学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

横手散策

2009-07-17 20:49:08 | その他
「また来ました。」と笑顔の運転手さん。待っておりました、の私(笑)

車中、まず聞かれたのが「横手で何をするの?」横手城や洋館をぶらぶらと歩いて廻るんです、と答えると、横手でそういう観光する人は珍しいよ、と言われました(笑)

横手城で降ろしてもらい、運転手さんともお別れです。丁寧にホテルまでの道順まで教えていただいて、大変紳士的な方でした。本当にありがとうございます。

私は横手城で木々のそよぎを楽しみ、横手川沿いを散歩しながら、日新館を見てきました。日新館は閉館時間になっていましたので外観だけでしたが、とてもオシャレな洋館。オレンジ色を主体としたステンドグラスは見事なものです。

ホテルまで歩く途中、武家屋敷の文字。秋田県の武家屋敷といえば、角館ですが、横手にもあったんですねえ。予定にはなかったルートでしたが、武家屋敷と聞いたら行くしかない(笑)奥まったところを折れると、そこはずらりと黒い板塀がどこまでも続いていました。そこだけ時がとまったかのような空間。人は誰一人として歩いていません。統一された黒い板塀、門、石垣…なんと風情のある場所なんだろうか、と私は独りで感じ入っていました。雪が降れば、もっと見事なんでしょう。車ではきっと気がつかなかった、とても良いところでした。

さて、ホテルに着いて荷物を降ろすと、今度は横手中心街を散策。我ながら歩くのがほんとに好きですねえ(笑)今度は美味しいお酒を飲めるお店探し。これはガイドブックには頼らず、自分の足で見つけるのが旅の醍醐味。ぐるぐるとあちらこちらを歩いて、とうとう、よさげなお店を見つけました。

私がのれんをくぐると…長くなりそうなので、続きはまた明日にしましょうか!

清水、六郷、散歩

2009-07-16 18:23:02 | その他
諏訪神社に降り立った私。時計を見ると、ちょうどお昼どきです。腹が減っては戦が出来ぬ、というわけで、食事処までてくてくと歩くことにしました。街は静か、人通りもほとんどなく、車もまばら。見知らぬ土地。けれども、私にとって東北の街は、たとえ行ったことのないところでも何か懐かしい感じがするのです。

食事処の名物は鯉料理。注文すると、鯉の刺身、甘露煮、たたきなどの料理がふんだんに出てきました。なかでも甘露煮が美味!あの甘露煮があれば、御飯が何杯でもいけそう(笑)

鯉料理に舌鼓を打ったところで、いよいよ清水めぐり。六郷はところどころに清水が湧き出ており、名水百選にも選ばれています。パンフレットを頼りに、街を散策することにしました。「藤清水」、「諏訪清水」、「御台所清水」、「鷹匠清水」、「久米清水」…。街のなかに清水があるというのはいいです。清水のそばに来ると、急に空気がひんやりして、涼しくなる。水が風を運んでくるんでしょうね。清水のそばで夕涼みも出来る。これほど贅沢な夏の暮しはないでしょう。「御台所清水」で一口、飲んでみました。とてもひんやりとして、体にしみわたります。気分もとても爽快!

一通り散策をした後は、清水を用いた「ニテコサイダー」をがぶりと飲んで、再度諏訪神社の前へ。先ほど別れたタクシーの運転手に連絡を取って、私は横手へ向かうのでした。

●写真は「御台所清水」です。とても大きい清水でした。

大曲からの車中にて

2009-07-15 20:01:24 | その他
初日、願いは届き、見事に晴れてくれました。普段のおこないがずいぶん良かったらしい(笑)私は秋田新幹線に飛び乗ると、座席にゆったりと腰掛け、コトコト揺られながら、秋田の大曲へ向かったのでした。

大曲からタクシーで美郷町六郷へ。タクシーの運転手が大曲について、もっと厳密に言うと、大曲の花火について教えてくれました。

「花火大会の日は70万人の見物客が全国からやってきます。それだけ集まるんですから、やはり大曲の花火は見事なんですよね。地元の私でも見事だと思うもの。でもね、お客さん、もし大曲の花火に来ることがあったら、下駄、草履とか、そんなものを履いてくると大変な目にあいますよ。足が踏まれますからね。きちんと靴を履いてきたほうがいいです。…それと、今向かっている六郷ですがね。六郷でもお祭りがあるんですが、ちょうど花火大会と同日なんですよ。こちらもいい祭りなんですよ。」

この方はとても故郷のことが好きなんだな、と思って私は心持が良くなりました。六郷に到着し、別れ際に私がこれから横手に行くと告げると、じゃあ横手を案内しますよと、携帯電話の番号を教えてくれました。

私はそのメモを胸ポケットに入れ、六郷に降り立ったのでした。

旅行前夜

2009-07-14 20:08:20 | その他
すっかりご無沙汰をしていました。この週末、秋田県を旅行していたのです。東北生まれの私ですが、実は秋田県へ一度も行ったことがありません。そこで仕事が一段落したのを機に、夏初めの秋田県へ出かけてみることにした次第です。今日からしばらく秋田旅行について書いてみたいと思います。

旅行前夜。久しぶりに実家へ帰省しました。両親は歓迎ムード。しかし、これが3、4日くらい一緒に過ごすと、だんだん飽きてきて追い出しモードになる(笑)仲が悪いわけじゃないですよ(笑)

御飯を食べて、ソファに寝転がりながら、旅行のガイドブックを開く。一応、場所の確認をしてみる。一日目は六郷と横手市。二日目は南外と角館です。あまりあちこち飛んで行かずに、ひとつの土地をぶらぶら見て歩くことを念頭に予定を立ててみました。あとは天気しだい!晴れてくれることを祈って、旅行当日の朝を迎えるわけです。

茄子と胡瓜

2009-07-09 20:55:02 | その他
今日もすこぶる暑い一日でした。

暑さ対策の1つになるかわかりませんが、茄子や胡瓜は体を冷やしてくれる効果があるそうです。去年の夏は、体を冷やさんと茄子ばかり食べていた記憶が…凝り性の私らしいといえばそれまでだけれど…茄子のおかげで、自宅でクーラーは一度も使わずにすんだ(笑)

今日は茄子のお味噌汁と、胡瓜にちょっとだけ味噌をつけていただきました。瑞々しいので、さっぱりと美味しかったです。

明日は今日以上に暑くなるとのこと。暑さ対策は体の中からしっかり取って、夏バテしないように気をつけましょう。

お昼休み

2009-07-08 19:55:52 | 仕事
毎日暑い日が続きます。今夜は湿度が高いうえに、風もなく、何もしていないにも関わらず汗が流れます。団扇でいくら扇いでも、こう生ぬるくてはしょうがない(笑)

さて、職場。美術館は確かに涼しい。しかし、事務室は暑いのです。事務室に作品はありませんから…。近頃は職場でお昼を食べると、近くにある図書館までとぼとぼ歩いて、時間まで本を読んで過ごしています。画集を読んだり、詩を読んだり…あまり時間がありませんから、集中して読まねばならず、それがかえって楽しかったりします。立ってますから、眠くもなりませんしね(笑)

今夜は寝苦しくなりそう。明日は少し涼しくなって欲しい。そんな淡い期待をこめて、また読書にふけります。



七夕の夜に

2009-07-07 22:27:36 | その他
生ぬるい夜風が

私を包み

心臓の鼓動だけがさびしくふるへている

「あなたって随分センチメンタルな人ね」
「竹久夢二だって、だいぶセンチメンタルだぜ」

確かに夢二はセンチメンタルだ。
だが、女性たちが、何に憂い、不安げな
表情を持たせるのか、私には説明できなかった

近代への不安?

星のない夜の底へ行きたくて、私は空を飛んだ。
夜の底で、一年ぶりの再会をみた。

彦星と織姫。

一年で別れる人もあれば、一年ぶりにあっても別れぬ人も居る。

私はマッチの箱を4回ふって、煙草に火をつけた。

煙草の煙はゆらゆら揺れて、どんどん闇に溶けていく。


今夜は七夕。私の顔は笹の葉になでられる。





横手流やきそば

2009-07-06 18:11:27 | その他
どん底から、早くも這い上がりました。かつての私なら、這い上がるまでかなり時間がかかったと思いますが、随分精神的にタフになったと思います。

這い上がって、地上へ出たら、旅がしたくなりました(笑)


『旅上』

ふらんすへいきたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめて新しき背広を着て
きままなる旅に出でてみん
汽車が山道をゆくとき
みづいろのまどによりかかりて
われひとりうれしきことを思わん
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに

萩原朔太郎の詩です。この詩はとても好きなので、暗記してしまいました(笑)そう、旅に出よう!というわけで、秋田県へ小旅行に出かけます。どこか面白そうなところはないかしらんと旅行雑誌を読んでいたら、横手市のやきそばの写真が目に入りました。美味しそう…。

というわけで、早速今夜作ってみました。やきそばに炒めたキャベツとひき肉を混ぜ、上に玉子焼きをのせる。そして福神漬けをつけて出来上がり。とても美味しく出来ました。本場横手ではもっと美味しいのでしょう。今からとても楽しみです。

お線香の匂い

2009-07-05 21:13:08 | その他
仕事が終わり、アパートの玄関を開けると、なぜかお線香の匂い。なぜ、お線香の匂いがするのか、原因はまったくわかりません。もちろん、アパートの中では焚きませんし…。

私はいわゆる霊感というものが多少あって、不幸なことが起こる前触れみたいなものを感じるときがあるのです。例えば…夢のなかで祖父がお棺に運ばれていくのを見たのです。私は祖父がどこかへ行ってしまうから早く追いかけなくては、と言うのですが、私の両親は泣いてばかりで首を横に振るだけ。それからすぎ、現実に祖父が亡くなりました。

このお線香はもしや…不幸なことがないよう祈っています。

嵐から一夜

2009-07-04 18:30:29 | その他
朝、頭が痛い(泣)久しぶりに飲みすぎたようです。昨夜は自棄酒、というあまりオススメできない飲み方。頭が痛くなるのを承知で飲んでいたのだから、まったく私というやつは!

今は嵐が過ぎ去って、私の心は少雨、風はまだいくらか強しの状態。移り変わる微妙な心理状況を文章で例えるのはなかなかにして難しい。

こんな夜はしっかり御飯を食べ、空に萩原朔太郎の詩を詠い、さっさと寝るに限ります。明日から、また元気に頑張ります!