2011/2/8up全ページ目次 |
中学国語指導案・少年の日の思い出研究2・教科書全表記比較 |
右のコメント欄にあるとおり、zzrさんから「研究1」にお返事があった。
回答を作っている途中
『少年の日の思い出』「本文表記比較」
をすることに決めた。zzrさんの本気に引っぱられた。
新しい版は<2006年・光村図書>の文章だと思う。(曖昧ですみません)
古い版は<古い授業用のコピープリント>の文章で15年前か20年前かの出版社は不明。
情けないが調べようがない。
「本文表記比較の目的」は
教科書教材に、解釈に関わる表記の変更があったか
を確かめるためだ。
以下のとおりとなった。
赤文字で上側にある文言は、新しい版の表記。
青文字で下側にある文言は、古い版の表記。
ほぼ全て、漢字か平仮名か、の表記の変更で、その目的は不明だし明らかにするのは本稿の目的ではない。
だが、5ページ左のほう、16段落の変更は解釈や発問作成に関わる変更だ。
新しい版「ぼくは紙きれを取りのけたい誘惑に負け」針をぬいた。
古い版 「ぼくは誘惑に負けて」針を抜いた。
忙しくてこんなことを調べる余裕はなかったし、気付かなかった。
知人の優れた国語教員は知っていたのかもしれない。
恥じ入るばかりだ。
なお、いくつかの紫色の文字は曖昧だが言葉や句読点で別の表記を見たような気がするものだ。これ以上調べるのは勘弁して下さい(誰に言ってるんだっ?!)
確かめられたのは、次の三点だ。
1 漢字・平仮名表記は想像以上に多量に書き換えがある。【58カ所】
2 「載せる・のせる」の表記は両方使われて、統一されていない。
3 上記の16段落のように、解釈に関わる書き換えもある。
つまり、どの年度の教科書原文で授業しているか、
明らかにしなければ、教材研究も発問作成もできないということだ。
ちょっとびっくりした。勉強になった。
調べる動機づけを下さったzzrさんに感謝したい。
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『少年の日の思い出』ヘルマン=ヘッセ/高橋健二 訳
本文1ページ
本文2ページ
本文3ページ
本文4ページ
本文5ページ
本文6ページ
本文7ページ
本文8ページ
ーzzrさんへの「研究1」回答につづくー
カテゴリー別目次 ・ 記事一覧
国語授業中学少年の日の思い出
研究1・論題17題
研究2・教科書全表記比較
研究3・論題17題の検討
研究4・教科書掲載理由検討
研究5・高橋健二の戦争礼賛
研究6・中学生の頭を悪くするサイト
研究7・プロローグは削除してよい
研究8・小説と物語の違い
研究9・ヘッセノーベル賞の為か
研究10・作者論と作品論
●指名なし討論は有効か・野口芳宏氏の批判に
●国語授業中学・討論の初歩指導手順
●国語授業『さつき』すさまじい高レベルmr.rain's