水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

眠れぬ森のB女・2

2005-07-17 21:35:29 | Weblog

第 一 章   眠 れ ぬ B 女

     美女? B女?  

『眠れぬ森のB女』。なんで、こんな題名なのよ?
 ある日、アタシは愛用のマホウの鏡に向かって、
 「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰? 割られたくなかったら、よぉ~く気を付けてお返事なさいね」と、優しく尋ねたのです。
 「それは白雪姫みたいに、ごっつうキレイなアンさんでんがな。天上天下ユーアー独走(天井天下唯我独尊)」
 「おもしろいダジャレだこと。座布団を一枚」
 座布団が十枚たまると、鏡の願いを叶えてあげる約束なのです。だから懸命にアタシを楽しませようとします。
 「毎度おおきに。ついでに七輪の恋人(七人の小人)はどうや? 熱く燃えまっせ」
 「あれはね、ナナニンのコビトと読むのよ。座布団没収」
 鏡はアタシから離れるのが夢らしいので、簡単に座布団は与えません。離れたがる相手は離したくないものよ。まだまだ鏡も心の機微が解ってないわね。
 ともかく、こういう経過から『眠れる森の美女』みたいな題名にしてと言ったのに。ダンナはアタシの言うことをちゃんと聞いてないんだから。貴女も注意しなさい。世のダンナ族は、うわのそらで「ウンウン」なんて返事をするドーブツなのよ。
 『眠れぬ』は、いいわよ。アタシは深遠な真理に思いを寄せて、眠れぬ夜がたくさんあるの。ダンナは昼寝が過ぎるからだって言うけど、食べてすぐ動くのは美容によくないわ。いつまでも美しくいたいオンナゴコロが解らないのかしらね。
 『森の』も、いいわよ。アタシの住んでいる所は、前に山、横に山、後ろに山だし、山には木がいっぱいだから字にかけば森になるわね。結構気に入っているわ。澄んだ空気と清らかな川。純緑に囲まれ変化する自然は、アタシの美しさと対応して違和感がないの。
 どんなモノでも包み込むフトコロの深さが自然というものだ、というお師匠様の言葉を思い出しますわ。最初は自然に学び、やがて己の自然に気づき、ついには自然に融けていくものだ。その融(解)け方、解放の仕方が個性というものだ、とおっしゃっていましたが、アタシの個性はまだツボミですわ。
 えっ、じゅうぶん個性的? 恥ずかしいわ、そんなに褒めないで。
 (褒められていると受け取る自信がコワイし恥ずかしい)
 美女、ビジョって言ったのに何で『B女』になるのよ。美人でも美嬢でも美婦人でも許してあげたのに。自分の妻を褒めるのはテレるものだと解るけど、B女はないんじゃない。だいいち何の略かしらね。
 これで今夜も眠れないわ。

 (といいながら、妻はぐっすり寝ています。いまのうちにB女の訳をこっそりバラしましょう。私はウソを書くことには抵抗がありませんが、詐欺はいけないと思っています。本人が何と言おうと、私の良心は美女と記すのを許可しません。
 正解はBESTの略です。わるくないでしょう。世界中の評価がどうであろうとも、パートナーであるかぎり、私にとってはBESTな女です。これはどんな夫婦にも当てはまるのです。例え憎しみあっていても、BESTな相手なのです。
 決して、BUT〇女とかBAK〇女の略だと誤解しないで下さい。ジョークとしても書く勇気がありませんし、シャレにならない可能性があります。自分のパートナーの悪口は天に向かってツバを吐くようなものです)


(本館は 「氣の空間・氣功療法院」
コメント
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