タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

訪ね来て、みれば昔が、偲ばるる。

2012-03-10 | 風景

私の好きな、隠岐島・白島海岸の「白島灯台」を望む眺めです。

隠岐諸島・島後北端に位置する白島崎、その展望からの眺めは、島

前の名勝「摩天崖」の荒々しい風景とは対照的に、コバルトブルーの

海に、松を頂いただく島々が点在し、優雅で優しく女性的?な景観を

成しています。(時化の日には、全く違った顔を見せます?)

私は、まだ20代の頃の三年間をこの島で過ごしました。

島には、とりたてて娯楽と言えるものも無く、釣りやダイビングなど海

に親しみ、地元の祭りなどに参加して、お酒をいただいたりして、子供

達も伸び伸びと、結構楽しく過ごしました。

とても人情豊な島で、道をトコトコと歩いていると、「どこへ行かれますか

、乗って行きませんか? 」と、わざわざ遠回りして、送ってくれるほどの

土地柄です。

ここ隠岐諸島は、大小80余島から成り立ち、平安、鎌倉の昔流刑の島

として、討幕の戦いに敗れた、後鳥羽上皇(天皇)や後醍醐天皇が、配

流された島でもあります。

後鳥羽上皇は配流の19年後、この地で終焉を迎えており、歴史的遺産

もたくさん残っております

後鳥羽上皇のこの島での生活の一端、隠岐民謡のこの一節にも、よく

偲ばれる気がします。                

~新しげさ節~

後鳥羽御陵の 松の風 池の蛙の 忍び鳴く

おぼろ月夜に ふいごを吹いて 京都恋しや

御番鍛冶 隠岐は歴史に 古い島

  ~今日も良い一日を~