円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

型を知らずに「自由に書け」といわれても

2014-07-06 21:02:22 | 作文・生徒感想・討論
2014-07-06
日本の国語教育では書き方の様式を教えず、
創作文を書かせませんが、それはなぜですか
より引用
●ここから●
  子どもたちが授業で実際に書いた作文を日米で比較してみると、興味深いことが分かります。
  日本の教師は、意識する、しないにかかわらず、
  結果的に「綴り方」の伝統に則って、
  「自由に、思ったままを書けばいいんだよ」
  と励まして子どもに作文を書かせます。
  しかし、でき上がった作文は、どれも驚くほど似通っています。
  その一方で、一見自由な印象を受けるアメリカの小学校では、
  実は厳しい文章の「型」の訓練と、技術的指導や添削が行われます。
  その結果として生み出されるのは、
  各自が書く目的に応じて様式を選び、そこに個別の意見が主張され、
  ときにはさまざまな様式を組み合わせる多様な作文です。 
  ここには、「自由」を重視している方が結果的に「規範」にとらわれ、
  「規範」を重視している方が結果的に「自由」な多様性を生む、
  というパラドックスが見られます。
  型を知らずに「自由に書け」といわれても、
  いったい「何から」自由になればよいのか分かりません。
  その結果、
  「起こったことをありのまま書いて時系列で気持ちの変化をたどる」
  という書き方が逆説的に唯一の型になってしまうのです。
●ここまで●
渡辺雅子[国際日本文化研究センター助教授]

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