宍道湖から大橋川を少し下ると、中州が水の行く手を遮り、ここで分流
して、しばらく行くと、また一つになって中海に注ぐ。
ウォーキングコースの一つ、この中州の土手を歩いていると、足元に小さ
な小さな米粒ほどの薄紫の花が、無数に咲いているのを見つけた。
普段は目にも留めないのに、「きれいだな~」と感じ、しゃがみ込んでよく
見ると、そこは極小世界ではあるが、ひと抱えほどの狭い中にも、ハコベ、
イヌノフグリ、セイヨウタンポポなどの花が咲き乱れ、今まさに春爛漫である。
「七草がゆ」で、ほんの先日食べたハコベ(ハコベラ)は、九弁の花びらだっ
た。
旅人の足を止めたハコベ、藤村の早春の情景を詠った「千曲川旅情」の一
節にもあった様な気がする。
「、、、緑なすはこべは萌えず、、、」? と。
~今日も良い一日を~