約2500年前だった。
一人の落ちこぼれ者がいた。
釈迦族の王子という立場に厭きた。
本妻も愛人A・B・C・Dも捨てた。
それぞれの子供も捨てた。
ロクなヤツじゃないなぁ・・・。
名前をシッタルーダという。
通常の社会に役に立たない事が気になり出した。
「人は何故、死ぬのか?」
「何故、病気になるのか?」
「何故、老いるのか?」
「何故、苦しむのか?」
落ちこぼれ者だよねぇ~
こんな事考える為に家出しちゃったんだ。
しかも金も持たずに、行き先も決めないでだ。
無謀というか、坊ちゃんというか・・・。
ワシなら愛人Aは連れて行く。
ついでにキャッシュカードも持っていく。
行き先は、やはり温泉地でしょう。
(水上温泉は避けよう・・・)
とりあえず、芸者を上げて騒ぐのだ。
落ちこぼれ者は現実社会の常識を知らない。
世間知らずなのだ。
社会に適応する努力が出来ないタイプだ。
アホだ。
元々努力型じゃないのに、無理をした。
苦行をしたみた。
苦行からも、落ちこぼれた。
だから、諦めた。
「悟りなんて、もういいやぁ」
根性無し・・・。
そして菩提樹の下でボンヤリしてた。
脳が空になっていた。
その空になった脳に何かが通った。
そして・・・落ちこぼれ者は・・・
ブッダ(開かれた人)となった。
ブッダとなったシッタルーダは、
森のタヌキやウサギやトリ相手に話をした。
かなり・・・跳んでるなぁ・・・
ブッダになっても、マトモな社会人じゃないなぁ。
どうしたら、幸せに生きられるか?
嬉しく、愉しく毎日を過ごそうよ、と話した。
難しい真理を話したわけじゃない。
難しい話など、ウサギじゃなくても聞く気にならない。
タヌキやウサギは真理を求めていないしね。
落ちこぼれ者には落ちこぼれ用の世界がある。
誰が創ったか知らないが、
この世の仕組みはかなりヒネクレている。
そう思わんか?
(本館は 「氣の空間・氣功療法院」