20121107up
授業日10月30日
「国語の時間だけ寝る人がいないのがすごい」(高2)[安部公房・公然の秘密]
「国語の時間はほんといい」(高1)[芥川龍之介・羅生門]
と、昨日今日の感想に書いてくれた。
高1の授業をする時間はまるで、家族がいる家に帰ったような気になる。
高2の授業は、4月以来ひとコマも、一人も寝ていたことはない。
『公然の秘密』初読感想発表の指名なし感想
1 この時代の日本の話にしては、ハッピーエンドじゃない話はめずらしいけど面白いと思った。
2 あの話きらい。仔象がかわいそう。
3 今回の本文は意味分かんないけど皆の発表で少し理解できた。
4 とつぜんでおどろきましたがたのしかったです。(発表が突然?かな)
5 皆いいことに気づくなあと思いました。
6 こーゆーハナシ嫌いじゃないです。おもしろいですね。
7 むずかしい内容でよみとるの大変だったけどどんどん理解できるのがたのしみです。
8 こぞうがかわいそうだと思いました。
みんなよく読み取れていてすごい意見がきけてよかったです。
9 おもしろそうだと思いました。
10 発表はキンチョーしたけど、みんなの意見が聞けて話の内容が理解できた。
11 今日も無事に帰って下さいね笑笑
難しいはなしだけどちょっとおもしろそうですね。
(俺は今日の帰り道に死んでも悔いはないほどいい授業だった、と言ったから“無事に”)
先週、10月末から11月最初の週は、4月以来最高の一週間だった。
幸福感に満ちていた。
少しは中学生の授業に近づいたということだ。
半年以上かかってやっと俺自身が安定したからだ。
他人は決して変えられない。変えられるのは自分だけ。そういうことだ。
一つは、高3は素人授業でも仕方ないとあきらめたことだ。
あきらめて何が悪い。五十歳だぜ、中学授業専門だぜ。
18歳男女がゴロゴロ寝ていても、クソ下手な授業でも自分を責めるのはやめた。
ドコモオナジヨウナモンナノダ。オレダケセキニンヲカンジルコトモナイサ。
もう一つは、教材研究が追いついたということだ。
高校の授業はこのくらいの進度でいいと分かり始めた。
そして「高3危機」だ。
生徒は大半が進路が決まり、授業はどうでもよくなり気が抜ける。当たり前だ。
日本の学校教育の意識がそこまでだからだ。
受験さえ上手く行けば学校などどうでもいい。
生徒のせいではない。が、まあそれでいいとも言えないが。
生徒が人が違ったようにダレダレになるのは、三十年前の新採用の時からわかっていた。
じゃあ、そう<ダレダレ>でなかった人は手、挙げてください。
挙げた?
挙げるよなあ。センセイになる人は。だから<ダレダレが>分からなくなるわけです。
ただ、初めて知ったのは「中3」も「高3」も同じダラダラの授業になることだ。
笑ってしまうほど同じ。
一学期の授業態度は何だったの?
二学期はメンバーゼントッカエしたの?
それくらい授業態度が変わる。
それがわかると、俺の授業技量の問題だけではないと考えるようになった。
授業日10月30日
「国語の時間だけ寝る人がいないのがすごい」(高2)[安部公房・公然の秘密]
「国語の時間はほんといい」(高1)[芥川龍之介・羅生門]
と、昨日今日の感想に書いてくれた。
高1の授業をする時間はまるで、家族がいる家に帰ったような気になる。
高2の授業は、4月以来ひとコマも、一人も寝ていたことはない。
『公然の秘密』初読感想発表の指名なし感想
1 この時代の日本の話にしては、ハッピーエンドじゃない話はめずらしいけど面白いと思った。
2 あの話きらい。仔象がかわいそう。
3 今回の本文は意味分かんないけど皆の発表で少し理解できた。
4 とつぜんでおどろきましたがたのしかったです。(発表が突然?かな)
5 皆いいことに気づくなあと思いました。
6 こーゆーハナシ嫌いじゃないです。おもしろいですね。
7 むずかしい内容でよみとるの大変だったけどどんどん理解できるのがたのしみです。
8 こぞうがかわいそうだと思いました。
みんなよく読み取れていてすごい意見がきけてよかったです。
9 おもしろそうだと思いました。
10 発表はキンチョーしたけど、みんなの意見が聞けて話の内容が理解できた。
11 今日も無事に帰って下さいね笑笑
難しいはなしだけどちょっとおもしろそうですね。
(俺は今日の帰り道に死んでも悔いはないほどいい授業だった、と言ったから“無事に”)
先週、10月末から11月最初の週は、4月以来最高の一週間だった。
幸福感に満ちていた。
少しは中学生の授業に近づいたということだ。
半年以上かかってやっと俺自身が安定したからだ。
他人は決して変えられない。変えられるのは自分だけ。そういうことだ。
一つは、高3は素人授業でも仕方ないとあきらめたことだ。
あきらめて何が悪い。五十歳だぜ、中学授業専門だぜ。
18歳男女がゴロゴロ寝ていても、クソ下手な授業でも自分を責めるのはやめた。
ドコモオナジヨウナモンナノダ。オレダケセキニンヲカンジルコトモナイサ。
もう一つは、教材研究が追いついたということだ。
高校の授業はこのくらいの進度でいいと分かり始めた。
そして「高3危機」だ。
生徒は大半が進路が決まり、授業はどうでもよくなり気が抜ける。当たり前だ。
日本の学校教育の意識がそこまでだからだ。
受験さえ上手く行けば学校などどうでもいい。
生徒のせいではない。が、まあそれでいいとも言えないが。
生徒が人が違ったようにダレダレになるのは、三十年前の新採用の時からわかっていた。
じゃあ、そう<ダレダレ>でなかった人は手、挙げてください。
挙げた?
挙げるよなあ。センセイになる人は。だから<ダレダレが>分からなくなるわけです。
ただ、初めて知ったのは「中3」も「高3」も同じダラダラの授業になることだ。
笑ってしまうほど同じ。
一学期の授業態度は何だったの?
二学期はメンバーゼントッカエしたの?
それくらい授業態度が変わる。
それがわかると、俺の授業技量の問題だけではないと考えるようになった。
進路の決まった高3が、まだ11月なのに、
「授業もしっかりやりなさい」
と言われても、ちょっと無理矢理です。僕でも他の教員諸氏が同じ立場でも無理ですよね。
今の高3授業を授業と言っていいかわかりませんが、ピカピカっと目を輝かせて集中してくれる生徒も何人もいるし、
二学期の成績も落とさないぞ、と思っている生徒がほとんどだし、
眠くても邪魔する生徒は誰もいないし。
いい生徒たちばかりなんですよ。
毎日ニュースでひどいことばかり読んでいると、彼らにはいつも感謝しています。
だから、入試前後から発表までの指導なんか無し。
自己責任。
卒業式のため、立つ座る、壇上に上がる下がる、
んなバカな練習する国って他にあるんですかね。
無駄ばかり見て三十年、もう変わんないよ。
だいたい、人口減で国民がいなくなっちゃうんだから。
とにかく無駄なことばかり何ですよ。