欧州にも「原子力ムラ」はある。
自分たちの研究結果を発表しようと思っても、発表する専門誌に圧力をかけられたり、研究費を削減されて研究する機会を奪われたりする。
クリス・バズビーは、過去20年間独立した科学者の立場を貫いてきたが、こうした科学者は非常に少ない。他の研究者は買収され、科学は今や大企業の利権に左右されている。
ICRPを信用してはいけない。ICRPの最高責任者の一人ジャック・ヴァレンティン博士は、ICRPのリスク・モデルを書いた張本人だ。このモデルは誤っていた、内部被曝について最大900倍もの過小評価(エラー)がある、と証言している。ICRPを辞任して、ようやく「自分たちは間違っていた」と証言し始めた。
ICRPや原発推進派の学者による学説を根拠に「チェルノブイリでも大きな健康被害は起きなかった」と主張する日本の専門家は、刑務所に送るべきだ。「科学的不誠実」という犯罪があるべきだ。通常の刑事裁判と同様に法廷で裁かれるべきだ。
・・・・そう語るクリス・バズビー・欧州放射線リスク委員会(ECRR)科学委員長は、内部被曝の危険性を次のように述べる。
日本政府が国際放射線防護委員会(ICRP)の年間基準を盾にとって「年間20mSvまでの被曝は安全」と主張しているのは言語に絶するほど間違っている。ICRPのリスク・モデルは、もともと52年に作られたもので、その基準は軍需産業が核実験を正当化するためのものだった。
ICRPは、内部被曝の危険性を過小評価している。
外部被曝と内部被曝の危険度の違い(イメージ)は、次のようなものだ。石炭をくべられている暖炉の前では身体を暖めることができる。が、その灼熱した石炭を食べて体内に取り込むと死んでしまう・・・・。
ECRRは、現在フクシマから100km地点で採取した車のエアフィルターを調べている。ストロンチウムやウランが検出されている。これらは、内部被曝するとDNAに結合し、非常に危険だ。
内部被曝は、同じ線量の外部被曝に比べ、300~1,000倍も危険だ。例えば、ストロンチウム90は、1mSvの内部被曝をすると、その影響は300mSvの外部被曝に相当する。
政府や東電が公表するセシウムの数値だけに気を取られてはならない。今のところ日本では誰もトリチウムを測定していない。原子炉に海水をポンプで入れると、トリチウム製造機と化す。そこから出てくるトリチウムを測定すると、莫大な数字になる。東京都内の水道水にも入っているだろう。
同様にプルトニウムは危険だが、それだけに気を取られてはならない。プルトニウムは最悪の物質ではない。最悪の核種はウランだ。広島にはウラン型原爆が落とされたが、そのあと白血病の発病率は17倍にはねあがった。福島第一原発には数百トンのウランが存在すると思われる。現時点でも沸騰したウランが毎日大気中に漏れ出し、浮遊している。
チェルノブイリ原発事故で汚染されたベラルーシでは、5人に4人の子どもが何らかの病気に罹った状態で生まれてくる。市民の寿命は、おそらく15年は縮められた。ベラルーシでは、今多くの人々が40代で死去する。事故によって、国が完全にメルトダウンした。
被曝はあらゆる病気を引き起こす。免疫システムに悪影響を及ぼすから、感染症に罹りやすくなる。インフルエンザに罹っても死去する可能性がある。“彼ら”にとっては都合がよい。放射線が原因で亡くなった、と言わずに済む。
甲状腺もやられる。精神疾患や子どもの知能低下、心臓麻痺など循環器系の病気、呼吸器系の病気、さらには女性の不妊や関節炎、歯が抜け落ちてしまう、といった様々な健康被害を発生させる可能性がある。生殖細胞に影響して、出生児の男女比を変える。
約100Bq/kgの高レベルのセシウムに被曝した子どもは、心臓に問題が生じる。不整脈が生じ、心臓麻痺を起こす。胃にも問題が生じ、胃壁の粘膜がセシウムに破壊されて過度な塩酸を分泌しなくなり、胃潰瘍になることもある。
ベラルーシの9歳、10歳の子どもは、老人の病気を発症している。
以上、記事「『ICRPの健康基準なんか、信用してはいけない』」(「週刊現代」2011年8月6日号)に拠る。 ↓クリック、プリーズ。↓
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自分たちの研究結果を発表しようと思っても、発表する専門誌に圧力をかけられたり、研究費を削減されて研究する機会を奪われたりする。
クリス・バズビーは、過去20年間独立した科学者の立場を貫いてきたが、こうした科学者は非常に少ない。他の研究者は買収され、科学は今や大企業の利権に左右されている。
ICRPを信用してはいけない。ICRPの最高責任者の一人ジャック・ヴァレンティン博士は、ICRPのリスク・モデルを書いた張本人だ。このモデルは誤っていた、内部被曝について最大900倍もの過小評価(エラー)がある、と証言している。ICRPを辞任して、ようやく「自分たちは間違っていた」と証言し始めた。
ICRPや原発推進派の学者による学説を根拠に「チェルノブイリでも大きな健康被害は起きなかった」と主張する日本の専門家は、刑務所に送るべきだ。「科学的不誠実」という犯罪があるべきだ。通常の刑事裁判と同様に法廷で裁かれるべきだ。
・・・・そう語るクリス・バズビー・欧州放射線リスク委員会(ECRR)科学委員長は、内部被曝の危険性を次のように述べる。
日本政府が国際放射線防護委員会(ICRP)の年間基準を盾にとって「年間20mSvまでの被曝は安全」と主張しているのは言語に絶するほど間違っている。ICRPのリスク・モデルは、もともと52年に作られたもので、その基準は軍需産業が核実験を正当化するためのものだった。
ICRPは、内部被曝の危険性を過小評価している。
外部被曝と内部被曝の危険度の違い(イメージ)は、次のようなものだ。石炭をくべられている暖炉の前では身体を暖めることができる。が、その灼熱した石炭を食べて体内に取り込むと死んでしまう・・・・。
ECRRは、現在フクシマから100km地点で採取した車のエアフィルターを調べている。ストロンチウムやウランが検出されている。これらは、内部被曝するとDNAに結合し、非常に危険だ。
内部被曝は、同じ線量の外部被曝に比べ、300~1,000倍も危険だ。例えば、ストロンチウム90は、1mSvの内部被曝をすると、その影響は300mSvの外部被曝に相当する。
政府や東電が公表するセシウムの数値だけに気を取られてはならない。今のところ日本では誰もトリチウムを測定していない。原子炉に海水をポンプで入れると、トリチウム製造機と化す。そこから出てくるトリチウムを測定すると、莫大な数字になる。東京都内の水道水にも入っているだろう。
同様にプルトニウムは危険だが、それだけに気を取られてはならない。プルトニウムは最悪の物質ではない。最悪の核種はウランだ。広島にはウラン型原爆が落とされたが、そのあと白血病の発病率は17倍にはねあがった。福島第一原発には数百トンのウランが存在すると思われる。現時点でも沸騰したウランが毎日大気中に漏れ出し、浮遊している。
チェルノブイリ原発事故で汚染されたベラルーシでは、5人に4人の子どもが何らかの病気に罹った状態で生まれてくる。市民の寿命は、おそらく15年は縮められた。ベラルーシでは、今多くの人々が40代で死去する。事故によって、国が完全にメルトダウンした。
被曝はあらゆる病気を引き起こす。免疫システムに悪影響を及ぼすから、感染症に罹りやすくなる。インフルエンザに罹っても死去する可能性がある。“彼ら”にとっては都合がよい。放射線が原因で亡くなった、と言わずに済む。
甲状腺もやられる。精神疾患や子どもの知能低下、心臓麻痺など循環器系の病気、呼吸器系の病気、さらには女性の不妊や関節炎、歯が抜け落ちてしまう、といった様々な健康被害を発生させる可能性がある。生殖細胞に影響して、出生児の男女比を変える。
約100Bq/kgの高レベルのセシウムに被曝した子どもは、心臓に問題が生じる。不整脈が生じ、心臓麻痺を起こす。胃にも問題が生じ、胃壁の粘膜がセシウムに破壊されて過度な塩酸を分泌しなくなり、胃潰瘍になることもある。
ベラルーシの9歳、10歳の子どもは、老人の病気を発症している。
以上、記事「『ICRPの健康基準なんか、信用してはいけない』」(「週刊現代」2011年8月6日号)に拠る。 ↓クリック、プリーズ。↓
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