しつつ、季節を楽しむのが最良ですね。

さて、近頃、私にはこまったことがあります。それは自分の頭で考えていることが、言葉として出てこないという悩みです。また、頭がぼーとして、人から問いかけられたり、電話越しでお客様と話をしていると、言葉に詰まることが多々見られるようになってきました。ただし、本を読んだり、文章を書いたりすることは何の問題もなくできます。睡眠もちゃんととれているのだけれど…。病院で検査をしても異常なし。

そういえば、と、本棚を探して、脳神経外科専門医の築山節さんの著書を見つけ出しました。『脳が冴える15の習慣』あるいは『フリーズする脳』(いずれも生活人新書)。これを読みなおすと、今の私のような症例について書かれていました。ようするに脳がほとんど動いていない状態が続いているよう。そういえば…このところ人とほとんど会話していない、食器洗い、掃除などをさぼり気味、運動をしていない(これは花粉症だから)など、脳を動かすようなことをしていなかったり、避けているような日常が続いていました。

すぐに影響を受けやすい私。早速、本に書いてあることを実践しています。例えば、音読をする、軽く運動する、部屋の片づけや掃除をするなど。少し面倒くさいな、と感じることをやっていくのです。感覚としては、かなり改善してきています。ただ、まだまだ私の脳はさび付いているらしく、時折、言葉に詰まることがあります。が、以前よりは全然良い。本に感謝しつつ、日常生活をきちんと送り、仕事のクオリティ向上につなげていきたいと思っています。