野良猫に愛(ミルク)をそそぐ人。
原野の中の細い道をウォーキングしていると、遠くの方で、山菜でも摘んでいるのだろうか、草むら
に入りしゃがみ込み、しばらく行くとまた車を止めて、同じ行動を繰り返す人がいました。
私が一周りしての帰り道、その人(50歳位の女性)に出会ったため、軽く挨拶するとニッコリ笑って
返し、すれ違って帰って行きました。
良く見ると先程、女性がしゃがみ込んでいた辺りの道の脇で、辺りを警戒しながら、紙の器に入った
ミルクを必死で飲んでいる一匹の野良猫がいました。
以前からこの辺りには、2~3匹の野良猫が居たのを思い出した。
「そうか腹を空かした野良猫に、あの人は餌を与えていたんだ」と、はじめて気付きました。
この女性は、餌がなくては生きて行けない野良猫を、不憫に思い定期的にミルク等の餌を与え続けて
いるのでしょう。
人は、必ず何かの使命を与えられて、この世に生まれて来ると言います。
まさかこれがこの人の使命ではないでしょうが、「動物が愛せる人は、きっと人に対しても深い思い遣
りの持てる優しい人なのだろう。」「ある意味、素敵な人生を送っている人だな~」と、何か心に残る
出来事でした。
座右の書「武士道」「葉隠」の中核を成す『惻隠(そくいん)の情』~「敗者への共感・劣者への同情
弱者への愛情」を、人知れず実践する人がこんなところにも居ました。
~今日も良い一日を~