髪は伸びて
目と頬を覆い
肩から臍に達する
右手には緑青の剣
左手には紋章の楯
巨大な鼻と兜で
水底の騎士は魚を脅す
細長い海溝を跨ぎ
海底山脈を越え
貴殿はどこへ行くのか
もはや水圧を感じず
もはや孤独を感じず
プランクトンをかきわけ
きわめてゆるやかに
貴殿はどこへ?
□岩田宏「海底の騎士」(『最前線』(青土社、1972)所収)
↓クリック、プリーズ。↓

【参考】
「【詩歌】岩田宏「動物の受難」」
「【詩歌】岩田宏「むすめに」」
「【詩歌】岩田宏「感情的な唄」」
「【詩歌】岩田宏「頭脳の戦争」 ~頭のなかの甲乙丙~」
「【詩歌】岩田宏「部屋」 ~おふくろ~」
「【詩歌】岩田宏「ささやかな訪問」」
「【読書余滴】すべてをルフランに変える青春の無知」
目と頬を覆い
肩から臍に達する
右手には緑青の剣
左手には紋章の楯
巨大な鼻と兜で
水底の騎士は魚を脅す
細長い海溝を跨ぎ
海底山脈を越え
貴殿はどこへ行くのか
もはや水圧を感じず
もはや孤独を感じず
プランクトンをかきわけ
きわめてゆるやかに
貴殿はどこへ?
□岩田宏「海底の騎士」(『最前線』(青土社、1972)所収)
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【参考】
「【詩歌】岩田宏「動物の受難」」
「【詩歌】岩田宏「むすめに」」
「【詩歌】岩田宏「感情的な唄」」
「【詩歌】岩田宏「頭脳の戦争」 ~頭のなかの甲乙丙~」
「【詩歌】岩田宏「部屋」 ~おふくろ~」
「【詩歌】岩田宏「ささやかな訪問」」
「【読書余滴】すべてをルフランに変える青春の無知」