水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

作陶展・4

2005-07-15 22:20:58 | Weblog

陶芸が他の芸術と違うところ。
陶器は芸術と生活用品が密着している。
「芸術」なんて威張らなくてもいい。
日常で使う茶碗や花瓶でもある。
生活から離れた芸術作品ではないのだ。

最後の熱がどんでん返しをする。
仕上げを「天」だか「運」だかに任せる。
これも他の創作活動と違うだろう。
どんなに努力し腕を磨いても、
作品の最後は離れなくてはならない。

思うように色が出ない。
思うような仕上がりにならない。
思いもよらない素敵な仕上がりになる。
予想を超えた作品が出来る。
窯から出して、初めて完成するのだ。
どんなに経験しても釉薬の変化は読みきれない。
だから、面白い。

藁を散らす。
灰を散らす。
ガラスを散らす。
いろいろを散らす。
それらが、窯の中で、とても不思議な変化をする。

自分の力量で作った作品が、
自分の力量を離れたところで仕上げられる。
自分と天。
その二つが合う。
そして融け合う。
調和すれば・・・傑作。

土をいじる事。
遥か太古の感覚が震える。
地球(ガイア)とつながる。
意識できない底の底。
生命が伝わる。
歴史が伝わる。
そんな気がする。

ワシもそのうち始めるだろう。
したいとは思っているのだ。
もう少しで、時期が来るだろう。
キチンとした作品は出来ないが、
面白いモノは出来るかもしれないぞ。


(本館は 「氣の空間・氣功療法院」
コメント
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