学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

冷えを撃退しよう

2018-01-13 21:13:52 | その他
毎日、寒い日が続いています。私が勤める美術館は、展示室こそ温湿度管理が徹底されているものの、スタッフたちのいる事務室はなぜかすこぶる寒い…。特に足先が冷えて、ひどいときには霜焼けにもなってしまうのです。

私は昨年末からの耳鳴りを解消するために(血流を良くするといいらしい)、なるべく体を温めて、体の冷えを撃退するような生活を継続しています。普段は腹巻の着用、靴下の2枚履きをして生活。食べものは、温かいもののほか、赤や黒色をした食材を取るように心掛けています。そして、毎日徹底して食べているのが生姜。これを食べて、体の中から温めようというわけ。朝と夕はウォーキング、昼休みは軽いランニング、家へ帰ってからは筋トレと足つぼマッサージと、自分でもかなり徹底して生活改善を進めています。

こうした生活を続けて2週間程度。耳鳴りの音は若干弱まりつつあり、なにより体がいつもポカポカしていて気持ちいい。今年は足先がまったく冷えず、外へ出てもほとんど寒くないという驚き。自分の体ながら、変われば変わるものですねえ。このペースで体の調子をしっかり整えて行きたいですね!

明日は休暇で兵庫県の姫路城を見てくる予定です。今からとてもワクワクしています。休日を楽しんできます!

美術と科学

2018-01-11 20:15:43 | その他
近頃、新聞で見ない日はないくらい頻繁に出てくる言葉が「AI」、つまり人工知能。今日も夕刊で、ソニーが「AI」を備えた新型アイボを発表したと取り上げられていました。

1月5日の『日本経済新聞』「かがくアゴラ」で、東京芸術大学の学長である沢和樹さんが、芸術と科学の関係について述べていらっしゃいます。東京芸大はAMS(アーツ・ミーツ・サイエンス)プロジェクトに取り組んでいるそう。今後、人口知能の発展が予想されるが、人間らしさとは何かを問う場合、芸術の力が必要であるとのこと。ゆえに科学と芸術との交流は活発でなければいけないと主張されています。

私も昨今、各地の芸術祭を見に出かけますが、芸術と科学を融合させた作品が多いなあという印象を受けていました。特に2年前の茨城県北芸術祭は、その傾向が強かった気がします。私が学生時代のころ、文系と理系とに分けられて、何だかその間にはひどく高い壁が築かれているような気がして、芸術と科学は相いれない関係にある印象を持っていました。けれど、今はそうした垣根もなくなって(私がかってに高い壁があるように感じていただけかもしれないけれど)、新しい表現手段として生きてくる。

作家全員が、芸術と科学の関係を意識する必要はないのでしょうが、この傾向がどのように続いていくのか、興味深いところです。




民間企業による美術館スポンサー

2018-01-10 18:49:57 | その他
1月8日の日経新聞「列島追跡」で、民間企業による美術館スポンサーが取り上げられていました。美術館の名前は、岐阜県恵那市の中山道広重美術館。この美術館のスポンサーとして地元企業3社が入り、毎週金曜日を入館無料にしたことで、入館者増の効果が出ているとのこと。

日本ではあまりなじみがないけれど、欧米の美術館はこうした民間企業による支援が盛んであると聞きます。記事によれば、ユニクロのファーストリテイリングの現地法人もニューヨーク近代美術館のスポンサーとして支援をしているそうです。

私の勤務する美術館では、地元企業数社が友の会に入って下さって、事業のサポートをいただいています。恵那市の場合とはちょっと異なりますが、美術館としてこうしたサポートをいただけることに本当に感謝です。

私は一度だけ岐阜県恵那市を訪れたことがあります。そのときは恵那市岩村の岩村城を観に行ったのですが、昔ながらの街並みが残り、また、新しい町並みも景観に配慮されて整備されており、とても素敵な街でした。中山道広重美術館には行けなかったのですが、こうした文化への意識がとても高い街なのでしょうね。また恵那を訪れてみたいものです。


2018年の展覧会

2018-01-08 20:35:03 | その他
以前、美術館から他の部署に異動になったとき、暦通りの休日が取れるようになり、土日祝日を利用して博物館や美術館に随分行けるようになりました。ところが、美術館で再び勤務するようになってから、休みが思うように取れず、かえって博物館や美術館へ出掛けにくくなったのは何とも言いようがなく…。本当なら、美術館勤務だからこそ、もっと多くの展覧会を見たいのに(泣)

さて、2018年の展覧会で私が気になっているのは、すでに開催中の「北斎とジャポニスム展」(国立西洋美術館)。北斎を国立西洋美術館で紹介するというところがいいですよねえ。今月までなので、ぜひ行かねば!

もうひとつは、1月末から開催の「小村雪岱展」(川越市立美術館)。小村雪岱は、挿絵、装幀、舞台芸術など多岐にわたる分野で活躍した作家です。現在、私が調査している作家の日記のなかに、敬愛する作家のひとりとして小村雪岱の名が挙げられており、現物を見るためにとてもいい機会なので。

2月からの「ルドン展」(三菱一号館美術館)も気になります。日本の近代美術への影響も考えてみたい。

と、ここまで3つ挙げましたが、いずれも近日開催の展覧会ばかり。この3つは絶対に観に行きたいな!!

静かな休日、図書館と温泉

2018-01-07 18:15:48 | その他
本日は天気も良くて暖かし。気持ちの良い1日でした。

午前中は図書館へ。『奈良美智完全読本』とレイモンド・チャンドラー著、村上春樹訳の『大いなる眠り』を借りてきました。昨年末に栃木県の那須で奈良美智さんのプロデュースする美術館のプレオープンを拝見したので、より深く知りたくて借りた次第。『大いなる眠り』は、元旦明けの日経新聞文化欄にレイモンド・チャンドラーの翻訳に関する村上春樹さんの寄稿文が掲載されていたので興味を持ったわけです。2冊とも読むのが楽しみです。

午後、自宅で講演会の一人練習、そして久しぶりに近くの温泉へ。日曜日なので、温泉は人でいっぱい。私は肩までどっぷり湯に浸かるよりも、半身浴でゆっくり入るのを好みます。肩まで浸かると、どうものぼせやすくて。おかげで、体はポカポカ!!外の冷気が気持ちいい!この気分は爽快ですね。

静かでのんびりとした休日。さて、明日からまた頑張ります!

2018年始動

2018-01-06 19:39:09 | 仕事
昨日から2018年の初仕事、そして今日は2日目。メールをチェックしてから、月々の施設管理費の支払い手続きをして、細々とした仕事を片付けているうちに、もうお昼。午後から、ようやく企画展を中心とする事業の仕事に取り掛かりました。

自分でも意外だったのは、仕事始めから業務がテキパキとできていること。私は毎年、年末年始にくつろぎすぎて、仕事のペースに戻るまでスロースターターなのですが、今年はどういうわけかサクサクと仕事をこなせています。この調子で今年は進めるといいなあ。

明日は休暇なのですが、家のなかで今度依頼されている講演会の練習をする予定です。実際に声を出して練習するので、どうしても美術館でやるわけにいかず。本番でしっかり取り組めるように頑張りたいです。

焙烙で餅を焼く

2018-01-03 21:48:15 | その他
今さらながら、年末年始でお餅を食べていないことに気が付きました。別に食べなくてもかまわないのですが、何だか気持ちがすっきりしないので、お餅を焼いて食べることにしました。

そこで台所の棚の奥から引っ張り出してきたのが「焙烙」(ほうろく)。これは素焼きの底の浅い皿で、これをガスの火にかけて、焙烙を熱し始めたらお餅を乗せて焼くのです。こまめにお餅を返しながら、両面をじんわりと焼いていく。すると、お餅の真ん中がぷっくりと膨れてくる。そうすると食べ頃。お餅を焙烙から皿に移して、しょうゆをかけていただく。中までふんわりと柔らかく仕上がりました。

久しぶりに焙烙を使いましたが、なかなかいいものです。パンを焼くときにも使えるそうなので、今度はパンにもトライしたいですね!

お餅を食べ終えたら、なんだか正月気分も今日までのような気がして少し寂しい気持ちも。あの高揚としていた年末休日スタートが懐かしい(笑)また、明日からいつもの毎日が帰ってきます。といいつつ、私は明日まで休みなのですが、最後の一日を思う存分楽しみたいです。


1日の新聞

2018-01-02 22:01:43 | その他
帰省先から戻って、たまった洗濯ものを片付け、植物に水をやり、いただいた年賀状に感謝しているうちに日が暮れていきました。そうして夜、月がとても大きく、そして輝いていて、空も地も明るく照らされています。美しいものを見る、ということは気持ちが嬉しくなるものですね。

帰省から戻る車内で、元日に発行された宮城県の『河北新報』、『毎日新聞』、『朝日新聞』を手に入れて読んでいました。『河北新報』は、ジャーナリスト田原総一郎氏の「時代と向き合う」の記事が良かった。平成時代を生きてきた日本人の特徴を通して、これから私たちがどう生きるべきなのかのヒントを述べておられ、私の中で共感するところがありました。『朝日新聞』は、元日に合わせて「幸福とは何か」のテーマが全体的に多かったように見受けられます。特に「挑戦のすすめ」での、タレント田村淳氏の熱いメッセージが読んでいて気持ち良かった。『毎日新聞』は真面目な印象。元日に関する記事は別紙にまとめて、本紙自体にはほとんどなく、淡々と社会情勢を書いている姿はちょっと先の2紙とは違う硬派な印象です。

新聞を読み比べてみると、各紙それぞれの特徴があって面白いものですね。定期購読している『日本経済新聞』がまだ読めていないので、これからまた楽しみです。今夜もだいぶ更けてきました。おやすみなさい。

謹賀新年

2018-01-01 16:12:49 | その他
新年、明けましておめでとうございます。お正月は実家のある宮城県でのんびりと過ごしてます。心身ともにリフレッシュできているせいか、昨年までの耳鳴りもだいぶ気にならなくなってきました。この調子で全快と行きたいものですね!

先程、近くの神社へ初詣に行き、1時間ほど並んで、ようやく参拝。その後、毎年恒例のおみくじを引きました。結果は中吉。「運気はますます上昇」とのことで、新年1日より縁起の良い結果となりました。ありがたいことです。今年の目標、というのは改めてないのですけれど、一日一日を大切に、幸せに過ごしたい、という気持ちがあります。どうか、願いが叶いますように。

年末年始は、実家に放り投げてあった『阿房列車』(内田百閒著、ちくま文庫、2002年)を拾い読みしています。横黒線において、紅葉の美しさを「更紗(さらさ)の様に明かるい」なんて、なかなか洒落た表現があって、いい心持ちになっています。

年始の混雑を避けるため、明日には早くも宮城県を発つ予定です。今宵、宮城最後の夜をのんびり過ごしたいと思います。

いつもブログをご覧くださっている皆様、本年もよろしくお願い申し上げます。